トレッキングポール
             ブラックダイヤモンド ディスタンス FL(105−125) 
バスケット 石突 改造

これまではストックを両手に持つこと自体必要性を感じなかったことと、そもそも写真撮影の際にお邪魔感が強かったため、ストックは(2本セットで持っているにもかかわらず)1本しか持ち歩いていませんでした。
でも、スノーハイクの際などはバランス的に2本必要だったため、軽めのSoletrekカーボンを使用することにしていました。(Soletrekカーボンの場合は強度的にも夏の使用はちょっと心配なので、ほぼ冬専用?)

でも、冬場の2本使いで何となく慣れた(?)お陰か、逆に2本使うのが当たり前に感じるようになりました。(ずいぶん現金な性格かしら?)
五十肩で苦しんでいたこともあって、夏使用のLEKI MAKALUよりもなるべく軽量な物を物色していて見付けたのがこの「ディスタンス FL」です。
特徴はこんな感じ。

非常に軽量(105-125サイズ・ペアで445g)
 実際にはポール自体もやや細め、グリップも握り易さより軽さを追求した素材
 (しかし、構造的に一段毎にどんどん細くならないので、最終段の太さはMAKALUと同じ)
 やはりグリップ感やストラップの感触も安っぽいのは否めません。
○Z型に折り畳むことで縮長が短い(約37cm)
 もちろん畳んだ時の束は太くなるデメリットもあります。
◎セッティングがスピーディ
 上段の伸縮部を引っ張るだけでセッティング可能。
 これはくるくる回すタイプよりも遥かに早くセッティングでき、左右の長さ調整も不要です。
○フリックロックによりある程度の長さ調整が可能
 ただし、調整できるのは「ディスタンスFL」のみで、ただの「ディスタンス」は調整不可です。
 フリックロックがグリップに近いところにあるので、歩行中の調整が容易です。
 中段・下段は差し込み式なので、余計な出っ張りが無く、笹薮などに引っ掛ける心配がない。
 回転式のロックに比べて緩みや凍結などのトラブルは少なそう。(な期待?)
×石突きの部分とバスケットは一体成型
 収納性だけしか考えられていないため、機能的に劣っている。
 バスケット交換できないばかりか、そのままでは地面へのめり込み防止効果が低い。
 ishida式に言うと、ここが最大のネック。
△先端チップは超鋼チップとゴムチップを交換可能(どちらも付属)。
 ただし、プライヤーなどでつかまないと取り付け・外し出来ないので、行動中は交換不可。
 通常のトレッキングポールに付属するようなゴムキャップはありません。
×ショックを吸収する機構(アンチショック機構)はありません。
△構造的に、上段のスライド部にガタが発生する。
 振ったときに多少のガタがあって、違和感を感じる。

で、使ってみたところ、「バスケットが小さすぎて岩の隙間にはまって抜けない」というなんとも寂しい難点が露呈しました。
収容性だけを考えた小さなバスケット部は、岩の隙間にはまり込みやすくて、逆に(硬くてしならないため)抜けにくいという残念な構造です。
富士山で使用した際は、先端が溶岩の隙間にはまってしまい、こぶし3個分くらいの大きさの溶岩がそのままくっついてきました。
もちろん、ぬかるみや残雪などがあるとめり込み防止の役にも立ちそうもありません。(怖いので、雪のある季節や雪渓歩きには使っていませんが…)

また、これまでは「アンチショック」の必要性は疑問視していたのですが、このポールを使って空木岳頂上から駆け下ってきたところ、右肘が痛くなってしまいました。
アンチショック付きなら大丈夫だったかどうかは不明ですが…

でも、前述のように非常に軽量な割りにひ弱さを感じないことと、フリックロックによる長さ調整のし易さ、引っ掛かりの無いシャフト部などの利点は大きく、何とか改善できないかな?と考えていました。
出来れば、バスケットを交換して冬に使うのも良いかも(^^;
(バックカントリースキー用の「コンパクター」というZ型ポールも売られていて、重量は重いが、先端は一般的なトレッキングポールと同じ構造をしています。)

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畳んだ状態。縮長37cm、伸長は125cm。石突きとバスケットは既に改造後の姿です。

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長さは公称105〜125cmまで調整可能。

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軽量な樹脂に植毛処理しただけのグリップ。(左) ベルクロ止めのストラップは緩みにくいが感触は?(右)

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下段の連結部を引き出すと、連結コードを調整する機構がある。初めは何だか判らなかった(^^;

これらの不満に対しては、現在は「ウルトラマウンテン」というZ型ポールが発売(ただし、重量は重め)になっていますから、ヘンな改造をするよりそちらを買ったほうが安心です。

ここから先は、良い子は真似をしないでくださいね(^^;;;;
構造を理解したうえで、自分なりの改善を加えるというのが「ishida式」です(^^;

MAKALUが新品だったとき、ゴムキャップを外そうとしたら先端部ごとシャフトから抜けたことがあり、実はここは外れるらしいことは判っていました。
さっそくMAKALUのシャフトサイズを測ってみて同寸なのを確認し、外してみようかとチャレンジしましたが、それなりに使い込んでいたためしっかりはまっていて抜けません。当たり前か…(^^;
で、たまたま「ヤマレコ」の中の質問コーナーに「トレッキングポールの先端チップ部分の交換に関する記事があり、石突き部のみの補修パーツ販売があると書いてありました。

そこで、モンタニアで補修パーツが出るか聞いてみたところ、普通に店頭に在庫がありました。
で、さっそく購入して交換作業に。
ポールはブラックダイヤモンドだけど、購入したのはLEKI(^^;の「フレックスチップ M」です。
(シャフト径が確認できているのと、LEKIのバスケットなら手持ちがあるので有効利用を考えて)

もともと付いている先端の樹脂は思ったよりも柔らかめで、カッターを使えば結構簡単に(^^;削ることが出来、プライヤーでエイっとやったら外れました。
先端部には連結コードを留めるためのストッパーが付いていて、そこを避けるように樹脂の部分は中空になっています。
LEKIの部品も内部は中空ですから、連結コードが苛められることも無さそうです。

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購入したLEKIの補修パーツ。(左) 改造前の石突き部。バスケット部は一体成型で交換不可。(右)

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カッターで削りますが、接着されているようです。(左) 先端には連結コードのストッパーがありました。(右)

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新しい石突きを押し込みます。シャフト径は同じだが思ったよりも差し込みが浅い(^^;;;;

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とりあえずSoletrekカーボンの標準バスケットを取り付け。

バスケットは未使用のSletrekカーボンの標準品を取り付けてみました。LEKIなどもろもろの先端ゴム(中古品)も何個かあるので、これらも流用してやることで(とりあえず)フル装備となりそう。

でも、収納性を考慮していないこのバスケットだと、畳んだときにはけっこう嵩張るようになってしまいました。

使ってみての感想は、また後日…

-------------------------------------- 追記 ---------------------------------------

「ブラックダイヤモンド ディスタンス FL」で検索したところ、既に同様の改造をされている方がいらっしゃいました。やはり、交換用の石突きは「LEKI」がマッチしているようです。
http://www.yamareco.com/modules/diary/8946-detail-33944
ishidaの場合はオリジナルの石突き部はカッターで削って取り外しましたが、先端を煮込んでやることで接着が軟化して抜けやすくなるみたいで、そのまま熱いうちに先端チップを押し込むのがテクニック(?)のようです。
個人的には、石突き側を熱して膨張させておく方が良かったかしらと思います(^^;

今回のこの改造後、少しでも折り畳み時の嵩張りを改善するための改善を施しました。
バスケット部の切り欠きを広げて、オリジナルの時と同じようにポールをはめ込むことが出来るようにしました。

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バスケットの切り欠き部を広げました。(左) こんな感じではめ込み可能に。(右)

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ついでにゴムキャップもはめて、とりあえず完成形?