ヒメアカネ

トンボ目 不均翅亜目 トンボ科 

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顔面が白く、胸部の黄色も鮮やかに見える。

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ちょっとガングロな個体もいる(^^; 正面から見ると前胸背面の黄褐色部が「ハの字」に見える。

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胸部は黄色く、腹部側面に黒斑がある。(この個体は黒斑が目立たない)

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腹端の上付属器はほぼ真っ直ぐ。

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胸部中央の黒筋は途切れ、メスは腹部下面の黒帯が細く、側面の「コの字」状の黒斑が目立つ

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メスの産卵管は尾毛と同等の長さで、やや下向きに突出。

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未熟なメスの場合、マユタテアカネとの見分けが非常に難しい(^^;

「ヒメアカネ」は北海道の一部から九州までの日本本土全域(ただし琉球諸島を除く)に分布するアカネ属(一般的に「赤とんぼ」と呼ばれる)に属するやや小型のトンボです。
色合いやサイズが似通った「マユタテアカネ」と混棲することも多く、ishidaが頻繁に通う里山でもこの2種が混棲していますが成熟の度合いも含めて屋外での見分けはなかなか難しいという印象です。

本種の方が顔面は白くて眉状班が無いかあっても控えめ、腹部各節の黒斑が目立つ、前胸部が黒くて背面の黄褐色班が「ハの字」に見える、胸部側面の黄色みが強くて細い黒筋が目立つ、オスの腹端の上付属器が反り返らないといった違いがあります。

夏から晩秋にかけて成虫が見られますが、特に9月以降に成熟した成虫が見られます。
また、全国的に分布するといっても生息地の好みはやや狭いらしく平野部の田んぼなどではあまり見られず、主に里山周辺や丘陵地・山地の森に囲まれた湿地の周辺で見られます。