三脚関連、ますます×2 増殖中です…
「 Leofoto
LS-324C+LH-40 (脚径32mm・4段カーボン三脚+ボール雲台)」
コロナ禍で自宅にいることが多くなって、 --------------------
カーボン三脚 Leofoto LS-324C
----------------------- 今度は「小型三脚ますます増殖中です…」「小型三脚ますます×2 増殖中です…」などで紹介したLeofotoの中型三脚を導入しました。 またまた探求心が湧いてきたというか…実は紹介していないものも含めると脚径32mmクラスは4台目という何とも杜撰な選択というか、単なる物欲に歯止めがないという感じがぬぐえませんね。 「Leofoto」といえばセンターポールを廃して可搬性を追求したこのレンジャーシリーズが最も特徴的です。 Leofotoのレンジャーシリーズは、東レ製10層カーボンパイプ、航空機グレードのアルミ素材削り出しといった最近のトレンドを押さえつつ、そこそこリーズナブルな価格帯におさめています。 最近のトレンドに乗っかった前述のような仕様でLeofotoのLSシリーズにそっくり、しかし超低価格な「Cavix
W324C」なるものを購入したら、見た目は良いのに思った以上に性能が低くてちょっと懲りたかと思ったが、結局我慢がならないということでCavixのコピー元の「Leofoto
LS-324C+LH-40+DC-282Cキット」を横目で伺っていました。 今回のセラーはちゃんと謳い文句通りにDHLを使用しての配送で、梱包は発送元の「真っ黒いピニールで巻かれているだけ」でしたが、とってもスピーディかつ箱の形も変わっていませんでした。 で、やってきました「Leofoto
LS-324C+LH-40+DC-282Cキット」。 開封してみると、お馴染みのキャリングバッグに収まっていますが、以前購入したLS-225Cと違ってバッグにはメーカーのロゴがゴム製のエンブレムになって縫い付けられていました。 三脚の本体はアルミの削り出し一体構造で、開脚ストッパーと三脚側の当たり面は平面同士で接するようになっており、それらの構造と高剛性な10層巻きカーボンパイプを使った脚の相乗効果で、これまで経験したLeofotoやMarsaceの同様の構造をもつ三脚特有の「カコン」という剛性の高そうな感触でストッパーが効き、実際に脚を全伸させた際のねじれも少なく、このあたりは仕様に書いてあるスペックだけでなく見た目もほとんど同じような「Cavix
W324C」との剛性感の違い(特にカーボンパイプの差が大きい)を実感できます。 例によって前置きが長いのがishida式の特徴ですみません…以下、実測を含むスペックです。 重量 :1400g(三脚のみ) 全伸高は三脚+付属のLH-40雲台で1390mmと、サイズのわりにちょっと物足りない感はありますが、重量や剛性の面でのバランスは悪くないと思われます。 「Leofoto
LS-324C+LH-40+DC-282Cキット」の同梱物は「キャリングケース」「スパイクフット」「六角レンチ」「マルチツール」「ウェイトフック用カラビナ」といったところです。 脚のロックナットは操作に節度感がありますが、脚の伸縮は何となくスムーズさがない気がします。 三脚から雲台を外してみると、驚いたことに雲台取り付けねじがLeofotoご自慢(?)の1/4と3/8インチ切り替え機構になっていませんでした。 ここは下面にある雌ねじ部分と一体の部品だと思うので、部品が付いてないという意味ではなくて、仕様変更っていう意味だよね。 細かな改良や仕様変更に積極的なメーカーだけあって、これはユーザーの声を反映しての仕様変更…だよね。 ちなみに、9/22現在のLeofoto本家のHPでは新型のカーボン三脚「Mr.Q(LQシリーズ)」が紹介されていて、遂にRRSと同じステルス爆撃機みたいな柄の第3世代(冠雪した山に見立てた「Snow
capped mountain
pattern」と呼称)のカーボンパイプ+新機構の交換式センターポールを装備したものがデビューしていてどびっくり(三河弁)。 このキットに付属の雲台「LH-40」は、サイズとしては中型、いわゆるアルカスイス互換クランプ・ロープロファイルタイプの雲台で、名前の通り直径40mmのボールを備えています。 ishida的にはボールのロック/アンロックは、ロック位置が視認しやすくて力も入れ易いレバー型のハンドルのほうが好みなんですが、そこは人それぞれ・使い方それぞれですね。 フリクション調整(フリクションメモリー)ノブは思ったより使いやすく、パンノブとフリクション調整ノブの奥行きが異なり、不用意に誤操作しづらい位置関係になっているのも良いですね。 雲台に付属のクイックシュープレートはL=70mmのけっこう複雑に肉抜きされたものが付属していますが、カメラねじ位置は一般的な中央長手方向のみに38mm移動可能です。 肝心の雲台としての操作性やスムーズさといった点ではこれといって難点は感じず、フリクションをかけた状態でボールを動かした際の抵抗感も均一かつ滑らかな感触で「上等な雲台」っていう印象を持ちます。 日本での正規代理店ワイドトレードのHPを見ると、2020年3月以降のLSシリーズ三脚は脚1本にシリコングリップが装着されているとのことで、流通ルートによっても細かな仕様の違いは多々ありそうですね。 使うか使わないか微妙な延長ポール「DC-282C」は、パイプ径28mm-25mmの2段式延長ポールで、200〜322mmの範囲で伸縮可能。 クーポンも含めてeBayでの最安価格で購入できたこともあって、総じて非常に高コストパフォーマンスな印象ですが、他人に勧めるかというと日本国内やAmazonでの販売価格(概ね5.6〜6万円くらい)だと「ちょっとここまでの投資は…」と二の足(三脚だけど)を踏む価格ともいえそう。 ---------- この先、さらに増殖しない保障はありません…(^^; ----------
1台目はお勉強、2台目はちょっと大きめ、3台目はお得感(と思ったらちょっと失敗?)、そして3台目とそっくりな4台目として登場したのがこれです。
中型三脚の部類に入る「Leofoto LS-354C」ですが、収納状態はやっぱりスリムですね。
これまでも各所で言われていることですが、高剛性かつ軽量さが自慢ですが、この構造自体はアメリカの「RRS(Really
Right
Stuff)」の三脚を真似たものです。
「RRS」の製品自体は最近は日本でも正規販売されていますが、高級でハンドメイド的な製品というイメージで、大御所の「Gitzo」を凌ぐほどの高剛性を謳っています。
言ってみれば「Gitzo」はポルシェかフェラーリ、対する「RRS」はランボルギーニみたいな…?(本来はそこに日本のGT-Rとかが絡んでくるのが車の世界の図式ですが、三脚の場合は…)
ただ、RRSの三脚はやはり少量生産の高級路線な商品であり、田舎在住のishidaは実物を触るどころか見たこともないのが実態です。
このスタイルの発案は「RRS(Really Right
Stuff)」だと思うが、広めたのはLeofotoと言ってもいいよね。
かつては日本メーカーが欧米のメーカーに対して優位性を持っていたようなジャンル・立ち位置の製品が今では西高東低、日本の三脚メーカー頑張って!
eBayの良いところ(悪いところかな?)は、ユーザーがWatch
Listに登録した商品に対して、セラーからメールで「今なら特別にもうちょっとお安く提供できますよ」みたいなオファーが来ることです。
以前にも別の商品であったことですが、「今なら特別に、更に○○%
OFFで購入できますよ〜」みたいな価格の提示があって、それを受諾すると限定的にお安い価格で購入可能ということみたいです。
今回も販売されている中で特にお安いセラーの商品ページをWatch
Listに登録していたら、そのセラーから10% OFFのオファーがありました。
商品ページを見ると、さらにこれまでになかった「$25
OFF」というクーポンが付いています。
試しにクーポン適用してみると、オファーの10% OFFとクーポンの$25
OFFの同時適用で、ほぼ$65
OFF!ってことで、後先考えずにポチっとな…
タイムボカンみたいに「どっかーん!?」とはなりませんでしたが、$399→$359.1→$339.1っていうことになって、PayPal支払いでは手数料で5%程度上乗せになりますので\36977という請求になりました。
これなら国内正規販売でいうと、LS-324Cの三脚単体の値段くらいですね…って、最近のishidaはお得感に弱くって、金銭感覚が麻痺状態では?
これがChina
Postとかだと、四角い箱の角が無くなって丸くなっていることもありますからね…(^^;
eBayには携帯電話の番号も登録しているので、DHLからは受付直後に配送予定と追跡用のURLががSMSで飛んできてびっくりしました(^^;
9/14に注文して9/15発送、DHLからのお知らせは9/17お届け予定となっていましたが、流石にDHLが直接配送して通関日には到着するビジネス便のようにはいかなくて、9/18に通関してから提携先の輸送業者(今回は佐川さん)渡し、さらに翌日の9/19AMに到着しました。
Leofotoの三脚自体は「LS-225C」や「LS-223C」といったもので経験していますが、LSシリーズ共通の基本構成はお馴染みのものです。
やっぱり「強度と軽さはお値段次第」という法則は間違いではないってことですね(^^;
といっても、ここまでこだわって作られていないと思われる「ARTCISE
AS80C」が、全伸高1620mm、重量1780g、32mm径の8層カーボンパイプ仕様なのに思った以上の剛性感があるというのもちょっと驚きではあります。(今ならAmazonnでクーポン適用で三脚単体¥17900也って…コンパクトさを求めなければ超お勧め?)
総重量:1899g(LH-40雲台・プレート含む)
縮長 :480mm(三脚のみ)
縮長 :565mm(雲台含む)
全高 :534o(一段)〜788o(二段)〜1075mm(三段)〜1390o(四段)〜1590mm〜1712mm(DC-282C使用時)
全高 :165mm
脚径 :32o(一段目)28o(二段目)25o(三段目)22o(四段目)
自分的には十分ですが、サイズ感からすると全伸高はやや控えめ。高さを求める用途ならLS-325Cのほうが向いている?
ローアングルが得意ですが、このサイズではあまりこういうケースは少なく、セッティングの自由度としては有利です。
バッグ内のコンテンツ。延長ポール「DC-282C」とお馴染みの工具とカラビナ。不整地用のスパイクは差し替え式。
三脚自体は全体的には品質感は高く見えますが、付属品のマルチツールやカラビナなどは何となくチープさが演出されているような印象ではあります。(Marsaceなどは、付属の6角レンチまでボールポイントで表面処理も高級感があるのでなおさら差を感じるのかも)
世間的にも「全伸させるには自重だけではなく、手で引っ張る必要がある」といったことが言われているようですね。
脚を全伸した状態で三脚の脚を持ってねじっても(びくともしないというほどではありませんが)しなり感はかなり抑えられています…というか、自分が持っているものの中では一番の剛性感を感じます。
およよ、雲体取り付け用のスタッドボルトは3/8インチ固定??。
自分は特に困らないけど、これでいいの??
ベース部の形状もこれまで知っているものと少し違っていて、雲台の回り止め用のイモネジ3ケ所が新たに装備されていたり、アクセサリーポートのねじアダプタに抜け止めが追加されているなど、細かな仕様変更らしき部分が随所に見られます。
どこかで見たレビューでも「雲台ねじが切り替え式になってなくて頭にきた、やっぱりこれが中華品質だ!」みたいな書き込みを見た覚えが…
気になってLeofoto本家のHP<Leofoto.com>を覗きに行ったら、確かに細かな仕様変更がされているようです。
部分的に新旧の写真が使いまわされていて紛らわしいけど(^^;、ネジの切り替え機構があるものと無いもの、更にイモネジが追加されたものなど3世代ほどあるようです。
お馴染みの構造ですが、小型のものより複雑な形状で、初期のものにはない雲台の回り止めのイモネジが追加されています。
(逆に、このクラスの三脚で1/4インチねじの雲台を装着することは考えにくいので切り替え式のねじは廃止という潔い?判断でしょうかね。)
日本メーカーのような金型を使うアルミダイキャスト製ではなく、プログラミングの変更で対応できるCNC削り出しならではのことだと思いますが、イモネジの追加など工程が増える方向での仕様追加もちゃんとしてしまうのは驚きです。
もともとLeofotoは中華メーカーの中ではコストパフォーマンスだけでなく品質や信頼感も高いメーカーという印象ですが、こういったきめ細かな対応についても日本のメーカーも完全に周回遅れなんでは…ついつい日本のモノづくりを憂える気持ちが高まって、またまた脱線。
ただ、Leofoto製品のこういった細かな改良や仕様変更についてはあまりアナウンスされていないようで、上記のようなネット通販の表記と現物が合っていないものも多々ありそうで混乱の元かもしれないですね。
どの位置に開脚してもストッパーノブと三脚本体の接触が平面当たりになるのがお約束。
これもishida式のお約束の3段階開脚説明。
脚径は32-28-25-22mm。
このカーボンパターンのメリットはよくわかりませんが、視覚的なインパクトが大きく、極端に「コピー商品感」が強まったようにも感じてしまいます(^^;;;;
その後、2020年9月末時点でeBayでの販売も始まったようです。
<https://www.ebay.com/itm/Leofoto-LQ-284C-Tripod-with-LH-30-Ball-Head-Carbon-Fiber-with-Bag-Center-Column/133528840348?hash=item1f16f0689c:g:VeYAAOSwIulfbVy5>
ボールのロック/アンロックはテーパー型のダイヤル、パンとボールのフリクション調整もテーパー型のダイヤルになっています。
三脚・雲台のセットで売られているものの中には「LH-40R」というパン機能を装備した(いわゆるパノラマクランプ)を装着したものもあるようで、仕様変更されてないかなとちょっと期待もあったのですが、届いたものは商品説明通りの通常のクランプが装着されていました。当たり前ですね…(^^;
キットに付属の雲台「LH-40」は名前の通り、ボール径が40mm・ダブルノッチの低重心雲台。
フリクション調整ノブとパンノブはオフセットが少なくて回し辛い。
テーパー形状になっているメリットもよく判らないんですが、そもそもせっかく収納時の外径が小さいことが自慢のLSシリーズの三脚に対して、LH-40のこのロックノブってちょっと突出し過ぎなんじゃない?
せっかくスリムなのに、クランプ固定ノブとボールの固定ノブがずいぶんはみ出している気がする…。
ただ、基本的な構成やレイアウトは「RRS」の「BHシリーズ」を模倣してLeofoto独自の意匠を加えているといった趣きですが、良くも悪くも同じ使い勝手にはなっていないようです。(RRSの場合は、ロック/アンロックの操作部がダイヤル形状のものとノブ形状のものがあるようです)
パンノブを操作しようとすると、上下・前後方向のオフセット量が少ないためフリクション調整ノブに指が当たってちょっと回し辛く感じます。
雲台取り付けネジ穴(3/8雌ねじ)部は真鍮部材で固着を防ぐ構造?。プレートは肉抜きがすごい。
左がCavix W324C、右がLeofoto
LS-324Cですが、雲台の造りやサイズは比べてみると意外に違う?
結果的にishidaの場合はカメラ専用プレートが主で、三脚に付属するプレートはほとんど使っていないのでここはあまりこだわりませんけど、複雑な手の込んだ形状は何となく得した気分になります。
最近のトレンドに比べるとプレート固定用のクランプノブの回転数は多めで、付属のプレートを固定した状態から上側に取り外し可能になるまでが2回転(720°)、全開まで3+1/4回転(1170°)でした。
ノブの1回転以内でプレートを取り外すことができるのが最近のトレンドと思われ、Cavix
W324Cに付属の雲台「D-40」でも1回転未満の230°程度でプレートが外せます。
(Leofotoでも世代によってリニューアルされているとの情報もありますが、詳細は不明です。)
(雲台付属のプレートも写真で見ると少し違って、総重量も40g重い)
使用する際にはいったん雲台を付け替える必要があるのと、持ち歩くにはちょっと嵩張る(キャリングバッグのポケットには収まるが、そもそもこのバッグに入れて持ち歩くことはなさそう)のがちょっと残念で、どうしても高さを稼ぎたい場合とローアングルでの高さ調整的にしか使わなさそうです。
これとは別に、他ブランドの32mm-28mmと25mm-22mmのものも持っているけどね…
仕様に書かれた内容はほぼ同じで重量も変わらない(が激安な)コピー商品「Cavix
W324C」とは剛性感に大きな差があった。
(ここまでの三脚沼に投資した金額で「Gitzo」のそこそこ良いものが買えたかも…というアンビバレンツな気持ちも湧いてくるishidaですが…)
「万能な三脚が一つあればすべて賄える」ということがなく、用途に合わせたものがそれぞれ必要というのが三脚とカメラバッグ、バックパックなんかの難しいところだよね、と自分に言い訳(^^;;;;;;;