ishida式の南沢山登山
2012年2月4日(土) 今シーズン3回目の南沢山ですが、今回は全く展望無し。

前回の「南沢山・横川山」「富士見台〜横川山〜南沢山縦走」に引き続いて、この冬3回目の南沢山です。


翌日スキーの予定もあったのでのんびりしようかと思っていたのですが、天気予報を見て軽く偵察のつもりで南沢山(あわよくば横川山も)を目指すことにしました。
降るような星空を見ながら自宅を出発し、新城市に入るとすぐに路肩に雪が現れました。
山間の畑や田んぼは真っ白、田峯より奥ではそろそろ路面にも雪が見え始めます。
とはいっても、この一週間は昼間も気温が低いためか溶融・再凍結による走り難さはなく、直接雪のない部分は乾燥しています。
今回は年明けに交換してから初雪道の新品スタッドレスで、これまで使っていたものよりもコーナリングの手応えが頼りないですね。
でも、低速で走っている車に追いついてしまっても道を譲ってくれるため意外に良いペースで走ることが出来ました。
しかし、稲武の手前から雪が降り始めてきました。「あれれー、岐阜も長野も晴れマークじゃなかったっけ??」
さらに稲武からR153に入って標高を上げてゆくと、道路情報の温度計も稲武では気温-9℃、治部坂峠では-6℃を示しています。
寒原峠を越えると、普段は雪の少ない伊奈谷側にもそこそこの積雪があり、昼神温泉から清内路への国道の登りでも雪がありました。
「ふるさと村自然園」への分岐から先は、除雪はしてくれてありますが4WD+スタッドレスでないと走行困難な状況でした。
まだ誰も踏んでいない雪道をザクザクと踏んで登山口駐車場へ到着です。


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今回も冬の心強いお供、エブリちゃん。(左) 薄日が差してきて期待が高まる。(右)

 

軽く朝食を摂っている間にも雪は降り続いていて、ダークカラーのエブリちゃんを白くお化粧してゆきます。

登山口の雪の量から、今日は最初からスノーシューで登ることにしました。
準備完了!と思ったら、どうもスノーシューが少し斜めになっているようだったので、屈んで直していたら、ザックからちょろちょろとお漏らしが。
「またハイドレーションからの水漏れ」です。以前はコネクタのセットが甘かったせいだと思ったんですが、どうもチャックから漏れているようです。
気を付けて閉めたつもりだったんですけど…(--メ)
水漏れ対策のビニール袋に納めているため、大きな被害はありませんがちょっと気分悪い。

気を取り直して(装備もチェックし直して)登山開始です。
暫く登ると、雲間から朝日が顔をのぞかせ、少し気持ちが明るくなりました。
天気予報からいってもこの先は回復傾向だと思われ、山頂の霧氷と新雪に期待が膨らみます。
しかし、予想はしていましたが、この一週間の積雪が多く、初めからスノーシューでも15cmくらいは沈み込みがあります。
そのうえ、始めのうちは笹が埋まっていないため、笹を払うと笹に積もった雪を頭から被ってしまうので、ストックで先を払いながら進んでいったためちょっと気疲れ。

 

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少し雲が切れてきます。(左) フカフカの新雪。(左)

 

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尾根筋ではトレースは埋まっています。(左) 25インチの浮力に助けられて快調に登る。(右)

 

立ち枯れのランドマークツリーから先、小尾根に出ると笹はうるさくなくなって一安心ですが、西側斜面から吹き上げる雪が吹き溜まって登山道を埋め尽くしています。
この辺りでは膝までのラッセルを強いられてしまいます。
…とはいっても、今年に入ってから再び1.5Kgの重りを足首に付けている効果か、登山靴+スノーシューの重さもへっちゃら(^^)ですね。
スノーシューの爪も効きにくい新雪のラッセルもそれほど苦になりません。
東寄りの斜面では笹がうるさく、尾根筋ではラッセルとなりますが、吹き溜まっている所以外では概ね20cm程度の沈み込みで済んでいます。

 

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雪に煙って幻想的。(左) ランドマークの立ち枯れ木。(右)

 

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トレース消えてます(^^)。(左・中) 船窪状の地形を越えてまだ余裕のishida。(右)


急斜面を登り切って中間地点に達すると、周囲の木々にも霧氷が見え始めました。
ただし、今回は雪で白くなった空を背景としているため見栄えがしませんねえ(^^;
霧氷の相としてもいわゆる「粗氷」と呼ばれるもので、木全体に霜が付いた状態のものが主体のようです。

更に、樹木に積もった雪のせいで、空も森も真っ白(^^)な中を進みます。

 

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中間点の霧氷。(左) 落葉樹林に入りますが、どんより暗い空です。(右)

 

しかし、予想とは裏腹に雪は更に激しく降り続いていますね〜。
緩やかな傾斜の登山道を進んで山頂が近付いてくると、右手の尾根の笹原からは激しく西風と雪が吹きつけてきます。
途中で手も冷たくなってきたので、グローブも交換しました。
(カメラの操作性を考えて少し薄めのグローブでしたが、メンブレン入りの三重構造のものにお取替え。)

 

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人間にも積もりはじめました。(左) もちろん木にも積もっています。(右)

 

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青空をバックに見たいですね。(左・右)

 

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ダケカンバの大木に積もる雪。(左) 中を見てみたい誘惑に駆られますね。(右)

 

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見事な枝ぶり。お天気が良ければなあ…(^^;

 

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そろそろ山頂です。真っ白(^^;

 

霧氷に覆われた木々の間を抜けると、広々とした雪原の山頂に到着です。
でも今日の天気では、初めて来る人には「広々とした」所かどうか判りませんね。
雪のため、視界は20mもない状態でしょうか?真っ白な風景のなかに樹氷をまとった木々のシルエットが浮かんで幻想的(^^;です。
試しに笹原を横川山の方向へ進んでみると、笹原の表面の新雪は吹き飛ばされていて、雪面はかなり締まった状態で歩き易そうです。
しかし、山頂の気温は体感的には−15℃以下のため、少しでも立ち止まっていると寒さを感じます。

 

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山頂です。(左) 霧氷が発達しています。(右)

 

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幻想的で良いなあ…(ちょっと自虐的?)

 

食事のためにお店を広げるのも億劫だし、天候も回復基調にないと判断し、心残りはありますが早々に下山することにしました。
(天気予報的には明日に向けて好転し後半下り坂の予測だったので、明日登る人は午前中が好条件だと思われますね。)

下山にかかって暫くすると、お泊り装備らしきのワカンの男性と出会いました。
どう見てもishidaより年上のその方は、富士見台に向けて縦走し、途中でテント泊の予定だそうです。
その後、さらにスノーシューの女性6人組(もちろん皆さまishidaより年上と思います)のパーティとすれ違いました。
ラッセルのお礼を言われて恐縮、あとは山頂までなだらかに進むだけなので、とりあえず山頂まで行くことを勧めてお別れします。
その先は自分+7人分のトレースのお陰で、まるでボブスレーのコースのように平らになった登山道を楽々進めて、こっちがお礼を言いたいくらいでしたよ。

 

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そりで滑りたいくらい。(左) ちょっとハイな気分のせいか、元気溌剌のishida。(右)

 

再び笹がうるさくなってくる辺りでは、新たに笹の上に積もった雪に再び苦しめられます。
(後続のパーティが通った後だったにもかかわらず、もう積もっている)
風が吹き抜ける尾根では、既にトレースが半分ほど埋まっているところもありました。

でも、登りに比べれば大したこと無いので、ルンルン気分で車まで戻ったのがお昼を少しまわった時間です。

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思ったよりも早く、無事登山口に到着。(左) ふるさと村自然園内の道路。(右)

そのまま昼神温泉まで下り、いつもの「阿智の里 ひるがみ」で昼食と入浴、ずいぶん早い時間の帰宅となりました。

ちなみに、帰宅途中の治部坂峠では−6℃、稲武で0℃の気温表示でした。

 

2月5日(日)に、スキーへの道中の中津川から見た稜線は綺麗に晴れていて、絶好の登山日和…(^^;

 

----------------------------------本日の行程----------------------------------

 

自宅4:006:40登山口

 

登山口7:20--8:00立ち枯れ木--8:55中間点--9:00沢コース分岐--10:20南沢山山頂

 

山頂10:30--11:17沢コース分岐--12:10登山口

 

阿智の里ひるがみ14:3016:30自宅