カタナクチイシアブ

双翅目 ムシヒキアブ科  約18mm

カタナクチイシアブ
見た感じは「コムライシアブ」「ヒメキンイシアブ」に似ています。

カタナクチイシアブ
口吻の形状は日本刀のよう。

カタナクチイシアブ
倒木の苔の隙間に産卵するメス。

カタナクチイシアブ
メスの口吻もちゃんと日本刀の形をしています。

カタナクチイシアブ

中型のイシアブの仲間です。
真っ黒い体の下面には白毛が生え、腹節の境界あたりに回り込んでいるため、腹部が虎縞に見えます。

全体的には「コムライシアブ」に似ていますが、体の上面には金毛は生えていません。

名前のように、オスの口吻は日本刀のように先端が尖って反り上がっているのが特徴です。
前年はコムライシアブが多く見られたのですが、少し時期がずれていたせいか、この年はカタナクチイシアブが多く見られました。
どちらも出現時期は意外に短く、短期間で主役を入れ替わってしまうためでしょうか?

------------------ 2009年8月 一部訂正・写真追加 ---------------

2009年8月にカタナクチイシアブが産卵しているのに出会いました。
何故か苔の生えた倒木にご執心で、飛び去ってもすぐに戻って来ます。
写真撮影には好都合で、そっと近付いて撮影していると腹端を曲げて苔や木の隙間に差し込む仕草が見られました。
写真で見ると、腹端に赤っぽい卵のようなものが見えました。

マガリケムシヒキが産卵管を立ち木の枝の隙間に差し込んでいるのを見たことがありますが、カタナクチイシアブの場合は倒木の隙間などに産卵するということのようです。
ムシヒキアブは幼虫も捕食性とのことですから、彼らの場合は樹皮下や腐朽木内に住む昆虫などを捕食していると思われます。

同時に、これまでカタナクチイシアブのメスだと思っていたものは別種であることが判ったので、写真を入れ替えました。
(これまで掲載していたものは「イッシキイシアブ」のメスだと思われます。)