ニホンミツバチ

膜翅目(ハチ目) ミツバチ科  体長10mm(職バチ)前後

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巣穴から出てくるオスバチ(目が大きい)。

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写真ではオスバチは働きバチに噛み付かれている。

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巣穴を出入りする働きバチたち。戻ってきたハチは、大きな花粉団子を後脚に付けていますね。

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巣穴に働きバチが勢揃いしている。

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巣穴に背を向けて並んで、風を送っていました。

ヨーロッパ原産の帰化種である「セイヨウミツバチ」に対して、本種は日本在来のミツバチです。
三河地方の平地や市街地周辺などでは「セイヨウ」が普通に見られ、本種はどちらかといえば山地などのほうがよく見られます。
以前は、「セイヨウミツバチ」に押されて生息数が減少しているとのことでしたが、近年は養蜂の衰退が原因なのか、「ニホンミツバチ」の生息が拡大してきているとの話も聞きます。

天敵である「スズメバチ」に対しては、「セイヨウミツバチ」は防御手段を持っていませんが、ニホンミツバチは侵入したスズメバチに対して集団で包み込んで高温にして殺してしまう(本種の生存可能な温度が49℃、スズメバチは45℃という4℃の差がある)「熱球」攻撃を仕掛ることが出来ます。

主に樹洞などに巣を作るようで、木の根元の穴など、半地下の巣をよく見掛けます。

ある時、木の周辺で激しい羽音がするのを聞きつけて近付くと、分蜂(女王蜂の巣別れ)が近いのか、多くの働きバチに混じってオスバチが姿を見せていました。
ニホンミツバチのオスは体がひと回り大きく、体も黒くて複眼が大きいため、まるで別の種類の蜂のようです。
このときは、働きバチがオスを追い出しているように見え、オスバチの中には翅が大きく痛んでいるものも混じっていました。
分蜂が終わって用済みとなったオスバチたちが追い出されていたのかもしれません。

また、真夏の暑い日に同じ巣穴を見ると、働きバチたちは巣穴に背を向けて並び、翅を使って巣穴の中に風を送り込んでいました。