(ishida式の趣味に特化した…) マクロ撮影の薀蓄 

【 ishida式のマクロ撮影の機材と使いこなし@ 】

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久々の薀蓄のコーナーですが、タイトル通りに「ishida式」に特化した内容となっています(^^;

マクロ撮影の比重が大きいishidaの撮影の原点は中学生時代からのものですが、当時は当然ながらマクロレンズというものは非常に特殊なものだったので所有はしていませんでした。

マクロレンズの初体験は、(フィルムの)ミノルタαシリーズで「100mm Macro F2.8 N」というものを購入したことが始まりでした。
だだ、当時は「撮影してみた結果が現像・プリントをしてみて初めて判る」のが当たり前ですし、撮影データを残すことはできなかったので、記憶が頼りというのが当たり前でした。
αiシリーズの拡張カードにデータ保存ができるようになって大助かり(?)
とはいっても、所詮は撮影時と確認時に大きな時間差があるため、撮影とその結果の因果関係は記憶が頼りと、とても曖昧でした。

それも今では思い出話し、カメラのデジタル化によって大きく変化したのが昨今の状況です。
それどころか、撮影枚数を気にせずに試行錯誤もできる上に、その結果をその場で確認できてしまうという(昔からすると)夢のような時代とも言えそうです。
そのうえライブビューが可能なカメラであれば、撮影時には結果がほぼ見えている状態です。

とはいっても、スマートフォンのカメラの高性能化(というのは実際ちょっと抵抗がありますが)によって、写真機でなければ撮影できない映像というのも少なくなってきているというのも現在の状況ではあります
現実にはスマートフォンでしか撮ったことのない人達の間で「スマホで十分」という意識が広がっているのは、単なる知識や経験の欠如だと思いますけど…
ただ、豆粒センサーと超短焦点レンズの組み合わせだったり、高価な処理回路を持ったスマホのほうが得意な写真分野というのもあるのは確かです(^^;

で、前置きが長いのがいつものishida式でした。
まずはマクロ撮影のための機材について、ishida式の変遷とその特徴も含めてご紹介。

【 MINOLTA  100mm Macro F2.8N 】

初代マクロレンズは前に述べたα7000やα8700i、α7といったフィルムカメラで使用していた「100mm Macro F2.8 N」が原点ですが、マクロ撮影が本格化したのは「センサーシフト式手ブレ補正」が搭載されたデジタル一眼レフ「α7 DIGITAL」の登場以降のことです。
デジタル化以降はプリ発光に対応したフラッシュ「5600HS」も購入。

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α7 DIGITALとMacro 100mm F2.8 N(左) フラッシュ等を含むNewレンズのシステム。(右)

当時のミノルタはかなりマクロに力を入れていただけあって、このレンズの描写性能は非常に高評価を受けており、昆虫撮影などでは適度な中望遠の使いやすさもあって、永きにわたって主力として活躍しました。
(この世代の100mmマクロはフォーカスが本体のDCモータによる駆動なので、AFの速度や動作音についてはイマイチ、絞りも本体からの爪駆動でしたが、それを補って余りある利点の高画質な光学系と円形絞り、レンズに光学手振れ補正を持たないコンパクトなサイズがとても秀逸なんです。)
ちなみにSIGMA 60mm F2.8 Macroも使用頻度は低いけど所有しています。

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A77+100mm F2.8 Macro F4・1/800・ISO100(-0.7EV補正) 

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上の画像を700×700 Pixelにて等倍切り出し。

α77以降はSONYの戦略変更からAマウントは衰退していきます。
そもそも「ミラーレスなのにトランスルーセントミラーを持つ」という特殊な構成の新α2桁シリーズ自体が「つなぎの技術」だし、新しいEマウントへの移行が本格化するのは明白です。
しかしishidaとしては、Eマウントボディに移行しつつAマウントレンズの資産はマウントコンバータで生かすという構想は、ボディ内手ブレ補正を持たないNEXシリーズでは想定できないなあ…
(少なくとも当時のSONYの戦略は「レンズ内手ブレ補正」への戦略転換だったと思うし)
そこで選択肢に入ってきたのは、禁断の「マウント変更」です。
そのあたりの解説は「
OLYMPUS OM-D E-M1 (12-40mm/F2.8 PRO)(その1:導入編)」にて説明。

心理的には紆余曲折ありましたが、主力はマクロ撮影に特化したシステムとして利点の多い「マイクロフォーサーズシステム」へ移行中です。


【 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 60mm/F2.8 Macro 】

使い勝手等については「OLYMPUS OM-D E-M1 (12-40mm/F2.8 PRO)(その2:使用編@)」にて説明しています。
個人的には「マクロ撮影に電子フォーカスは馴染まない」と感じていますので、ishida式で感じるこのレンズの最大の使い勝手上の難点はフォーカスリングと撮影距離に絶対位置の無い電子フォーカス(フォーカスバイワイヤ)であることです。
ということは、M4/3のレンズはPROレンズ以外はみんな失格…(^^;

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ボディは当時のフラッグシップ機「OM-D E-M1」組み合わせるレンズは「M・ZUIKO 60mm/F2.8 Macro」です。

レンズ自体は幅広のフォーカスリングがありますが、前述のように他のM4/3レンズ同様に「電子フォーカス」で、フォーカシング系のレンズとは機械的に結合していません。
構造的には単なる電気的なエンコーダなので、どこまでもくるくる回ってしまいます。
マニュアルフォーカスを多用するマクロ撮影の場合、このようにフォーカスリングと焦点位置が絶対的な位置関係に無いのって、個人的にはとっても使いづらく感じます。
M・ZUIKOレンズでも、PROレンズの場合はフォーカスリングを手前に引いてワンタッチでマニュアルフォーカスに切り替えることが可能なだけでなく、距離目盛に対する絶対位置対応となっているため、マニュアルフォーカスの使い勝手や操作感は良好ですが、本レンズの場合はそこまで考慮はされていません。(40-150mm/F2.8 PROの場合は回転角が小さいので、微妙な調節がしづらいけど…(^^;)

M4/3システムは、35mmフルサイズセンサーのカメラに比べれば同じ拡大率(M4/3はフルサイズの2倍の拡大率)なら焦点距離が半分になる計算ですから、そんなに絞り込まなくても適度な被写界深度があって、センサーサイズが小さくて高感度に弱いといいつつ、実はあまり絞らなくても被写界深度が稼げるというマクロ撮影には有利な面も多々あります。
ただし、60mmの場合は焦点距離が短いぶん「等倍撮影」の際には被写体との距離が近くなってしまうため、かえって被写界深度が稼げないとか、近すぎてライティングの面で不利というケースもあります。

また、被写界深度が深いということは、「ボケにくい」ということなので、背景がごちゃごちゃしやすいという作画上の注意点もあります。
下は田んぼの畦で撮影した「サワオグルマ」ですが、左では花のシベが見えるように俯瞰して撮影したため背景が煩雑に見えます。右は撮影位置と背景の関係を工夫して背景が単純化するようにしています。

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60mm Macroで普通に俯瞰して撮影。 F3.2 1/2500 ISO200 (-0.3EV補正)(左)F2.8 1/3200 ISO200 (-2EV補正)(右)

ピクセルサイズが小さいのでやはり高感度は苦手ですが、被写界深度が深い分あまり絞り込まなくても大丈夫なので、ボケすぎということが無いのが昆虫撮影向きです。

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薄暗い林内の「ホソミイトトンボ」F4 1/125 ISO640 (-0.3EV補正)

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やや距離のある「オキナワチョウトンボ」 絞るならこのくらいまでに留める。F7.1 1/125 ISO200 (+0.7EV補正)

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「クロマダラソテツシジミ」 60mm Macro F7.1 1/125 ISO1600 (-0.3EV補正)


【 SIGMA Macro 105mm/F2.8 EX DG フォーサーズマウント 】

描写性能も良好な「M.ZUIKO DIGITAL 60mm/F2.8 Macro」はなかなかお気に入りですが、近付きにくい昆虫などには更に焦点距離の長いものも必要だよねというのが偽らざる気持ち。
しかし、M4/3ネイティブなレンズはマクロレンズ以外でも全体として近接撮影にも強いものが多いのですが、マクロレンズの中では60mmが最も焦点距離の長いレンズとなります。

M4/3以前の一眼レフ用4/3マウントのレンズは、マウントアダプターを介して装着することでM4/3ボディとの互換性が保たれています。(そもそもE-M1には両マウント統合の使命があった)
4/3レンズには、SIGMA製レンズであれば更に長焦点の105mm、150mmといったマクロレンズもラインナップされていましたが、既に生産・販売は終了しています。
元々タマ数も少ないので、あまり割安感が無いのは残念ですがネットで探した中古品の中から程度の良さそうなものを選択してみました。
マウントアダプタは中国製のものをネットで購入。これなら、E-M1購入時の特典でマウントアダプタも選択できたので、そっちにしておけばよかった…(^^;

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M4/3としてはマクロレンズの選択肢は少なく、4/3マウントの「SIGMA MCRO 105mm/F2.8 EX DG」を追加。

「SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG」は、もともとフルサイズのCanonマウント向けがベースと思われるものの手ブレ補正は非搭載となっていますが、そこはE-M1の強力なボディ内手ブレ補正がバッチリ効いて使用上は全く不安なしです。
ただ、旧世代の設計のためか「デザイン」と「ジージーうるさいAF駆動」「電磁式の絞り駆動のレスポンスが悪い」「耐逆光性能(フレアやコントラスト低下が出やすい)」「円形絞りではない8枚羽根の絞りの玉ボケ」にはやや不満もあります。
E-M1で使用すると、レンズ側のAF/MF切り替えスイッチ、フォーカスリングの(機械的)AF/MF切り替え、ボディ側のAF/MF切り替えスイッチなどがやや煩雑な印象ですが、メカニカルな全群繰り出し式のフォーカスはMF時の感触は良好です。(ishidaはこのレンズはほぼMFで使用)

焦点距離が長いだけに60mmよりも遠くから撮影できるだけでなく画角の狭さから背景が整理しやすく、被写体を浮き立たたせることができます。

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「クロマダラソテツシジミ」 Macro 105mm F4.5 1/125 ISO320 (-0.7EV補正)

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「シロオビアゲハ」 Macro 105mm F4.5 1/30 ISO1600 (補正なし)

ただし、焦点距離の長いレンズ(画角としては35mmフルサイズの2倍の210mm相当)の常ですが、手前に障害物がある藪などに頭を突っ込んで撮影しようとすると、距離が近すぎて撮影できないことも多々あります。
もちろん、逆に画角の狭さとボケによって手前の障害物や背景の余計なものが写り込みにくい…という利点もあります。

このレンズのカリカリシャープな描写はお気に入りですが、前述のように絞りが8枚羽根の絞りのため、絞り開放以外では画面内に点光源があると八角形の玉ボケが発生します。
また、絞りはボディとの機械的結合の無い電磁駆動(いわゆる電子絞り)なのですが、動作は遅くて駆動音もうるさいのは欠点です。

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「リュウキュウハグロトンボ」 Macro 105mm F3.5 1/500 ISO200 (補正なし) 1段絞っただけでこれ(^^;

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「リュウキュウハグロトンボ」 Macro 105mm F2.8 1/640 ISO1600 (+0.3EV補正)


【 SIGMA
 APO Macro 150mm/F2.8 EX DG HSM フォーサーズマウント
 】

で、中古レンズのお手軽さに乗っかって更に長焦点化…(^^;
同じSIGMAの4/3マウント用の「SIGMA APO Macro 150mm/F2.8 EX DG HSM」を同じく中古で導入。
名前通り、APO、HSM(超音波モータ)が奢られており、APOの威力か(?)拡大率の大きいM4/3でも色収差はほとんど目立ちませんが、気持ち線が太い軟らかめの描写です。
HSMのわりにはAF駆動はゆっくりめ、切り替えなしでAF後のマニュアルフォーカスも可能ですが、手動でのフォーカス時には遠くの重いものを間接的に動かしているようなフリクションを感じます。

被写界深度が浅いことと画角の狭さ、重量・サイズなどから使うシチュエーションはかなり限定されますが、35mmフルサイズ換算300mm相当の超望遠レンズとして使用でき、トンボなどの撮影には好都合です。
もちろん、E-M1の手ブレ補正能力があってこそ使いこなせるレンズですね。

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SIGMA APO Macro 150mm/F2.8 EX DG HSM。

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「ハラビロカマキリ」 MACRO 150mm F4 1/1250 ISO200 (-0.7EV補正) 背景は大きくボケてすっきり整理できます。

絞りは9枚羽根の円形絞りなので、絞り込んでも玉ボケはほぼ円形になります。
しかし、絞りを開けて撮るとトンボやバッタなどの頭部に奥行きのある被写体の場合、複眼にピントを持ってくると顔面がアウトフォーカスとなってしまうなど、被写界深度の浅さがとってもシビアです。

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「ハッチョウトンボ」 MACRO 150mm F4 1/800 ISO200 (補正なし)

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「ツマグロイナゴモドキ」 MACRO 150mm F4 1/320 ISO250 (補正なし)


【 TAMRON 90mm F2.8 Di Macro VC USD Model F004 Canonマウント 】

MACRO 105mmのカリカリシャープな描写はお気に入りですが、前述のように絞りが8枚羽根構成のため画面内に点光源があると八角形の玉ボケが発生します。
そもそもそのようなケースでは内面反射によるフレアの発生やコントラスト低下が発生しやすいのもやや残念なポイントです。
で、「今なら旧型になったTAMRON 90mm F2.8 Di Macro VC USD Model F004がお安くなってますよ」という悪魔のささやきが聞こえてきて、EF-MFTマウントアダプターと同時にポチッとな…(^^;
しかし、マウントアダプタの選択の誤りによる相性問題で一時お蔵入りとなりましたが、新たなマウントアダプタを調達することで一気に花形に返り咲き(?)しました。

このレンズの使い勝手などは「OLYMPUS OM-D E-M1(12-40mm/F2.8 PROキット)(その7:交換レンズ編C・他)」にて解説しています。
いわゆる「タムキュー」と呼ばれて親しまれてきたマクロレンズの銘玉の系譜で、ボケのきれいさで評判の高かった先輩世代に対して描写性を落とさずに光学系を一新したデジタル時代の新世代といえるものです。
実際に使ってみると、線ボケの柔らかさなどは最高とまでは言えませんが、背景のボケはうるささを感じないまろやかな描写だと思います。

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TAMRON 90mm F2.8 Di Macro VC USD Model F004 Canonマウント+EF-MFTアダプター 

シンプルな外観ですが実はかなり重厚なレンズで、MACRO 105mmを最短撮影位置まで繰り出した状態よりも全長・重量ともに上回っています(インナーフォーカスなので、フォーカスによる全長変化はありませんが伸び縮みしない反面いつも長いままとも言えます(^^;)

肝心の描写性については大変満足、意外に重くて大きいことを除けば運用面でも不満はありません。
ただし、Commlite EF-MFTマウントアダプターは製造ばらつきによってガタを感じるだけでなく、撮影中にひねりが加わった際に電子接点の接触が怪しくなるのか、時々レンズとの通信ができなくなるエラーが出ることがあります。(他にTAMRONレンズが使用できるものの選択肢が無いんですが…)
→E-M1では起きない現象で、原因はG9のボディ側接点が原因のようでした。細心の注意を払って接点復活して使用中…でも相変わらず時々フリーズあり(^^;

このレンズは9枚羽根の円形絞りのため、絞り込んでも玉ボケの形は綺麗な円形に近くなります。

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F2.8 1/320 ISO200(左)  F4 1/200 ISO250(右)

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F5.6 1/200 ISO500(左)  F8 1/200 ISO1000(右)

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「カワトンボ」 MACRO 90mm F3.2 1/500 ISO200 (+0.7EV補正)

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「ベニトンボ」 MACRO 90mm F4.5 1/400 ISO200 (補正なし)

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「リュウキュウルリモントンボ」 MACRO 90mm F4.5 1/200 ISO400 (+0.7EV補正)

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「サキシマカナヘビ」 MACRO 90mm F5 1/60 ISO200 フラッシュ発光(補正なし)

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上の画像を700×700 Pixelにて等倍切り出し。

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「ムラサキケマン」MACRO 90mm F5 1/250 ISO200 (補正なし)

【 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO ×1.4/×2 テレコンバーター 】

これはマクロレンズではありませんが、描写性能が良いだけでなく最短撮影距離の短い望遠ズームということで、MC-14(×1.4倍テレコンバータ)を使用してトンボなどを撮影するのに重宝していたものです。
新たにMC-20(×2倍テレコンバータ)が発売になり、開放F値は暗くなりますが80-300mm F5.6ズームとしても使用できるようになりました。
焦点距離的には「75-300mm F4.8-6.7 II」と完全に被っていますが、MC-20との組み合わせでは実撮影倍率0.42倍とほぼハーフマクロ的に使えてしまう万能望遠レンズとして使用可能です。

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OLYMPUS M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO

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M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO + MC-20テレコンバーター

オートフォーカスも実用的な速度で使用可能なうえに、開放F値はF5.6となってもミラーレスの利点で「F値が暗くなってもファインダー上では暗く見えない」ということもあって、意外に使い勝手は良好です。
もちろん強力な手ブレ補正を持つボディといえど、手ブレには注意が必要ですが…

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「イワサキタテハモドキ」M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO + MC-20(300mm) F5.6 1/320 ISO250 (-0.3EV補正)

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「マダラアシナガヤセバエ」M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO + MC-20(300mm) F9 1/80 ISO1600 (補正なし)

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「ヒメトンボ」M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO + MC-20(260mm) F8 1/320 ISO200 (補正なし)

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「コシブトトンボ」M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO + MC-20(300mm) F5.6 1/800 ISO200 (-0.3EV補正)

「40-150/F2.8 PROにMC-20を装着してもほとんど画像劣化が無い」というネットなどでの評価もありますが、最短撮影距離に近い付近では絞り開放での描写には甘さを感じます。
実用的には1段程度絞ればすっきりした画質になり、この撮影倍率なら12mm程度の「マダラアシナガヤセバエ」も十分に接写できました。
「コシブトトンボ」や「ヒメトンボ」などは用心深い性質で体長も30mmほどと小型であるものの、最短撮影距離でなくて十分にいける(^^)

------- ishida式のマクロ撮影の機材と使いこなしA へ続く(?) -------