MINOLTA αシステム -その1-

MINOLTA α 7000
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1980年代の半ばに、彗星の如くデビューして、一世風靡、今はセピア色に…
カメラ自身は当時のサイバー的風潮に乗って、カクカク外観+ボタン操作だらけのデザインで、イマイチな操作性。
今の目で見るとAF速度もど遅いけど、カメラとしてはまあまあの出来?
標準では当時入手性がよくなかった単4電池を4本使いだったので、オプションの単3電池ホルダーに変更してあります。
この方が格段に持ちやすいですよ。
マレーシアに行ったときはこのカメラに35〜70mmを付けてクアラルンプールの街を持って歩いたものでした。
(当時、ズームレンズはそれしか持っていなかったので)

MINOLTA α 9000

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こちらはうって変わって、デザインもオーソドックスで、アップダウンボタンの代りにレバーの操作になっているため、いちいちアップ・ダウンとボタンを押し変える必要なし。
AFも、コンティニュアスAFで、モータードライブとの組み合わせだと、フォーカス優先(ピントが合ったらレリーズ)も可能だった。
撮影モードもダイヤル式、スポット測光(ハイライト・シャドー基準測光あり)、絞りのプレビューも可能。
1/4000シャッターに、フラッシュ同調速度1/250と、ハイスペック。
巻き上げは手動式で、特徴的な巻き戻しレバーと裏蓋開閉機構は、必ず初心者を戸惑わせた(^^;
高速シャッター搭載の裏目か?巻き上げ感触はイマイチです。
モータードライブは5コマ/秒の速度。長尺バック(長尺フィルムが使用可能なフィルムホルダー)まで用意されていました。
現在友人から買い取った2台を所有(^^;
モータードライブはNi-Cd電池がいつまで持つか…
単3電池パック(電池12本使用!)も欲しかった。借りた事はありますが、凄く重い…
巻き戻しレバー液晶漏れ!
このカメラ、設計的に液晶の支持方法に問題があるらしく、何年か経ったものは(私の持っている2台だけでなく)見たことのあるもの全てが「液晶漏れ」を起こして黒くなっていた。1995年ごろ修理を依頼したら、既にサービス在庫がなくなっていた。ええ加減にせい!
ミノルタ製で最後のオールダイキャストボディの一眼レフ(だと思います)。

MINOLTA α 8700i

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初代の「7000」から、「7700i」となって操作性などはかなり改善され、サイズ的にも(リチウム電池の採用などで)やや小型化?
ボディデザインはNikonのジウジアーロ、Canonのコラーニに対抗して(?)ハンス・ムートを起用。
「iシリーズ」から、「カスタムカード」というのも売りの一つにしていました。
カードホルダー部がグリップにあるため、なんとなく横長なスタイル。
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裏蓋のパターンは「自然にファインダーを覗かせるデザイン」…だったと思う。
ちなみに、本物の8700iはクオーツデートが標準装備だったので、こうなっていません。
(私のは、後輩との交換条件で7700iの裏蓋とスワップしてあります)
この角度からだと、特徴的なグリップ部の配置がよくわかりますね。
7700iから、シャッター最高速をアップするなどして改良されたのが「8700i」です。
AF速度は実用的になったが、サーキットでは望遠レンズで大外れすると行ったり来たりが鬱陶しいので、結局ほとんどマニュアル撮影でした。
置きピン状態から追いかければ、それなりに追従は出来ましたが、AFフレームから外れたとたんに大外れ…
逆に、風景などの広角撮影の時は(広角だと、目で見てもどこにピントが合っているか判らないくらいなので)重宝しました。
また、「iシリーズ」登場と同時期に「レフレックス500mm/f8」が発売になりました。(当時は持っていなかった)
オートフォーカスで反射望遠が使えるようになったのはこのシリーズ以降です。

このカメラが私の道具の中で、最も広範囲に活躍したカメラだと思います。
氷点下15℃以下の雪山(リチウム電池の威力で低温もかなりいける)から、三遠南信の谷、灼熱の(?)鈴鹿サーキットなど…
全体的に「つるん」とした外装なので、埃などが溜まりにくくて重宝する面もあります。
ただ、ウェストバッグなどに押し込むと意識せずに「P」ボタンを押してしまい、露出モードやAFモードが全て初期状態になってしまうという、ちょっと頭に来る面もありました。
中級機ならこんなに押し易いところに持ってこんでも…。あと、レンズ交換するとMFが解除されてしまうのも不満点の一つですね。

ある日、小型の一脚のボール雲台をねじ込んだら、三脚ネジのかしめが外れて供回り。取り外し不能に!
座ごと回転する(通常、大型三脚などはネジのみ回転)雲台っていうのもどうかと思うけど、それでかしめが外れるなよ〜!
雲台はのこぎりでカット。残ったネジごと下カバーを取り外して中古部品の三脚座と交換して復活。
ボール雲台もネジのみ回転するちょっと大き目のタイプに買い替えました。

MINOLTA α 3Xi

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一応必要な機能は付いているので、サブカメラとして中古品を購入。
ペンタプリズムではなく、ミラーを使用して小型軽量化したカメラです。
ただ、軽量だが、さしてコンパクトではないですね。
その割にはあまりに寂しい操作性と質感…
せめてファインダー内にシャッタースピード・絞りの表示くらいは付けて欲しかった。
なんとなく、高級コンパクトカメラよりも低い質感にびっくり。
オートポップアップする内蔵フラッシュも、しょっちゅう勝手に動くので鬱陶しかった。
フラッシュモードボタンで発光禁止にできればいいのに…
当時は、フラッシュ内蔵の一眼レフはこれしか持っていなかったが、内蔵フラッシュ自体は便利だと思いました。
現在はフラッシュのポップアップを検出するSWだかが壊れたようで、上がった状態でも光りません。
(上げようとしてずっとカチカチいってる)
このカメラまでは最下位機種でも、まだ金属マウントです。

レンズ(第一世代 他)・アクセサリー

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当初、風景撮影用に使っていたレンズ。
左から28〜85mm/F3.5-4.5、100〜200mm/F4.5、Tokina製AT-X PRO 28〜70mm/F2.8、SIGMA製21〜35mm/F3.5-4.2

28〜85自体はMDレンズの頃からあった物の光学系そのままらしいですが、なかなか良いですよ。
ボケも汚くないし、解像力も良好。意外にもフレアやゴーストも出にくいようです。

100〜200は、明るさにしろ、ズーム比にしろ、これといって突出した特徴は無いです。
逆に、無理な設計をしていないため写りにも問題なく、サイズもコンパクトなので登山のお供にに活躍。
20年近いお付き合いになります。

28〜70は、もう少し上を狙って(?)購入。
さすがに写りは良く、フィルター枠も回転しない構造のため、PLフィルターも使い易くなっています。
フォーカスリングはMF/AFの切り替えが出来、AF時にはリングが回転しないなど、構造的にも考えられています。
ただし(カメラとは関係なく、レンズ側での切り替えなので)MFの位置のままAF撮影すると、いきなりリングが回転してびっくり(^^;
あと、意外にもポートレート的な使用にも向いているため、結婚式などでも活躍。明るいため、ピント合わせもし易いです。

21〜35は、奥三河の谷を歩いているとワーキングディスタンスの取れないケースが多く、購入を決意。
滝や渓谷など、どうしても下がれない場所ではこのくらいの画角が欲しかったので。
また、水しぶきを浴びるような場所でのレンズ交換は不可能なため、この手のズームは結構重宝します。
造り付けのフードがプロテクタのような役目もしているため、結構頑丈。
ただし、取り外しできないため嵩張るのとマニュアルフォーカスがやりにくいのが玉にキズ。
あと、前玉が回転するのとフードが邪魔でPLフィルターが使いにくいです。
ステップアップリングも使えないため、フィルター使用時は21mmではケラレが発生します。
また、玉数が多い性格上どうしても逆光時のフレア・ゴーストは大きめに出ます。
新レンズ17〜35mmの登場でそろそろ退役?


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フラッシュは左から3200i、5200i、2800AFです。
5200iは何故かパールホワイトの「ミール仕様」です。
全て中古で購入。
「iシリーズ」からは他社との互換性の無いアクセサリーシューを採用。
買ってみる前は「どうなのよ」と思っていましたが、使ってみると大正解。
ワンタッチで着脱でき、とっても便利ですよ。

2800AFはAF補助光はあるものの、後は特に取り柄無し?
一人前に外部電源が使えるコネクタがついていますが…
7000、9000用には2800AFを使用。結婚式などでの使用が多かったかしら。

3200iはズーム機能が追加され、望遠時の効率が良くなっています。

5200iは更に液晶表示とバウンス機能付きで、発光部が上方90°左右180°以上動きます。
使ったこと無いですが、多灯発光や外部電源、X接点にも対応。
子供の学校行事など、100〜400mmズームと組み合わせて活躍しました。
ISO400フィルムで使用すればワーキングディスタンスがかなり稼げるため、よそ様の頭越しに撮影可能(^^)

三種とも、電池は単三型を4本使用です。

MINOLTA αシステム -その2- へ続く