スノーシュー
MSR ライトニング アッセント(25in) 


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本当はもっと明るい色が好みでしたが、在庫の関係で黒に。

いわゆる「冬季の高所登山」はしないのですが、冬の2000m程度の山は大好きです。
しかし、12本爪アイゼンとスーパーかんじき(プラスチック製のワカンのようなもの)だけでは新雪や深雪に対してはかなり限定的な効果しかありません。

しかし、スキーは滑って下れるのは魅力ですが重くて取り回しが悪い。スノーシューは新雪に対する効果は高いが下りに弱そう。
実際、スノーシュー自体はかなり一般的になりつつあることから、一度体験してみようということで、モンタニアで相談したところ「お店のレンタルで体験してみれば?」ということになりました。

レンタルしたのは、ツアー用のヒールリフター未装備のものでしたが、浮力の効果は高く、登りでも爪先を蹴り込めるので楽ちんでした。
しかし、下りでは効果的にグリップしないことも判りました。

その辺の体験を元に、注文したのが「MSR ライトニングアッセント」です。
こちらは独特の「トラクションフレーム」というものが360°のグリップ効果を発揮するというのが謳い文句です。
同じライトニングシリーズには「ステップインバインディング」を装備した「ライトニングアクシス」というものもあって、ステップインに魅力を感じましたが、確実に固定できそうな「アッセント」の方が良いかな〜ということで。

長さは22インチと25インチ、男性用は20cm、女性用は18cmと、幅が違います。
自分としては、取り回しの良さそうな女性用の25インチにしようかと思ったのですが、在庫の関係で男性用25インチ、色は黒になりました。

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フレームは一般的なアルミパイプではなく、外周全体もグリップする構造です。

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靴に固定した状態。

実際に使用してみた感想

・4本のウレタン製ストラップは確実に固定できるが、装着は面倒。
 2011年モデルから余ったストラップをピンに差し込んで固定する方式で、これは山では無理!

・アルミパイプ製のフレームのものよりグリップが高く、足をフラットに置いても安心感高い。

・思ったより軽く、取り回しは軽い。(主観的)

・ヒールリフターは操作しやすく、登りでの効果も絶大。楽ちん!

・一般的な傾斜の範囲なら、下りもそこそこグリップ。 
 
滑落すると危険を感じるような斜面では少々不安。(素直にアイゼンを使ったほうが無難)

・長さ、幅ともあるので、ちょっと体の向きを変えたい時などは操作性悪い。(当たり前)

・フレーム外周の固定金具が外側に突出していて、スタンスを狭めた歩行時に内側で引っ掛けやすい。

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アルミのピンにバンドを差し込む作業はグローブでは無理!(左) 固定は確実にでき、フィット感は良い。(右)

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登山用ならヒールリフターは必須!収納時。(左) 使用時。(右)

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ヒールリフター使用時。

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ヒールリフター収納時。隙間に指やストックを引っ掛けて起こせる構造。(左) 固定金具は引っ掛け易い。(右)

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フレームが井桁状に組まれていて、圧縮された雪が前後左右に逃げ難いため、高いグリップを生む。

ヒールリフターはストックのグリップで引っ掛けて起こせる構造で、操作性やパチンと固定される感触も良好。ヒールリフターを使うと、意識して前爪を蹴り込まなくてもしっかり爪が効きます。
登りでもフラットに近く足を置いてゆけるため、足首への負担も少なくて効果絶大です。

親指の付け根辺りにヒンジがあって75°くらいフリーな状態のため、テールを持ち上げてバックしようとしても実は持ち上がっていないので、後退し難いですね。

また、見た目は立派な爪がいっぱい生えていますが、硬い雪面に蹴り込もうとしても面圧が低くて(浮力と相反する)しっかり食い込ませるのは難しそうです。(登り斜面で爪先を蹴り込むことは十分可能です)

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誇らしげに「MADE IN USA」

---------------------------- 2012.01 追記 ----------------------------

2011年12月の「南沢山・横川山」、「大川入山」山行の際には、コース途中でスノーシュー着脱を行いましたが、やはり装着のしにくさを感じます。
ストラップの多さもありますが、特に2011モデルの場合はストラップの形状も良くない(幅が狭くてつかみ辛い)だけでなく、前述の「余ったストラップをアルミのピンに挿して固定」っていうのが全くもって作業性最悪というか、自宅で素手でやってもやりにくいのに雪の中でグローブをした状態では無理です。

ishidaの場合、こういうところの作業性の悪さに凄くストレスを感じるんです。
実際、パーツ(バンドとアルミ製ピンのテーパー)の形状を見れば、これですんなり収まるわけがないでしょ?って誰でも思うはず。
で、使いにくい道具は自分で工夫するっていうのがishida式です。
穴形状を追加工(入り口に面取り)して、ピンのテーパー部が入り易くしてやればOKでしょう。

お正月休み中に適切な(?)追加工を実施後、2012年初の山行「富士見台〜南沢山縦走」で試した結果は「ほぼ満足」といえるものでした。
ちゃんとグローブをしたままでもセットでき、外れることもありませんでした。

ちなみに、その後でこのモデルを購入した「モンタニア」へ行ったら2012モデルが置いてありましたが、2011モデルのピンで固定する方式は早々に廃止され(^^;それ以前のモデルみたいな樹脂のストラップ留めに戻ってた。
店員さん曰く、「昨年モデルでどうにもダメっていうクレームがあれば、メーカーでストラップ留めに替えてくれるそうですよ。」
ただし、このタイプ(クリップのみ)では「外れやすさ」が付いて回る気が…
(この形状もどう考えても間に合わせ的な対応…もうちょっと○○な風に形状を変えれば外れにくくなるな、とishidaでも思い付くんだけど、メーカーの人は単なるクレーム対応としか思ってないのか?)

自分的にはishida式モディファイで満足してるので(^^;お願いはしませんでした。