オキナワシリアゲ 

シリアゲムシ目 シリアゲムシ科  約12mm

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最初に見たメス個体。何となく印象で「トゲシリアゲ」の仲間と思った(^^;

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この個体は産卵を控えて?お腹がポッコリ。赤いのはタカラダニの仲間。

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翅の色が他に比べてやや黒っぽい固体も見られました。

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やっと見付けた、オス個体。

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よく見れば、この写真でも「トゲ」が無いのは確認できますね。

2018年の沖縄遠征は、初夏の昆虫の出現に合わせた時期として4月初旬を設定していましたが、思いがけず寒波の襲来(いわゆる寒の戻り)に遭遇してしまい、気温の低い間はせっかく出現した生き物たちも、活動が低調となってしまったようです。

そんな中、気温が下がる前と、持ち直した後に沖縄北部のやんばるで出会ったのがこのシリアゲムシでした。
どちらかというと冷涼な環境に棲むイメージがあったシリアゲムシですが、亜熱帯の沖縄にもちゃんといました。

これまで沖縄に住むシリアゲムシというと自分には全く知見がなく、「沖縄」「シリアゲ」で検索したところ、こちらで紹介されている「オキナワシリアゲ」ということが判りました。
鈴木様のHP「
MAGNIFYING GLASS」、写真も素晴らしくて素敵です。

本種は沖縄特産のシリアゲムシとのことで、琉球列島に分布する「アマミシリアゲ」から、近年「アマミシリアゲ」「トクノシマシリアゲ」「オキナワシリアゲ」の三種に分けられたものだそうです。

最初に見つけたのはメスだけでしたが、「これはトゲシリアゲの仲間だな」と勝手に思い込み、後日見付けたオスの腹部背面にトゲシリアゲ特有の「トゲ」が無いか覗き込んでもよく見えません。
どうにもしっかり確認したくて(普段はやらないのですが)そっとつかんで見てみると、期待していた「トゲ」はありませんでした(^^;
単なる外見の印象から勝手に思い込んでいただけで、トゲシリアゲの仲間ではなかったんですね。

最初の写真の個体以外全てが「タカラダニ」に寄生されていますが、この時期はダニの発生時期と羽化の時期が一致するためか、本種以外の昆虫も非常に高確率で寄生されていました。