セダカコガシラアブ
双翅目 コガシラアブ科 約6mm
中胸部が盛り上がった特徴的な体形に丸くて小さい頭が独特。
口吻は槍のように長いが、普段は体の下に隠れて見えづらい。
交尾行動か!?と思いましたが、実は勘違いで、オス同士でした。
メスはオスよりも背高感が強くて、中胸部や腹部も更に大きく、頭部はやや上下に細長い。
こちらは交尾の態勢に入ったペア。
交尾したまま吸蜜中のペア。
コガシラアブの仲間仲間はその名の通り、体に比べて頭部が小さいプロポーションが特徴ということです。 名前の通り、小さな頭部に対して胸部が極端に盛り上がっている独特の体型が特徴で、お相撲さんのような体形の「シバカワコガシラアブ」とは対照的です。
コガシラアブといえばこの「セダカコガシラアブ」がよく紹介されていますが、ishidaのフィールドでは見掛けることがありませんでした。
どちらかというとやや標高の高い山地で見られるというイメージで、初めて見たのは愛知・長野県境の茶臼山でした。
オスはメスに比べるとやや小柄で、頭部はまん丸でほとんどが複眼というイメージですが、メスの場合は更に中胸部が高くて背高感がより強くて腹部も大きめ、頭部は左右の幅が狭くて面長な印象でした。
本種は訪花性ということもあって、吸蜜のための口吻が非常に長いのも特徴的ですが、普段は体の下に隠れているためあまり目立ちません。
初めて見付けた時にはウツギの花に多数の本種が集まっており、交尾中のペアやマウント行動も多数見られました。
メスは産卵のための栄養補給に忙しいのか、なかなか葉の上など開けた場所に静止してくれず、帰宅して確認するとメスをしっかり撮影できた画像がとても少ない結果でした(^^;