ハネナガイナゴ

直翅(バッタ)目 バッタ科  体長35mm前後

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翅の先端が後脚の膝を越え、先端も丸く広がっている。

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水辺のヨシで交尾中のペア。

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色彩の変異も幅があって、この個体は背面が濃い茶褐色。

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よく似た「コバネイナゴ」と同様に湿り気のある草むらや水田の周辺などに生息し、主に夏に成虫が見られます。

かつては水田の大害虫として忌み嫌われていたそうですが、農薬の影響で激減したとのことで、子供の頃に田畑を遊び場にしていたishidaには馴染みがありませんでた。

ただし、最近は農薬の種類も規制されているため、かなり普通に見られるようになっているようです。

「コバネイナゴ」の長翅型とよく似ているだけでなく、混棲していることも多々あります。
ネットなどではオスの生殖器の違いや本種のほうが翅端が丸く広がっている、メスの第3腹板の側端に棘があるといった相違点が書かれていますが、屋外で見た場合の決定的な見分けは困難な印象です。
混棲している場所で見比べた印象では、本種のほうが体形的にややスリムに見えることと、翅端が後脚の膝を大きく越えるくらい長いというイメージです。

 

ちなみに、南西諸島に「コイナゴ」や「タイワンハネナガイナゴ」「タイワンコバネイナゴ」「オキナワイナゴモドキ」といったは近縁種が多数生息しています。