ishida式の南沢山・横川山(南信州)
霧氷ハイク
2011年12月23日(金) 登山口には何故か2週連続で…リベンジを果たしました。
2011年の2月にスノーシューのお試しをかねて出掛けた南沢山ですが、前回は天候には恵まれたものの、期待していた霧氷(狭義でいう樹氷)に関しては期待通りとはいきませんでした。
実際に最初に決行しようとしたのは12月17日(土)だったんですが、ふるさと村自然園の登山口に着いてびっくり!自宅に登山靴を忘れてきてしまったのに気付きました。 日の出前の空は予想通り夜半にかかっていた雲が切れ始め、低温による霧氷の発達と素晴らしい好天が約束されていたはずですが…空しく帰路につきました。 そもそも自分の不注意なので、この気持ちをぶつける対象がないことで更に凹んだ気がします。 下界から南沢山の霧氷の様子を(空しく)見つつ、帰路に茶臼山も霧氷帯に入っている様子が見えたので、茶臼山の霧氷を見て(少しだけ)寂しい気持ちを紛らわせることが出来ました。 (とはいえ、午前11時過ぎた時間帯でも雲一つ無い快晴の空の下、南アルプスが素晴らしくすっきり見えているのがますます心残り。)
で、リベンジのために翌週の12月23日(金)に決行する計画を立てていました。(もちろん天候次第で。) お知り合いのすがぴさんにその話をメールしたところ、「スノーシューも体験してみたいので、良ければ同行を。」との申し出を受けました。
週末にかけて北日本と日本海側は大荒れとの予報もありましたが、西日本や太平洋側はそれほど影響ないようで、岐阜県中津川市、長野県阿智村ともに好天の天気予報となり、予定通り決行です。
すがぴさんを自宅でピックアップ後、降るような星空の中を登山口に向かったら降雪の影響も全く無かったために思った以上に早く着いてしまいました(^^; 途中で調達した朝ごはんをほおばって、ちょうど日の出の時刻に登山開始できました。
今回初めてご一緒するすがぴさん。ニッコニコ!(左) 中間点の先で樹冠に霧氷が見え始める。(右)
すがぴさんとは20年以上前からの知り合いですが、登山もしているというのは最近知りました(^^;。 ちょくちょくお誘いいただいていて、先日も富士山展望の毛無山山行にも誘っていただいたのですが、リハビリ中のishidaにとっては時期尚早という判断でお断りしてしまったのでした。 また、南沢山から清内路峠方向へと派生する尾根の上部は真っ白なのが見て取れます。
小休止の後で沢コース分岐を過ぎ、主稜線の東側を巻きながら緩やかに登ってゆくと、いよいよ霧氷帯に突入して周辺の木々が真っ白になります。
いよいよ霧氷帯に入ります。(左) 予想通りの霧氷ににっこり。(右)
思わず、「キター!!」
逆光に輝く霧氷。(左) 先行者の足跡は獣だけ。(右)
今週ずっと昼間も低温が続いていたと思われ、粒が大きいのでパウダーとは言えませんが、乾燥していて良い感触で踏んでゆけます。
木々の向こうには南アルプス南部の稜線。(左) 写真撮りまくりのishidaを撮影するすがぴさん。(右)
なだらかな道を楽しく進み、あっという間に(?)山頂付近まで到達しました。 山頂付近まで来ると着氷の量も一気に増え、周囲の木々はまるで砂糖菓子のようです。 その向こうにはやはり霧氷で白くなった横川山を前景にした富士見台と恵那山が大きな姿を現します。
横川山と富士見台、恵那山。
横川山と恵那山をアップに。
山頂看板前で小休止してスノーシュー装着。(左) 砂糖菓子の木。(右)
南沢山の(山頂らしくない)山頂で小休止がてら、スノーシューを装着します。 実際にはスノーシューは不要な雪の量ですが、今回はシーズン最初のスノーシュー体験ということで(^^)
季節柄のクリスマスツリー?。(左) 着氷したドウダンの下をくぐってにっこり。(右) 笹原はまだ完全に雪に覆われていませんが、スノーシューの威力で多少コースを外れても大丈夫。 ここまでは終始快晴ですが、御岳の全体が見えるあたりに来た頃には北西の方向だけに雲が流れてきてしまいました。
特に稜線の西に面した木々が綺麗に着氷しています。
木々の間から南アルプス南部の盟主、聖、赤石、荒川。
広くて平坦な高原状の台地を南に進み、南面が開けてくると正面には横川山への最後の登りが見えます。
振り返って見る稜線。積雪がまだ少ないこの季節特有のコントラストが綺麗です。
台地の西斜面の木々も真っ白にお化粧。
横川山への登りから振り返って見る南沢高原の全体像。南沢山の山頂は右奥方向。
登りにかかる際に、スノーシューのヒールリフターを起こします。 登山道の雪自体はそれほどでもありませんが所々吹き溜まっているので、ヒールリフターの効果も相まってスノーシューの方が楽チンそうです。
開けてきた南アルプスの展望を激写!のすがぴさん。(左) 崩壊地上部の立ち枯れ木。(右)
午前中の光に輝く立ち枯れ木。急いで来て良かった\(^^)/(左・右)
南沢山への最後の登りに取り付いて背後を振り返ると、これまで南沢山に隠されていた中央アルプスが徐々に姿を現し、なんだか(トレーニング不足の)疲れもどこかへ吹っ飛んでしまいますね〜。
振り向くと中央アルプスが全貌を見せます。
振り返って東面に目をやると、北に続く南アルプスの峰々。中央が白峰三山。
更に南には赤石岳を筆頭とする南の盟主たち。
アルプスをバックに気分よく登ります。(左) 中央の南木曽岳の左には穂高も見えます。(右)
山頂付近の樹氷もこれからですね。(左) いよいよ最後の登りです。(右)
そして、最後の登りを登りきった先には、ご褒美のほぼ360度の展望です。 (山頂の西に延びる尾根で少し隠されていますが、そっちは市街地だし) 最高のお天気と展望を独り占め(二人だけど)にして、お腹いっぱい楽しみましょう(^^)
山頂から東を望む。笹原と着氷した木々、背後の山々と南アルプスのコントラストがすてき!
同じく南アルプス南部の盟主たち。
南の黒法師岳周辺から北の鋸岳まで見えます。
山頂での展望を堪能してお腹いっぱい胸いっぱい(写真もいっぱい)ですが、やっぱり本当にお腹も減ってきたのに気付きました(^^; 山頂脇の風が来ない場所を選んでお昼御飯にします。すがぴさん持参のガスバーナーで沸かしたお湯をいただいて食後のコーヒーまで…本当に心も体もほっこり、感謝です。 ところで、お昼用にと持っていたはずのおにぎりが見当たらないと言っていたのですが、どうやらお腹の中にあったようです。二つ買ったうちの一つを食べたつもりでしたが、自宅に帰ってよく見たらごみは二つ分ありました(^^;これも脳細胞減少から来る現象??
心も体も満足したところで、名残惜しいですが下山にかかります。 もちろん下山はスノーシュー無しで全く問題ありません(^^) 午後の日差しと西風で、落葉樹の小枝についていた霧氷はほとんど落ちてしまっています。 駐車場まで戻り、お帰りはいつもの「阿智の里 ひるがみ」で汗と疲れを洗い流して帰りました。 天候、ロケーション含めて、先週のリベンジも十分以上に果たせた気分です(^^;
------------------------------- 今回の行程 -------------------------------- 見難い場合はこちら
3:10自宅発〜6:20ふるさと村自然園登山口
横川山山頂12:20--13:00南沢山13:10--13:402.1Km地点--14:25登山口
|