先週の「大川入山」への山行、行程的にきつい部類とまでは言いませんが、想像以上に雪が少ないうえに凍結で歩きづらい状態だったこともあってかなりの疲労でした。 (久々に翌日以降も筋肉痛(^^;) もうちょっと雪が増えたらなあ…と思っているうち、翌週半ばに強い冷え込みと積雪があったことで南信の山も本格的な冬シーズンに入ったようです。 これは、南沢山〜横川山でもスノーモンスター解禁か!?ということで、週末になってから急に土日の天気が気になって居ても立ってもいられない気持ちになってしまいます。
気圧の谷が通過した金曜日には天候も下り坂だったので霧氷が発達したはずで、金曜日の時点での土曜日の天気は「晴れ」なうえに登山口のある阿智村の予想最低気温は-10℃とかなりの冷え込みの予報。 とりあえず金曜日はいつも通り(^^;の午後8時退社でしたが、帰宅後に急いで道具やウェアーの準備、登山届もWebで送付して準備万端…?。
期待は2014年12月のときのようなモンスターの出現ですが…
翌土曜日はいつも通り午前3時に起床、軽い朝食をとってから自宅を出発し、自宅直近のコンビニで買い出しした後で登山口のある阿智村へとハスラーちゃんを走らせます。 しかし、週半ばの積雪後も近年まれに見る低温続きなので現地の雪には期待ですが、道中の国道の積雪が心配です…が、心配とは裏腹に海老から稲目トンネル手前辺りでやっと路肩に雪を見始めますが、どこまで行っても雪を踏むことはありませんでした(^^; 気温は道路の表示・車載の外気温計とも最低でマイナス10℃を示していますから予想通りの低温。 平谷の道の駅でトイレ休憩して、もうちょっと走れば登山口のある「ふるさと村自然園」に到着です。 園内の道路はちゃんと除雪されていて、そこに軽く雪が積もった状態です。
つるつるに凍った駐車場にハスラーちゃんを滑り込ませ、まだ暗い駐車場で2度目の朝ご飯をとっていると、後続の車が1台入ってきました。 すぐに登山の支度を始めたのはishidaと同世代くらいに見えるお二人さん(ご夫婦かしら?)。 自分も食事を終えて身支度を始め、お二人さんに挨拶して登山道の様子を見ておきます。 新雪の量はそこそこあり、これなら初めからスノーシューで行っても問題なさそう。 ちょうどこの山域は初めてというお二人にも聞かれたので、初めからスノーシューでOK、途中も危険なところはないので大丈夫と自慢げに(^^;アドバイス。
その後、また次の車が駐車場に入ってきましたが、とりあえずishidaが先頭で登山開始、歩き始めて振り返るとお二人さんもすぐ後を登り始めていました。これはishidaの弱いパターンかも(^^;
登山口の気温は-10℃を示す。(左) 朝日を浴びながら登ります。(右)
東の南アルプスの稜線から登ってきた朝の日差しをうけながら歩きますが、ishidaの常ですぐにオーバーヒート…気温はマイナス10℃だったのに(^^; そのうえ、ふかふかの新雪というよりもやや湿り気のある新雪がスノーシューの上に乗ってしまい、けっこう重さを感じる(^^;;;;;;; だんだんと息が上がってきて後続のお二人さんが徐々に近づいてきたので、ランドマークツリーの先の斜面を先頭で登ったところで先頭交代、新雪の一番乗りを楽しんでもらいます。 元気な女性を先頭に登ってゆくと、二人分スノーシューで踏んでもらっているのって、とってもらくちんに感じました(^^) 普段はほぼトップで登っていることが多いので(しかし年々体力も下り坂だけど)こんなに違うかしらと驚くishidaです。 でも、お二人が休憩に入ったところで再びishidaがトップになり、トラロープのある急登をこなし、中間地点先のピークで休憩です。 ここまで来ると樹冠に霧氷が現れますが、周りの雰囲気からすると前日の着氷の名残りのように見えます。
きのぷの積雪、かなり風が強かったようですね。(左) 中間点先のピークで昨日の名残り?の霧氷。(右) ちょうど後続のお二人も到着したので先頭交代、少し遅れてishidaも出発しました。 沢分岐から先の広葉樹林に入っても期待の霧氷は見られず、やはり今朝は霧氷の発生はなかったようで残念(T_T) でも、途中からは木への積雪自体も増えてきて、南側に見える南沢山や横川山の木々は真っ白。。
巻き道に入ると霧氷は皆無。(左) でも、積雪はどんどん増えてきます。(右)
湿り気があるせいか?かなりの量の雪が木に積もっています。(右・左)
しばらく先で再び休憩中のお二人さんに先行し、お疲れのため豊富な積雪を楽しむというよりも「ちょっと新雪にもうんざり」みたいな気持ちになってきたところで再び後続のお二人が近づいてきて…と思ったら、単独行の方が追い付いてきていたのでした。 ややクラシックな出で立ちに、短いスノーシューでパワフルに登って来ている様子。 「ラッセルありがとうございます、ここから交代しますね。」と言っていただき、後に付いて歩き始めます。 その方も以前にここに来て以来、すごく気に入ってしまったので何回も南沢山に来ているとのことでした。
見ていると、さすがに南沢山に慣れているご様子で、写真撮影のポイントなどもishidaと同じ感じですね。 でも、新雪をパワフルに踏んで行くスピードに、ラッセル泥棒しているにもかかわらずishidaのペースは遅れ気味(^^;;;;;
富士見台の木々も真っ白!
すごく着雪しています。(右) ラッセル泥棒で楽チン…と思ったら、どんどん遅れ始めました(^^; (左)
霧氷と積雪がミックスして幻想的な姿です。
木々の着氷具合がぐっと増えてくると、南沢山の山頂台地の端っこに到着です。 周囲の木々の着氷具合を見ると、今朝はほぼ霧氷の発達は無くて昨日の着氷と積雪が低温で残った状態のように見えます。 いつもだったらびっしりと着氷している枝ぶりの良いリョウブも全く着氷がありません。
しかし、低温続きなうえに体温の低い(?)針葉樹に発達した霧氷は日中の日差しがあっても落ち辛いため、カラマツやツガ類の着氷は見事です。
いつ見ても見飽きない、霧氷を纏った木々と横川山・富士見台・恵那山。
南沢山の山頂看板から先、ishidaは登山道を外れて台地の端を進んだこともあって、先行の方とはどんどん離れてしまいました。 雲に隠れて見えない御嶽や白山などを気にしながら台地の西を進んでいるうち、いつの間にか(?)後続のお二人さんも登山道を進んでいったようで、横川山手前の鞍部で休憩しているところに追い付きました。
枝の先端の氷が落ちているのは、今朝発達した霧氷ではない証拠ですね。
着雪は地形と樹種によりけり?(左・右)
中津川の平地に積雪はありませんね(^^;
砂糖菓子の木々に出迎えられて気持ちよく歩きます。
南沢山の台地から霧氷を纏った木々のパノラマ。(スクロールできます)
砂糖菓子の木々と横川山。
朝の日差しでキラキラ(^^)
霧氷の木々の向こうに横川山と恵那山。
横川山の北東斜面のアップ。
とにかくお疲れ目と前日からの霧氷を纏った木々の美しさになかなか歩みの進まないishidaなので、今回は単独行としては珍しく、先行二組の後追いで横川山への登りに取り付きました。 振り返ればまるで砂糖菓子のようなカラマツ林に縁どられた南沢山の台地、見上げれば霧氷を纏った立ち枯れ群にと、とにかく時間を忘れて撮影三昧です(^^)。
最低鞍部付近からの横川山の眺め。
横川山に取り付いてからのパノラマ。(スクロールできます)
振り返って見る南沢山の台地。
自分は歩いてないけど、笹原を縁取る登山道。(左) いつもの立ち枯れ群。(右)
笹の切り株に発達した霧氷は氷のつくしんぼう。(左) 最後の登りはいつもアヘアへ…。(右)
立ち枯れの着氷と南沢の台地。
立ち枯れと南沢の台地。今日は中央アルプスや御嶽は雲の中(T_T)
最後の登りから横川山の山頂を見ると先行したお二人さんの姿が見えましたが、ishidaが到着した時にはもう姿が見えませんでした。 登山口では「行けたら富士見台まで…」と言われていましたが、横川山から先はほとんど踏まれていないはずなので、ラッセル大変かな? 山慣れた感じの方達だったので、ちゃんとタイムリミットを決めて行動しているものと思いますので心配無用と思いますが…
山頂直下東側の木々と南アルプス。
山頂東側はのどかな感じ。(左) 山頂の雪庇も発達していません。奥は富士見台。(右)
もう一度、南沢山の台地を見下ろす。
いつもは真っ黒な「南木曽岳」も、今日は真っ白。
山頂から南を見ると、すぐ下の斜面で先頭を行った単独行の方がランチ中でした。 自分もやや強まってきた北西風を避けて、東側の斜面を下ったところでランチにしますが、気温はもちろん氷点下でも、日差しがあるのでそんなに寒さを感じることはありません。 のんびり昼食を楽しみ、写真もいっぱい撮ります。
見慣れた風景ですが、いつ見ても違って見えていいね〜。(左・右)
東に派生する尾根もたおやかで大好き。
豊富な着雪で、もうちょっとすればモンスター出現?
日差しが穏やかといっても、昼近くから強まった風に乗って雲が流れてきて、いつの間にか恵那山の山頂を覆い隠してしまいました。 日差しが翳ると体感気温がぐっと下がるため、そそくさと後片付けして下山にかかることにしましょうか。
風が強まってきて、雲が日差しを遮ると寒い。(左) 雪も激しく舞います。(右)
いつの間にか恵那山の山頂も雲の中。
そろそろこの風景ともさよなら。
山頂に背を向けていたので、途中で誰か山頂に到着したのかどうかは不明ですけど(^^;下山中の足跡は、ishidaの滞在中にツボ足の人が登下降したことを示しているようです。 鞍部の先で登ってくる単独の人とすれ違い、台地の端からまた登山道を外してカラマツ林の中の低地を横切って霧氷の木々の中を進みます。
「お出迎えの木」と呼んでいた立ち枯れ。(左) 樹種によって着氷の度合いが違う。(右)
よく似た写真が多い?
雪不足で笹が見えているが、アクセントのあるこの風景も好き。
低温のお陰で昼近くでも霧氷は健在です。
笹は出ているが、雪が無いわけではありません(^^;(左) 登山道を外れてカラマツ林の窪地へ。(右)
カラマツ林の窪地。(スクロールできます)
週半ばの積雪のお陰でしょうか?雪の造形も見飽きませんね。(左・右)
再び登山道に戻ると、先日ishidaが風を避けてお昼にした辺りで二人連れの男性がお昼ご飯を食べているのにも出会いましたが、ツボ足の足跡の主でしょうか。 さらにそのまま南沢山の頂上看板まで戻り、ほぼ休憩なしで下山にかかります。 下山中に登ってくる二人連れのパーティ、さらに3人連れ(と、ワンちゃん)、単独の方などすれ違います。
沢分岐から中間点への急登が帰路の(体力的な…(^^;)最難関ですが、顎が出ながらも登り切ったところで水分補給を兼ねて一息いれます。 清内路峠が見えるあたりでは強い北西風を受けて超寒いんですが、急斜面をいくつか下って村自然園のテニスコートが見えてくると登山口はもうすぐですね。
登山口に戻ると、途中から先行されていた単独行の方がお片付け中でした。 最後のラッセルのお礼方々少しお話しすると、やはりishidaと同じく、この冬の冷え込みのわりに降雪が少ない印象という話しでした。
一陣の風で激しく雪煙が…ishidaにも降り積もります。(左) ハスラーちゃんの元へ戻りました。(右)
その方が帰路につくのを見送った後、自分も温泉へ向けてGo!お馴染みの「阿智の里 ひるがみ」で入浴(今シーズン初)して帰りました。 道中も津具の峠以外では雪を踏むことなく、これもお馴染みの「らんぷや」で晩御飯を食べて帰りました。
おまけ…翌日はK氏たちとスキーのお約束でしたが、午前4時半に起床したものの腰痛のためドタキャン…また寝ました。 やっぱり気持ちばかり先行して体調管理に失敗があったって感じで申し訳ない気持ち。スキー場も今週の降雪で雪が豊富なはずなので残念…
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自宅
3:35〜(買い物)〜稲武ルート〜5:34 平谷道の駅 5:45〜6:18 ふるさと村自然園
登山口 ふるさと村自然園 登山口 7:03---7:40 ランドマークツリー ---8:19 中間点ピーク
8:25--- 積雪増える
---9:25 南沢山山頂 9:30---10:04最低鞍部 ---10:42
横川山山頂 昼食 横川山山頂 11:48--カラマツ林--12:30 南沢山山頂 ---13:04 中間点
13:08---13:25 ランドマークツリー
---13:40
登山口 登山口
14:00〜14:17 阿智の里ひるがみ 15:02 〜津具ルート〜17:39 らんぷや(晩飯) 17:40〜18:21
自宅 走行距離
279.5q (往路:143.4q 復路:136.1q) |