コフキヒメイトトンボ 

トンボ目 イトトンボ科  体長20mm前後

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成熟したオス。

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成熟未なオスは腹部末端が橙色。腹端の付属器は下側が長い。

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未熟なメス。前胸部後端の背面に突起がある。

沖縄遠征の際に出会いましたが、沖縄県に限らず、本州(山口県)、四国南部、九州から沖縄にかけて分布する小型のイトトンボです。
本家の「ヒメイトトンボ」は奄美大島以南に分布し、日本最小のトンボのうちの一つとされますが、本種もせいぜい2〜3mm程度の違いと思われます。

「コフキ」の名前の通り、成熟したオスは胸部、脚部に白い粉を装います。
また、未熟なオスの場合、体が緑でも腹部先端が鮮やかな橙色ですが、成熟すると黒くなります。
未熟なメスは全体が赤くて、成熟の度合いによって徐々に緑色になります。
最初はあまりにも色が違うので別種かと思った(^^;

特に未熟なオスの場合は「ヒメイトトンボ」との区別が難しいですが、腹部末端の付属器の下側が長いのが見分けのポイントです。
メスの場合は、前胸背後端に突起があるのが本種です。

沖縄を発つ前日の夕方、今帰仁城近くの「親川(エーガー)」に出掛けた際に出会うことができました。
草むらの中でホバリングしている様子は、小さなごみがくもの巣に引っ掛かって揺れているようにしか見えませんでした。