スカシヒロバカゲロウ 

脈翅目(アミメカゲロウ目) ヒロバカゲロウ科  約30mm(翅の先端まで)

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斑紋がやや濃い個体。

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斑紋が薄い個体。どちらも籾糠山(岐阜県)の標高1500m付近で撮影。

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ヒロバカゲロウの仲間は、大きくて幅広の翅を持っていることから「広羽」カゲロウと名付けられていて、幼虫が水生のため主に山地の沢沿いの森で見られます。

写真のスカシヒロバカゲロウは、亜高山帯より下の森林でよく見られ、この幅広の翅を使って、ゆっくりと弱々しく飛びます。(といっても、ウスバカゲロウの飛び方も似たりよったりのようにも感じますね)

翅には艶があり、翅脈が非常に綺麗なうえに、オレンジ色の頭部に黒くてつぶらな瞳(?)が可愛らしく見えます。
「スカシ」の名の通り翅は透明ですが薄い斑紋があり、斑紋の濃さはかなり個体差があるように見えます。
以前に尾瀬の周辺で見たものはもっと斑紋が濃く、別種の「ウンモンヒロバカゲロウ」ようでした。