Panasonic G9 PRO  (その2:画質編@)

Panasonic G9 PRO (ボディ Black)
Panasonic G9 PRO  (その1:導入編)の続きです

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G9ボディに対して、手持ちのPanasonic製レンズは少なくて…

Panasonic G9を導入したのが2018年の10月末ですから、ishida本業の昆虫撮影には出番がなく、夏以降の更なる心身の停滞もあって、あまり外へ持ち出しての撮影が出来ていません…。

それでも、ちょっとした外出などで(運転手の)慣らし運転を続けています。
実際に使ってみた限りでは、「PRO」と銘打って気合を入れた開発を謳っているだけあって、前任機のG8に比べても操作性、画質(解像感だけでなくいわゆる「絵造り」も含めて)がワンランクアップしていると感じます。
ただ、部分的な性能や機能の面では「ハイエンド」を標榜できるだけのスペック・性能は認めますが、画質に関してはセンサーサイズの物理的制約はあるので、同等価格で購入できるAPS-Cのハイエンド機や、中級クラスの135フルフレーム機(いわゆるフルサイズ機)と比べた場合にどうなんだという気持ちは拭えないですが…(^^;;;;;;

まあ、ラージフォーマットの撮像素子のカメラとの比較はナンセンスですが、逆に同フォーマットでも一世代古くてややセンサー性能にビハインドのある「OLYMPUS E-M1」と比較するのもどうか…と思いますが、とりあえずJPEG撮って出しの画像はなかなか好ましい雰囲気を醸し出しています。

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Panasonic G9+OLYMPUS 12-40mm F2.8 PRO 19mm F2.8 1/60 ISO1250 -1EV補正

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中央上部の等倍切り出し。(フォーカス部)

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中央下部の等倍切り出し。(アウトフォーカス部)

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Panasonic G9+OLYMPUS 12-40mm F2.8 PRO 12mm F2.8 1/60 ISO200 +0.33EV補正

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ローパスフィルターレス構造のためか、中央の畳にはモアレが見えるが、アウトフォーカスなのもあって目立たない。

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Panasonic G9+OLYMPUS 12-40mm F2.8 PRO 12mm F2.8 1/160 ISO200 +1.33EV補正

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Panasonic G9+OLYMPUS 40-150mm F2.8 PRO 150mm F2.8 1/80 ISO200 -1.33EV補正

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中央の等倍切り出し。解像感は良いが、低感度(ISO200)だと思うとやや物足りないかも…

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Panasonic G9+OLYMPUS 40-150mm F2.8 PRO 40mm F2.8 1/100 ISO200 -1.33EV補正
夕空と雲の描写はOLYMPUS E-M1よりも秀逸で、色合いも見た感じに近い印象です。

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中央下の等倍切り出し。それなりに粘ってます。

中間調のグラデーションや暗部の諧調性も破綻がなく、暗部の階調がしっかり粘るわりにノイジーにならないところは特筆できます。
逆に、センサーフォーマットの限界か、ハイライトの飛びはやや粘り不足の感(それでもG8に比べればずっと良好だが)はあります。
良くも悪くも、何となくフィルムカメラのリバーサルフィルムで撮った感じというと大袈裟でしょうか。
G8までによくあった暗部の突発的なノイズもよく抑えられているため、カメラのモニターで拡大した場合や、パソコンのモニターで全体表示させる程度なら十二分に綺麗と思います。(もちろんM4/3フォーマットの物理限界は感じるけど…)

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Panasonic G9+OLYMPUS 40-150mm F2.8 PRO 150mm F2.8 1/125 ISO200 -2.0EV補正

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中央部等倍切り出し

また、FZ1000やG8でもそうですが(若干盛っているかなとは感じさせますが)夕景の撮影では夕陽や空の発色はPanasonic特有の記憶色に近いと思わせる良さがあります。
もちろんミラーレスなので、ずっとファインダーに夕陽を捉え続けても眼球が焼かれることがないのは隠れたメリットと感じています(^^)。

「G8+OLYMPUS40-150mm F2.8 PRO」を使って夕陽を撮ると発生していた緑色のゴーストは、G9では発生しづらい(というか、発生していない)ようです
やっぱりあれって「センサー面反射」だったようで、G9でのセンサー面反射対策が予想以上に効いている?

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Panasonic G9+OLYMPUS 40-150mm F2.8 PRO 150mm F3.5 1/32000 ISO200 -1.0EV補正

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Panasonic G9+OLYMPUS 75-300mm U F4.8-6.7 75mm F6.4 1/10000 ISO200 -0.33EV補正

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中央の等倍切り出し。輝点の周囲にはわずかにパープルフリンジ。(レンズの軸上色収差も含む?)

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Panasonic G9+OLYMPUS 40-150mm F2.8 PRO 150mm F2.8 1/1000 ISO200 -1.66EV補正

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中央左寄りの等倍切り出し。

これまで気付かなかっただけかもしれませんが、OLYMPUS 75-300mmU F4.8-6.7を使用した撮影で画面外のある角度に太陽光が入射すると、 内面反射によるゴーストや影が見えることもあります。
望遠レンズでは多かれ少なかれゴースト・フレアの発生は避けられませんが、カメラ側のフランジ内の形状によっても出方は変わるので、これはG9特有のものかもしれません。

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OLYMPUS 75-300mm F4.8-6.7 ゴーストなし。(左) 内面反射で現れたゴースト。(右) 太陽の位置関係で出現の仕方は変わる。

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直射光の入射角度によって変化します。(左) 位置関係を現すためにワイド側にズーム。(右)

季節の移り替わりとともに持ち出す機会も増えると思うので、この先使用しながら気付いたことなど含めて続報します…。

------- その3へ続く -------