コバネイナゴ

直翅(バッタ)目 バッタ科  体長35mm前後

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翅の先端が腹端を超える長翅型の個体。

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「ハネナガイナゴ」とどちらか悩む長翅型ですが、翅形状や長さから本種と判定。

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--------------------- 2023.09 記載を追記しました。 -------------------

湿り気のある草むらや水田の周辺などに生息し、主に夏に成虫が見られます。

かつては水田の大害虫として忌み嫌われていたそうですが、農薬の影響で激減したとのことで、子供の頃に田畑を遊び場にしていたishidaには馴染みがありませんでた。

ただし、最近は農薬の種類も規制されているため、かなり普通に見られるようになっているようです。

名前の通り短翅型が基本ですがかなり個体差があり、まるでフキバッタのように翅が短いものから、腹端に届く程度、腹端をやや超える程度の長翅型のものまで多様です。
長翅型のものは、近縁な「ハネナガイナゴ」と見分けがつき辛く、そのうえ混棲していることも多々あります。
ネットなどではオスの生殖器の違いや本種のほうが翅端が尖っている、メスの第3腹板の側端に棘がないといった相違点が書かれていますが、屋外で見た場合の決定的な見分けは困難な印象です。
混棲している場所で見比べた印象では、本種のほうが体形的にやや太めに見えることと、長翅型であっても翅端はせいぜい腹端を少し越える程度で、「ハネナガイナゴ」のように後脚の膝を大きく越えるようなものは無いように見えます。

 

ちなみに、信州名物「イナゴの甘露煮」に用いられるのは殆どがこのイナゴだそうです。

以前、野沢温泉の宿で晩ご飯のおかずで出てきたのを食べたことがありますが、ほとんど「エビの甘露煮」といった感じで、パリパリとした食感も含めておいしく頂けました。

たんぱく質が豊富で、栄養価も大変高いそうです。

ちなみに、親世代の人たちから聞いた話では、三河地方でも終戦後くらいまでは結構普通に食べていたとのことです。