オオスズメバチ

膜翅目(ハチ目) スズメバチ科  体長30mm前後

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我が家周辺などの平地から山地まで、意外に普通に見られる日本最大のハチです。
黄色と黒の警戒色だけでなく、大きくてまっ黄色の頭部なども毒々しさであふれています。

攻撃性が強いだけでなく、日本最大最強のハチで毒性も非常に強いため、毎年このハチに刺されたことによる死者が出ています。
特に、2度3度と刺されることで、過剰なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)によるショック症状が出るとのことで、非常に危険です。

くれぐれも手で払いのけたり急な動作をしないように注意してください。
特に、餌場や巣の周辺では、まず威嚇行動をとるため、ハチが周囲に来た場合はむやみに騒がず、なるべく姿勢を低くしてゆっくりと安全な場所まで移動してください。

怖いもの知らずの子供時代でさえ、マムシやヤマカガシは平気でも樹液にきたこのハチにはちょっかいを出さなかったものです。

今でもこのハチの羽音(幸いにも非常に羽音が大きいため気付き易い)がした場合は必ず動きを止め、ハチの位置を確認しながらゆっくり後ずさりをするようにしています。

そのように恐ろしく感じるのは人間だけではないため、ハチ全般が本種を含めたミューラー型擬態をとっているだけでなく、全く別の昆虫の中でもスズメバチを真似たベイツ型擬態の昆虫が幅広く存在します。(擬態についてはこちら