オスクロハエトリ
ハエトリグモ科 オス10mm程度
ササグモを捕食中の成体オス
成体オスの特徴はあるが、体長7mmほどとやけに小さかった個体は亜成体?
自宅で見たもの、は亜成体ではないと思うがやや小柄な印象でした。
湿地のヨシの葉に住居を構えるオス。
隣の葉にメスらしき個体の住居があり、しきりに内部を伺っていました。
オスと同時に見られたので、やはりこれは本種のメスでしょう。
体長は「ヤハズハエトリ」よりもやや小型ですが、個体差なのか種全体の傾向なのかはやや疑問?
これは同時に見たオス。
ヤハズハエトリの仲間は細長い体形が共通なうえ、この「オスクロハエトリ」の場合は特にメスの姿は「ヤハズハエトリ」にそっくりです。 初めて「これがオスクロハエトリのオス」だと判る固体に出会いましたが、成体のオスはこのように真っ黒(といっても、金属光沢がある)ですが、ヤハズハエトリのように亜成体の体色は全く違ったメスっぽいものではないでしょうか。 その後見掛けたオスは大きさにかなり差があるのですが、若齢期の餌の量などにより体長のばらつきが大きいということなのか、亜成体のうちから成熟オスの特徴(体色や触肢の肥大化)が現れているだけなのか判断に苦しみます。 ------------------------------- 2023.09 メスの画像を追加 ----------------------------- 本種を見掛けるのは主に湿地の葦の葉上か湿地・池の周辺が多く、自宅周辺に溜池があるせいか自宅でも見掛けることがあります。 ただ、やはり両種ともオス・メス共にサイズの個体差はけっこうあるみたいですが、傾向的には「ヤハズハエトリ」よりも本種のほうがやや小型の傾向にあるように感じます。 ---------------------------------- 2025.09 画像を追加 -------------------------------- 実は本種は水辺のヨシなどでは非常によく見られ、そういった環境で多数の個体を見た結果から、メスの成体は腹部上面にある縦長の茶色い斑紋の中に黒い斑紋が並んでいるものが多いということが判りました。 |
「ヤハズハエトリ」のような斑紋のあるオス。
触肢にはオス成体っぽい特徴が出ているが、成体か亜成体か??。
成熟したメス個体。腹部に黒い斑紋が目立つ。
これはかなり小型の幼体。何だか複雑な斑紋が…