ホルストアマビコヤスデ

大顎亜門 倍脚(ヤスデ)網 オビヤスデ目 ババヤスデ科 約60mm

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全体に艶があって、青っぽい体色です。

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フラッシュをOFFにして撮影。空の反射で白っぽくなってしまいますが、このほうが実態に近い色合いです。

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危険を感じると、頭を隠して丸まります。腹面はもっちりしている感じ。

「ヤスデ」は姿形から「ムカデ」の親戚のように思われがちですが、類縁的にはまったく別の生き物です。
大きな違いは、ヤスデは「倍脚(ヤスデ)網」に属し、「一体節当たり二対(4本)」の脚を持っているところです。(対して「ムカデ」は「唇脚(ムカデ)網」で、脚は「一体節当たり一対(2本)」です。)
多くが肉食で強い毒をもつ「ムカデ」とは類縁的には近くなく、わざわざ似せたわけではないと思いますが、十把一絡げに偏見を持って見られているようで気の毒な感じです。

写真のヤスデは沖縄遠征の際にやんばるの森を歩いていて見つけたものです。
体長60mmほどあり、ヤスデとしてはほとんど国産最大クラスに達するサイズですが、同類の「ババヤスデ科」としては普通サイズと思われます。
ババヤスデ科としては、以前にこちらを紹介していますが、サイズ的には同等でした。
全体的に青みがかった青黒い体色なのですが、フラッシュを焚いて撮影するとほとんど黒に近い色になってしまい、フラッシュを焚かないと反射光で明るいグレーのように写ってしまうカメラマン泣かせの生き物ですね。

本種は沖縄本島に分布しますが、
こちらによると沖縄本島でも南部・中部の地域のものと北部のものとでは色彩に差がある2群に分けられるようです。

また、ネット上では「本種にブラックライトを当てると光る」といった記載があり、実際に写真や動画で公開されています。