ishida式の籾糠山(もみぬかやま)登山
2013年6月22日(土) 今回はおんぶにだっこ企画で二度目の籾糠山へ。
気候だけでなくishidaの場合は心身まで梅雨空のような不調で湿り気味だった昨今ですが、今回のすがぴさんからのお誘いに乗っかって、気楽な(?)登山として参加しました。
2007年の7月に奥さんと行ってお気に入りだった「籾糠山」ですが、今年は少し季節をずらしての訪問です。 今回は、以前の竜ヶ岳登山のメンバーに大先輩諸氏を加えた、総勢6名での山行です。 気楽な…といっても、今回の心配は天候と体調かな(^^;
当日は目覚ましに気付かず、AM3:55に飛び起き、朝食抜きで車に飛び乗りました。(荷物は前夜のうちに車に積んであったので助かりました。)
豊川ですがぴさんと合流・メンバーをピックアップの後に高速をひた走ります。 梅雨前線の南下で回復傾向とはいうものの、何となく不安な空模様の下、白川郷ICで東海北陸道を降りて道の駅で休憩、 城山展望台からの白川郷を眺め(^^)、国道360号線を天生峠へと登ってゆきます。
天生峠の駐車場に着くと、上段の駐車場には車が入っていますが、下段の駐車場には駐車車両はありません。 しかし、峠では無情の雨が…
皆で「どうしようか…」みたいな話をしている最中も、先着の登山者だけでなく、後続の人たちも、次々にカッパを着込んで準備をしています。 ここで引き下がるのも馬鹿馬鹿しいし「雨にしっとり濡れた森も良いよね。」なんていう理由も(ちょっと無理やり?)つけ、自分たちも準備に入ります。
カッパを着ると、暑くてすぐにオーバーヒートしてしまうishidaですが、昨年購入したモンベルの「トレントフライヤージャケット」の透湿性も試してみましょう。
今日は「時計回り」の順路で歩くことが指示されていました。(混雑時のすれ違いによる湿原の踏み付けや渋滞の対策のため。)
湿原を巡った最奥部から、籾糠山へ続く登山道に入ります。 登山道脇には各種の花(と、ishida式には嬉しい各種昆虫)がお出迎えしてくれます。
沢沿いを辿る「カラ谷コース」は植生が豊かで、花々だけでなく次々に現れる巨木にも圧倒され、本当に「雨でも楽しい」気持ちにさせてくれますね。
豊かな水に育まれた森林の美しさを楽しみながら歩を進めると、いよいよこのコースのシンボル的な存在である「カツラ門」と呼ばれるカツラの巨木に出会います。
前回来た時には文字通り「門」のように巨木の間を通過できたのですが、現在は保護のために登山道は脇を通るように付け替えられており、従来のルートには通行止めのロープが張られていました。 ちょっと残念な気持ちもありますが、この後でパトロールの方に聞いたところによると6月の第一週には1日で530人もの人が入山したとのことなので、踏みつけによる被害から守るためには致し方ない措置ですね。
カツラの巨木が並ぶ「カツラ門」。樹間の登山道は現在は通行止めで、向って左を迂回する。
カツラ門だけでなく、周囲の木々の大きさや奇怪な樹形にも圧倒されつつ進みます。
分岐から先は本格的な登りとなり、急登を上り切ると西側の尾根との分岐に到着です。 ここから先は小さなアップダウンを越え、最後の急登を上り切れば「籾糠山」の山頂です。
自称「へなちょこ登山部」山頂に到着の図。
やっと山頂到着といっても天候は相変わらずで、少しだけ岩の露出した山頂からの展望は「真っ白け」のモノクロームな世界です。 時々薄くなった雲の間から薄日が射すものの、「午後から晴れ」の天気予報とは裏腹になかなか回復の兆しも見えてきません。
時間は少しお昼を回っていましたが、途中の看板でも「狭い山頂なので、昼食は他の場所でお願いします。」とあったので、ちょっと下った所のベンチで少し遅いお昼にします。 しかし、食事中には再び空から無情な雨が…でも、あまり激しい降りにはならず、とりあえず「立ち食い」になってしまうことなくカップヌードルもいただけました(^^;
早い時間の天候回復も見込めそうにない状況なので、ここからそのまま下山にかかります。
尾根上の分岐からは、尾根伝いの「ブナ林コース」を行きます。 幻想的なブナ林を楽しんでいるのか、滑らないように下ばかり見ているのかよく判らなくなってくるような急斜面を下り、ミズバショウの群生地(もう葉っぱだけだけど)に立ち寄り、沢を渡ると再び「カラ谷コース」と合流です。 少しだけ薄日が差したり、再び雨が降ったりと、やや回復基調が見えてはきますが、どちらかというと蒸し暑くなってきただけのような気も…
さわやかなコバイケイソウの緑と白のコントラストは良いですね。(左・右)
湿原の最奥に到着し、再び時計回りでコバイケイソウの群落を愛でつつ帰路につきます。 皮肉にも天生峠の登山口に着く頃に、だんだんと雲が切れてきて日差しが出てきました。 駐車場に戻って後片付けをしている間に、青空も広がってきました(^^; ただし、山頂方向はやはりガスの中で全く見えないので、山頂で粘っても展望は無かったと思いますが…でもなんだか悔しい(^^;
下山後は白川郷の「白川郷の湯」で汗を洗い流し、すぐ近くの食堂で、お勧めの「飛騨牛朴葉味噌定食」を食して帰路につきました。
結局、山にかかった雲は終始とれることはなく、山中はほぼ雨の一日でした。 でも、雨の日のやわらかい光の中、森を歩くのも悪くない登山でしたね(^^)。
皆様、お疲れ様でした。
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