ishida式の沖縄旅行 自然満喫 その2)
2016年7月31日(日)〜8月6日(土) 結婚三十周年のお祝いで、初めての沖縄旅行。

ishida式の沖縄の旅、(その2)です。 ---(その1)はこちら---

 

----2016年8月1日(月)-----

 

昨日買ったパンや牛乳、ヨーグルト、ドラゴンフルーツ(ジューシーで美味しい)などの朝食後に、宿を出ますが、干満の時間に合わせて開催する「マングローブ林ツアー」ですので、今日の開催時間は午後3時からとなります。

その前に、これも行きたかった大宜味村の「ター滝」に行く計画にしました。
これも事前にリサーチしておきましたが、正式な遊歩道のようなものは無いにもかかわらず、近年は訪問者が多いということで、立派な駐車場もできています。

宿を朝早く出発してきたため8時前には駐車場に着きましたが、既に2組くらいは滝に向けて出発している様子です。

駐車場から林道を歩いてゆくと、早速ishidaの地元では見られない自然の風景や生き物に出会います。

 

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特定外来種「アフリカマイマイ」(左) 「オオモンシロセセリ」(右)

 

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「リュウキュウハグロトンボ」のメスは本土のハグロトンボ(オス)に近い色彩。

 

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珍しいチョウと思ったが、その後普通に各所で見た「クロマダラソテツシジミ」。

 

林道先の渡渉点で川に入り、上流の「ター滝」を目指します。
「ヒカゲヘゴ」の茂る、亜熱帯を感じさせる森に囲まれた川の中を行くのも気持ちが良いものです。

しかし、予想よりも渡渉したり高巻き(というのは大袈裟ですが)も多く、奥さんに託したカメラがちょっと心配な気も…(^^;

途中で体験ツアーのファミリーと、駐車場で見掛けた二人連れが戻ってゆくのに会い、少し進むと空が開けて「ター滝」に到着です。
お婆ちゃんに連れられた孫たち、といった感じの一行がいるだけで、その一行が帰った後は貸し切りになっちゃいました(^^)

 

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「ヒカゲヘゴ」の茂る森を流れる川の中を行く。(左)
 川の水はそれほど冷たくありません。(右)

 

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40分ほどで「ター滝」に到着。途中から貸し切りに(^^)

 

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翅脈まで赤い「ベニトンボ」はなかなか近くに止まらず。(左) 「オキナワクワゾウムシ」かしら?。(右)

 

秘境感を満喫し、来たのと逆に川を戻り始めると、下流から人の声…というか、その後は次々と体験ツアーや家族連れなどとすれ違います。

平日ですが、夏休みともなるとずいぶんな人気なんですね。早めに行っておいて正解でした(^^;

 

川から上がり、林道を戻り始めると何だか怪しい空模様になってきました。
「雨が降るかもしれないから、早く車に戻ろう。」と急かす奥さんの言葉に従って、生き物との出会いも端折って歩くと、駐車場の目前で雨粒が急に大きくなりました。

車に乗り込んだ途端に激しい土砂降りになり、本当に間一髪でした。
実際、少し前にもここでター滝に向かった人たちが突然の増水で取り残されて救助されたニュースは記憶にあります(^^;

今日、滝に向かったみんな、大丈夫だったかな?

 

車中で身支度を整えて国道方面に戻ってゆくと、2〜3Kmほど走ったら路面は乾いていました。
それどころか、海岸沿いの西の空はピーカンに晴れています。

 

塩屋湾沿いに東海岸の東村を目指して内陸へ向かいますが、塩屋湾岸に沿って走る途中の入り江に「ヒルギ」の小さな群落を発見。

車を停めて干潟に下りてみると、カニさんたちが活動中で、しばし眺めますがお目当ての「シオマネキ」はあまりいないようです。

車に戻ると、周囲で吸水する「イシガケチョウ」を発見!南国のチョウ、ゲットだぜ!

 

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一風変わったプロポーションの「イシガケチョウ」。

 

分水嶺を越えて東海岸側に出ると、こちらではまた激しいにわか雨で、日差しで熱せられた道路からは、まるで温泉のように湯気が上がります。

 

山がちな海岸線を走って「慶佐次のヒルギ林」のある、「東村ふれあいヒルギ公園」に到着です。

公園の向かいには、共同売店もありました。

予想に反してあいにくの雨ですが、公園の東屋でお昼ご飯にします。

 

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一緒に雨宿りしに来た「イソヒヨドリ」のメス。

 

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「マダラバッタ(?)」の褐色型メス(左) と、やや緑がかった褐色型オス(右)

 

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「コイナゴ」(左) 「ヤエヤマヒルギ」の胎生種子(右)

 

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いかにも沖縄らしい「アダン」。(左) 葉先が尖っていてトゲが無い「オヒルギ」。(右)

 

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全く色味が違うが、(左)と(右)どちらも「ヒメシオマネキ」のようです。

 

雨上がりのマングローブ林はまだ干潮のため、これ幸いとお目当ての沖縄特有の干潟の生き物たちの観察に出かけます
天然記念物指定地域のため干潟に下りることができないのが残念ですが、観察用の桟道が設けてあるので、足元を気にせずに気軽に観察することができました。
しかし、雨が上がったら暑い!!

 

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最も多く見られた「オキナワハクセンシオマネキ」。シオマネキ類は、脚の付け根に水を溜めています。

 

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「ベニシオマネキ」の赤い部分の面積には個体差がある。

 

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「オキナワシロヘリハンミョウ(メス)」は本土産の「シロヘリハンミョウ」より前翅の鏡紋が発達している。

 

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念願の「オキナワチョウトンボ」に遭遇!!

 

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久し振りに見る気がする、夏の大っきな積乱雲

 

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手前に見えるのは主に「ヤエヤマヒルギ」。

 

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河口側から慶佐次川の上流方向を見る。(左) 上げ潮に乗ってシーカヤックで上流へ。(右)

 

予定時間前まで、十分にマングローブの自然を満喫(^^)。
集合時間に合わせてシーカヤックツアーを予約した「やんばる自然塾」へ集合、千葉から来たOさんファミリーとともにガイドさんの引率でカヤックのレクチャーを受けた後に慶佐次川河口から上流に向かいます。

自分たちが今帰仁に宿泊しているというと、今帰仁村出身だというガイドの玉ちゃん曰く「小学生の頃には古宇利島にはまだ橋がなくて、渡し舟で島に遠足に行ったさぁ。遠足では島の学校の生徒との交流もあって、でも橋ができて便利になったけど、島の学校はなくなってしまって、少し寂しいさ。」

 

カヤックの扱いやマングローブの解説、遊歩道からは見ることができない「オキナワアナジャコ」の作ったアリ塚状の巣穴や干潟に暮らす生き物の説明など、やはり実際に現物を前にしての生きた学習がためになりますね。

 

ツアー終了後に陸に上がり、ゆんたくタイム中に見ると、建物の周りの蔓植物に日本最大(級)のチョウである「オオゴマダラ」が来ていました。

特に花が咲いているようでもないのに、やけにご執心だなと思ってみると、腹を曲げて産卵しているようです。

ガイドの玉ちゃん曰く「オオゴマダラの幼虫は毒のある植物で育つから、鳥も食べないさ」って、葉の裏を見たら、色々なサイズの幼虫や産みたての卵、超ゴージャスな「金色の蛹」まで見ることができました。

 

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沖縄を代表するチョウのひとつ「オオゴマダラ」が産卵に来ていました。

 

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超ゴージャスな「黄金の蛹」。(左) 産みたての卵と毒々しい幼虫。(右)

 

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産卵中の「オオゴマダラ」(左) 本土と同じ?「オンブバッタ」(右)

 

ツアー時間は午後3時から6時までなので、意外に時間が押していますね(^^;。これから那覇に帰るOさんファミリーとお別れし、やんばる自然塾を後にして今帰仁方面へ帰ります。

屋我地島と本部半島をつなぐ「ワルミ大橋」で夕景の運天海峡〜古宇利島の眺めを楽しんでから、宿へ帰りました。

 

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ワルミ大橋からの運天港と古宇利島

 

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古宇利島と屋我地島を結ぶ「古宇利大橋」(左) 歩いて諸志売店へ行き、食料を買い出し。(右)

 

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屋久島でも見た「ベニホシカメムシ」(左) これは本土と同じ「セスジツユムシ」が宿の廊下にいました。(右)

 

晩御飯は、近く(徒歩10分?)の「諸志売店」でお買い物して済ませましたが、よく見たら食堂も兼ねていたのでした(^^)また次回お食事に来ますね。

でも、売店までの道、想像以上に真っ暗でびっくり(^^;;;;;;;;

 

夕食後、星が綺麗だったので宿の向かいの畑道で星空を試写してみました。
空は綺麗なんですが、気温が下がって相対湿度が上がったせいか、ヘッドランプの灯りが照らす頭上には細かな靄が流れていました。

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肉眼でも天の川がくっきり目視できましたが、地表付近は多湿で靄が流れていました。

--- 沖縄旅行 (その3) へ続く ---