プライアシリアゲ 

シリアゲムシ目 シリアゲムシ科  約13mm

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福島県の裏磐梯高原で見つけたもの。背面の黒い部分は少なく、鼻面の中央に黄色いライン。

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山形県の鳥海山麓で見た個体も福島と同じタイプ。

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愛知・長野県境の茶臼山で見付けた、顔と背面が黒くて翅の斑紋の濃いタイプ。

図鑑などで名前は必ず出てくるわりには、東三河地域では見かけません。
写真は愛知・長野県境の茶臼山と東北地方で見たものです。
よく似た「ホソマダラシリアゲ」が西に偏った分布なのに対し、プライアシリアゲは全国的に分布しているはずですが…

北方に行くほど羽の斑紋が少なくなるとのことですが、中部地方では斑紋のほとんどないものが圧倒的に多いようです。
ホソマダラシリアゲ同様、顔の黒いものも現れるようです。

ちなみに、何故かオスをほとんど見かけません。

--------- 2012年8月 訂正 --------------------------------------

こちら→「日本産シリアゲムシ図鑑」で調べたところ、これまで「プライアシリアゲ」と思っていたものの大半は別種の「ハクサンホシシリアゲ」のようです。
東北で見たものは翅をほぼ平たく畳むのに対して、茶臼山で見るものの多くは翅の斑紋だけでなく、羽の畳み方でも差異が大きすぎるなと思っていたのですが、大きな勘違いでした。

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当初プライアシリアゲと思っていたものの大半は「ハクサンホシシリアゲ」でした。

写真を整理したところ、思った以上に「プライアシリアゲ」の写真が少なく、オスは1枚もありませんでした。

--------- 2013年5月 追記 --------------------------------------

これまで「これがプライアシリアゲのオスだ。」という写真を撮ったことが(というか、見たことも)ありませんでした。
しかし、2013年の春、これまで見たことのなかった東三河地域(今回は新城市)の里山で多数の本種の発生に遭遇しました。

狭い範囲で10匹以上のメスを見かけたのですが、周辺で見られたオスは1〜2個体と、やはり比率的に少ないようです。
プライアシリアゲの場合はオスからメスへの婚姻贈呈は自分の唾液で作るお団子(?)とのことですから、贈呈のために狩りや餌探しをする必要はありません。
でも、逆に自分の身を削ってプレゼントを作る必要があるとも言えます。
他の「ヤマトシリアゲ」や「ミスジシリアゲ」など、昆虫などの獲物(狩りをするとまではいかないかもしれませんが)を確保する戦略をとっている種のほうがオスの比率はずっと高く感じます。

この戦略の違いが種によって雌雄の比率に差があることと関係しているような気もします。
マイナーな分類群なので専門に調査している人は少ないかもしれませんが、誰か調べて(^^;

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東三河産のものは顔の前面が黒。(左) 初めて見ました「オス」。(右)

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オスの腹部は、ホシシリアゲなどによく似た短めの後端節です。

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