ツマグロシリアゲ
シリアゲムシ目 シリアゲムシ科 約15mm
腹端のペンチは背面側に湾曲している。
翅の前縁先端近くの縁紋は白くてはっきりしている
ツマグロシリアゲは愛知県では奥三河の1000m前後の山地で見られます。 姿はヤマトシリアゲとよく似ていて、実は私の中では「単なる翅の斑紋の違い」くらいにしか認識できていませんでした。 ツマグロシリアゲ、ヤマトシリアゲ、ミスジシリアゲ、マルバネシリアゲなどは、お互いによく似ている(ように見えた)ため、単なるヤマトシリアゲの季節型や斑紋のバリエーションの違いと勘違いしていました。 実際には本種の場合は特に翅の斑紋のバリエーションはなく、「ツマグロ」の名の通りに翅の先端とそこにつながる前縁のみが黒く、白い縁紋がとても目立ちます。
翅の形状も他種に比べて幅が狭くて細長い印象です。
また、オスの腹端のペンチ部分は背面側に大きく反っています。