マユタテアカネ

トンボ目 不均翅亜目 トンボ科 

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正面から見ると顔面の眉状班が目立つ。

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成熟オスの胸部は褐色を帯びて黒条も不明瞭。

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この個体も腹部側面の黒斑が控えめ。

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オスの腹端の上付属器は大きく上に反り返る。

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腹部側面の黒斑は無いかほとんど目立たない程度。

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未熟なメスと思われる個体。

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翅の先端に暗色部があるメス。

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これも翅の先端に暗色部があるメス。メスは腹部下面は全体が黒い。

「マユタテアカネ」は北海道から九州までの日本本土全域(ただし琉球諸島を除く)に分布するアカネ属(一般的に「赤とんぼ」と呼ばれる)に属するやや小型のトンボです。
色合いやサイズが似通った「ヒメアカネ」と混棲することも多く、ishidaが頻繁に通う里山でもこの2種が混棲していますが成熟の度合いも含めて変異も多く、屋外での見分けはなかなか難しいという印象です。

本種の方は顔面に眉状班があって、オスの腹部各節の黒斑がは無いかほとんど目立たず、成熟したオスは前胸部全体が茶褐色(黄褐色の地色に黒条があるのは同じ)になる、オスの腹端の上付属器が大きく上に反り上がっているという違いがあります。
メスの場合は本種のみ翅の先端に暗色部があるものが一定の割合で出現する以外は、尾状班の有無と産卵管の形状(本種の方が上付属器より短くて幅広)、全体に腹部下面の黒帯が幅広といった違いくらいしか見当たりません。

夏から晩秋にかけて成虫が見られますが、特に9月以降に成熟した成虫が見られます。
また、森に囲まれた環境でしか見られない「ヒメアカネ」に比べ、本種の方がより幅広い環境で見られる印象があります。