ミスジシリアゲ 

シリアゲムシ目 シリアゲムシ科  約15mm

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こちらは岐阜県の天生峠近くで見つけたオス

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オスの交尾器の端子は長くて丸く湾曲。写真の個体は羽化後間もないのか体色が薄い。

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愛知県と長野県の県境の茶臼山で見つけたメス。黒と黄色の体色が鮮やかで、腹部の側面(ダーツ部)が赤い。 

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交尾中のペア。オス(奥)はプレゼントした餌をメスが食べている間に交尾します。

写真のようなミスジシリアゲは愛知県では奥三河の1000m以上の山地では真夏頃に見られます。

翅の模様が3本の帯になっている以外、姿はヤマトシリアゲとよく似ていて、他のよく似たシリアゲと並んで「単なる翅の斑紋の違い」くらいにしか認識できていません。

ツマグロシリアゲ、ヤマトシリアゲ、ミスジシリアゲの3種類は、お互いによく似ている(ように見える)ため、単なるヤマトシリアゲの斑紋のバリエーションの違いと勘違いしている可能性もありそうです。
腹部の長さやはさみの形に差があるように見えますので、この辺はもう少し勉強してから追記するようにします。

------------------------ 2019.08 追記・写真追加 ----------------------------

ミスジシリアゲの場合は、体色に大きな変異が無いことと、翅に明瞭に3本の帯があることから見分けは容易でした。
奥三河から長野県南部、岐阜県東部には、他にもよく似たシリアゲムシの仲間が分布しており、同じ種内でも体色や羽の斑紋に個体差があり、特に現地での同定はかなり難しいですね。