ハムシドロバチの一種 

膜翅目(ハチ目) スズメバチ科  体長8mm前後

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ハムシの幼虫(?)を運ぶハムシドロバチの一種

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巣穴を塞ぐために泥を運んできたハムシドロバチ

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巣穴を塞ぐハムシドロバチと周辺で様子を伺うセイボウ

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営巣活動に先立って、羽化直後のメスを探していると思われるオス。

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オスはメスに比べて腹部が短め。

小型の狩りバチの一種で、木造家屋に空いたキクイムシの脱出孔などを利用して営巣するようです。

写真は寺院の壁や柱に営巣中のものです。
ハムシドロバチは、その名の通りハムシの幼虫を捕らえ、巣穴に運び込んで産卵後に出入り口を泥で塞ぎます。
周辺では
セイボウの一種が寄生するために待ち構えており、多くのドロバチとセイボウが入り乱れて活動していました。
セイボウは、産卵後の母バチが巣穴を塞ぐための泥を取りに飛び去った隙に巣穴に入って産卵するようです。

また、正確な種類ははっきりしませんが、同時に大きさのやや異なるドロバチが活動しているように見えました。

--------------------------------- 2019.05 追記 ---------------------------------


この中で、体長が小さいのはまだ穴の中で羽化を始めたメスとの交尾を狙うオスのようです。
育児のための巣造りの時期より先の活動が始まってすぐの頃に、手ぶらのまま穴の中を覗き込んだり出入りしたりしているのは全てやや腹部が短めのオスのようです。
そして、1〜2週間後になると、盛んに甲虫の幼虫や泥をを運んでくるメスを見るようになります。

また、さらに早めに活動を始める、上唇が黄色くて脚も脛節から先が明るい黄色をしているものも見かけますので、そちらは別種のようです。

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上唇(鼻先)と大顎、脚の脛節から先が黄色いのは別種?