ishida式の富士登山2009年Part2
2009年7月12日(日) 今年2度目の富士登山、ご来光が拝めるか?

 

今年2度目の富士登山ですが、今回の目標は「ご来光」を拝むことです

しかし、深夜に夜通し登ったりするのは体力的にきつい、前日から山室に泊まるのは日程的に無理があります。

そこで今回の計画は、土曜夜に蒲郡を出発して富士宮市内の「花の湯」で仮眠、深夜に富士宮口から登山開始して途中でご来光というものです。

八合目まで到達して御殿場側へ移動したいところですが、時間的には厳しいのが現実ですので、新七合目から宝永火口側に移動してご来光を拝むのを目標としました。

 

今回はK氏、M氏、ishidaの3名での決行となりました。

 

夕方6時に蒲郡を発ち、富士宮市内の「花の湯」の仮眠室で仮眠し、何故か(^^)ちょっと予定より早い深夜1時に起床、富士宮口五合目を目指します。

登山区間入り口ゲートでは警備員さんが立って「鹿の出没が多いので、事故に気を付けて下さい」と言われました。

そういえば、昼間にも鹿に出会ったことがあるし、今回の道中にはリスやアナグマが車の直前を横切るのに出会いました。

 

午前2時過ぎに富士宮口五合目に到着し、2:40に登山開始です。

 

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AM2:30 五合目駐車場から見る富士市街と駿河湾の海岸線

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ヘッドランプを点けて登山開始(左) 六合目小屋の後ろに先々の山小屋の明りが見えます(右)


真っ暗な中、ヘッドランプの明りで登山するのは随分久し振りです。(今年のGWでも、空は白み始めていた)

寝不足もあり、なるべくゆっくりペースで登っているはずが、単調なためかついつい速いペースとなってしまうので注意しながら登ります。

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休憩地点。何故か二人ともヘルメットで「安全第一」(左) 新七合で夜明けを待ちます(右)

難なく六合目を通過し、新七合目に到着したのは午前3:50頃でした。
このまま元祖七合目を目指してもご来光は望めないため、ここで朝食兼ご来光を待つことにします。

日の出前に宝永火口側に移動すると、雲の切れ間から暁光がちらっと…
でも、昇って来る太陽は稜線の陰になって見ることは出来ませんでした。
しかし、火口壁の縁から見る宝永火口の姿って凄いですね。
※一般登山ルートではありませんので、登山経験者以外は立ち入らないで下さい。

(雲の中とはいえ)お日様が昇ってきたため周囲の見通しは良くなったのですが、風は先週以上に冷たく、強く吹き付けてきます。

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一瞬の間ですが、美しい風景を見せてくれました。

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火口壁から見下ろす宝永火口(左) 向こうには愛鷹山と伊豆半島(右)

「ご来光」に関してはやや消化不良ながら、次の目標を八合目に切り替えて再び登山開始します。

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難なく元祖七合に到着(左) 八合目下の雪渓は先週よりかなり縮小。(右)

 

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だんだん不穏な雲が…普通は天候悪化の前兆(左) M氏の頭上に「吹き出し」か?(右)

 

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八合目に到着。箱根と芦ノ湖も見えます。(左) 天候のわりに下界は見晴らし良好。(右)


八合目に到着したところで大休止をとり、次のターゲットを山頂に設定(^^)
八合目からは山頂も見えますが、雲の流れも速くて刻々と状況が変化します。

山頂から下山してくる人に聞くと、ご来光は拝めたそうですが、見ている間に九合目より上は雲に包まれていきます。

 

トラバース道を御殿場コースに向けて移動し、再び山頂に向けて登ります。

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つるし雲も刻々と変化。(左) 御殿場コースから宝永山。(右)

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河口湖が見えます。(左) 九合目に到達です。(右)

御殿場コースの赤岩八合館を過ぎると、そこから先には山頂まで営業小屋はありません。
倒壊した九号目の小屋跡を過ぎると、登山道は谷の中に入ります。
そこから先はかなりガスが巻いてきて、全く見通しが利きません。
倒壊した室跡の先、ステゴサウルスの背中のような岩が左手に見えると山頂はすぐそこのはずです。(鳥居は最後の最後にならないと見えてこない)

ガスの中、鳥居が見えてきてほっとしました。

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山頂方面はガスの中。(左) 倒壊した山室跡は九合五勺?(右)

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山頂富士館で小屋に逃げ込む。(左) 今回は悪条件のため剣ヶ峰は断念。(右)

山頂は激しい風とガスの中、気温も低くて湿度100%状態のため、体がどんどん濡れてきます。
頂上富士館が開いていたのでたまらず飛び込みます。
初めての体験ですが、小屋でカップうどんを購入して食べたら生き返りました。

しかし、相変わらずの悪条件のため、剣ヶ峰への登頂は断念しました。

真っ白いガスの中、再び赤岩八合館を目指して下山します。
見通しの悪いガスの中の下りは何となく足取りも重くなりがちですね。

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赤岩八合館が見えました。(左)ガスが切れて宝永山も見えます。(右)

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この先は下界の眺めも楽しめます。(左)御殿場は雲の中?(右)

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砂走館からの宝永山。(左) 御殿場方面と二ツ塚(右)

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広大な風景を見ながら下ります。(左) 御殿場方面の「大砂走り」(右)

砂走館で再び休憩をとり、下山後の計画を確認します。
今日は行動も早目のため、御殿場方面に下り、8月のイベントにあわせて下見をして入浴、裾野IC経由で帰ろうということにしました。

砂走館から宝永火口に向けて下ると、宝永山分岐手前から非常に風が強くなってきました。
分岐の鞍部では強い西風に注意せねばと思って進むと、予想通りの激しい西風で真っ直ぐ立っていられない状態で、まるでマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」のようになってしまいました。

耐風姿勢(?)をとりながら火口の内部へと進みますが、火口の縁では御殿場側に吹き飛ばされそうな勢いでした。
吹き飛ばされた砂利が顔にあったって痛いし…

何とか高度を下げて強風帯を抜けて火口底に到着して一休み。

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宝永火口の底へ向って大急ぎで下る。(左) 火口底に到着(右)

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第2火口分岐から山頂方面。(左) 駐車場に到着。(右)

火口底から出発しようとしたら、何故か外国人のハイティーン集団に愛されて一緒に記念撮影しちゃいました。なんでishidaが気に入ったんでしょう?

第2火口下の分岐から樹林帯に入り、車の待つ駐車場に下山しました。

お帰りは久々に後部座席の人となり、うつらうつら居眠りしながら御殿場方面に向うと、お喋りしていなかったせいで耳の圧力が抜けず、激しい痛みで目覚めました(ToT)

その後は裾野ICに程近い、御殿場市の温泉施設「時之栖・御殿場高原温泉 気楽坊」で入浴、食事をして仮眠(^^)後に帰路につきました。