キイロフサヒゲボタル 

甲虫目 ホタル科  体長6mm前後

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小型ながら明るい体色と立派な触角で目立ちます。

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脚部の脛節は黒い。

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沖縄本島と西表島に生息する小型の陸棲ホタルです。
2019年秋の石垣島遠征の際に、日帰りで出掛けた西表島で見付けました。

このホタルは本州で見られる「カタモンミナミボタル」や沖縄本島で見られる「オキナワアカミナミボタル」同様に「ミナミボタル亜科」のホタルで、本種の場合は特に強く分岐した触角が特徴的です。
「原色日本甲虫図鑑V」によると、現地での出現時期は12月〜3月とありますが、現地で見たのは10月の後半ですので、実際には西表島ではもう少し早い時期でも見られるようです。
(分布が分断的なことから、西表島産のものは沖縄本島産のものとは差があるのかもしれません。)

一見すると「ヒゲナガハナノミ」のようにも見える特徴的な触角を持っているため簡単に同定可能かと思いましたが、帰宅後にヒゲナガハナノミの一種か「クシヒゲムシ」の仲間ではないかと思って調べてもそれらしいものは見付からず、最後になってやっと「ホタル」の仲間だと判りました。

時期的なものかどうかは判りませんが、亜熱帯に属する西表島といえども季節性はあるので、ちょうど昆虫の端境期に当たってしまったようで、思ったほどの出会いがなかった中で本種は複数の個体に出会うことができた数少ないの甲虫のうちの一つでした