トレッキングポール
Soletrek CARBON
 

自分の場合、普段はお邪魔感もあるのでストックは1本使いです。
しかし、雪の場合はバランス的にも体力的にも2本ストックが常識的です。
ずっと以前はシナノの山スキー用のストック「TOTAL-3G」というものを使用していましたが、こちらは構造的にも「スキー用のストック」です。

2011年冬、初のスノーシューハイクの際は普段使っているLEKI「MAKALU」を持参しましたが、五十肩のせいもあって登りではどうも重さを感じてしまいます。
そこで、冬専用でも良いのでカーボン製の軽量ストックを物色。(ここで体力アップに励もうとか考えないのがishida式か…)
ネットで検索した結果、非常に軽量(で安価:ここが重要?)なものを発見。
メーカーはSoletrek…韓国のメーカーですね。
以前、出張で韓国に行った際には自由時間が無くて登山事情の調査はできませんでしたが、水原のバスターミナルでトレッキング帰りの夫婦がSoletrekのザック(靴もそうだったかな?)を背負っているのを見ました。登山ブームの韓国ですから、「韓国メーカー製のグッズもかなり品質良いよ。」とも聞きました。

とりあえずLEKIとかの半額くらいですから、まずは気軽に(?)試してみようかと…

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縮めた状態。縮長64cm、伸長は135cm。オプションのスノーバスケットを装着。上にあるのが標準のバスケット。

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グリップ部はコルクとウレタン樹脂のコンビで軽量。

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グリップは細めで調整式ストラップはパッド入りで意外に良い。(左右の区別は無い)
ストラップのロゴは反射材でプリントされています。

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先端のゴムは装備せず、スキー用のようなキャップ付き。(左) 内部のロック機構は普通に回転式。(右)

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内部はアルミパイプ。(左) 光に当てるとカーボンを感じさせる縞模様。(右)

全体にかなり細めに作られており、グローブをしたままではロック機構をしっかり回せず、ロックが甘くなってしまう恐れがあります。

内部構造は至って普通、信頼性は特に問題なさそうですが、実際の強度は判りません。
元々謳っていますが、心材はジュラルミンのパイプで、その外側がカーボンの二重構造です。
カーボンらしい高級感はそれなりにありますね。

とりあえず、実際に使ってみたところでは前述の「ロックの締め難さ」以外には特に問題はありません。
グリップはやや細めなので、感触は好みが分かれるかもしれません。自分はOKです。
ストラップは単純な構造ですが調整はしやすく、パッドで保護されているため感触も良好。

ちなみに、同時にスノーバスケットを購入して取り付けてみたところ、LEKIのものと瓜二つでした。もしかして、互換性アリ?
先端もそっくりなので、LEKIのゴムキャップも使用可能でした。

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左がSoletrek、右がLEKIのMAKALU。(左) 形状はそっくり。(右)

カーボンらしい軽量さは十分以上(強度は比較できませんが)にあり、コストパフォーマンスはあるかしら。

------------------------------ 2012.01 追記 --------------------------------

2011年最後の「大川入山」山行の際、斜め方向からアイゼンで引っ掛けて踏んだら三段目のシャフトが二段目との境目で曲がりました。
心材はジュラルミンなので、曲がっただけで折れてしまうことはありませんでしたが、表面のカーボン層が一部断裂してしまいました。
その場では、三段目を縮めて曲がった部分を二段目の内部に入れ、二段目を伸ばして長さを揃えて使用しました。

斜めに力が加わったとはいえ、思ったよりもひ弱なようですね(^^;
表面がカーボンなので岩場などで傷付けると強度が心配と思い、基本は雪用と考えていましたがお値段相応の強度と思ったほうが良さそうです。

よくしたもので、ちゃんと各パーツが単品で購入できるようになっています(^^;
三段目は、先端チップまで付いた状態で¥2400(+送料)也です。
それなりに気に入っているので、交換用シャフトを購入して再び使用しています。
(何回も破損するようなら、その後はちょっとね…)

------------------------------ 2022.11 追記 --------------------------------

奥さんと体力づくりの一環(?)で、渥美半島の山へ出掛けたときに使用したら、再び折ってしまいました。
初めは奥さんがアルミ製、自分がカーボンのポールを使っていたのですが、ポールの扱いに不慣れな奥さんには軽いほうがいいかな?と思って交換しました。
注意事項は伝えてあったのですが、不用意に突いてバランスを崩した拍子に横から膝をかけるように力を加えてしまったようで、途中で見たら最下段が曲がっていました(^^;;;;;;;
前回同様に応急処置して帰りましたが、とりあえず補修はやめておこうか考え中…