オオズアリ

膜翅目(ハチ目) アリ科  体長3mm(職アリ)前後

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全く体形の違う兵隊アリ(左)と働きアリ(右)。

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獲物に集まる働きアリに兵隊アリが加わります。

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次第に兵隊アリが集まってきます。

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兵隊アリが加わると、見る間にばらばらに分解されていきます。

我が家周辺でも一般的に良く見られます。
働きアリの体は細身で小さく、頭が卵形で足が長いスマートな体型です。
名前のもとになったのは兵隊アリで、体も一回り大きいだけでなく大変大きな頭をもっています。

兵隊アリの割合は全体に対して概ね数%程度のようですが、はっきり言って普段は「何もしていません」。
ただ働きアリと一緒に歩き回っているだけで荷物を運ぶわけでもなく、何となくボ〜ッとしているだけのような印象です。
引越しの際も、働きアリが蛹や卵を運んでいても彼(女)らは「ただ一緒について歩いている」だけです。
では、実際に何に役立っているかというと、どうやら写真のように獲物の解体を引き受けているようです。言ってみれば「歩くカッター」のようなもの?
だだし、解体後はやっぱり自分では運びません…何て極端な分業??

普段は見かけませんが、女王アリはぐっと体が大きく、翅は白っぽくて顔立ちは兵アリによく似ています。

引越し中の女王(結婚飛行前)と蛹を運ぶ働きアリ
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中部地方にはこの「オオズアリ」と「アズマオオズアリ」の両方が分布しています。
アズマオオズアリの方は全体的に茶色で、働きアリはずんぐりしています。

アズマオオズアリ
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