脈翅目
(アミメカゲロウ目)の昆虫
ウスバカゲロウやツノトンボ、ヘビトンボなど、起源の古い一風変わったマイナーな(?)昆虫群です。 ウスバカゲロウの幼虫は「アリジゴク」として有名で、一度は遊んだことがある方も多いのでは? 完全変態をする昆虫で、幼虫は地上や樹上、水中など種によって様々な場所で暮らします。 幼虫、成虫ともに肉食性です。
シリアゲムシ目の昆虫
シリアゲムシの仲間だけで構成される、古風で変わった分類群です。 完全変態する昆虫の中では最も原始的なものの一つだそうです。 腹部をいつも持ち上げていることから名付けられています。 オスの腹端には「ペンチ」のような交尾用の器官がついています。
トビケラ目の昆虫
この仲間は完全変態する昆虫で、幼虫は水中に棲みます。 幼虫は芋虫状で、石や枯葉などを綴り合わせて住居を作ります。 成虫は長い触角を持ち、羽を屋根型に合わせてとまります。 類縁的には鱗翅目に近いとのことです。
 ○ヨツメトビケラ |
 ○不明 |
 ○ウルマーシマトビケラ |
 ○アオヒゲナガトビケラ |
 ○不明 |
ハサミムシ目の昆虫
この仲間は不完全変態する昆虫で、ハサミムシだけで構成されています。 前翅はハネカクシ(甲虫目)のように短くて硬質で、その下に後翅を畳んでいます。 (無翅の種もあります) 腹部の後端には名前のもとになった「ハサミ」を持っています。 多くの種は母親が卵の世話をします。
チャタテムシ目の昆虫
ますますマイナーな昆虫群ですが、森林などでは意外に良く見かけます。 不完全変態をし、多くは幼虫期を含めて群れで暮らします。
シミ目、イシノミ目、トビムシ目の昆虫
これらの種は昆虫の起源の付近で他と分岐したもので、生来から無翅の昆虫たちです。 彼らは無変態で、幼虫は親とほとんど同じ姿で生まれ、生涯脱皮を繰り返すものもあります。
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