Panasonic FZ1000 (Black)

購入以降半年ほど使ってみて、カメラとしての使い勝手の良さと、コンパクトカメラと呼ぶには憚られるほどにサイズが大きいことからくる取り回しの悪さはますます実感しています。
今回は「使用編」ということで、細かな使い勝手などについて記載します。
・スイッチ類について
まずは、真っ先に操作する電源スイッチの操作性は、カメラを構えた状態から指を伸ばしてON/OFFし難く、何故このような配置にしたのか疑問を感じます。
操作する際にも、いちいち目視で確認しながらでないといけませんし、以前書いたようにグローブをはめた状態で操作するとモードダイヤルまで回してしまったこともあります。
ただ、バッグに収納する時などに誤操作でONしてしまう可能性は低いと思うので、バッグの中などで不用意にレンズが伸びてしまうことはなさそうです。(これが設計意図なのかしら?)
その他のスイッチの配置、形状や抑揚などによる区別は適切で、操作しやすい印象です。
背面にあるコマンドボタン(円形の十字キー)なんかも、α77のジョイスティックタイプより扱い易いくらいだし、プッシュによる機能切り替えの付いた後ろダイヤルは大好きで、Panasonicのカメラの良い伝統ですね。

電源のON/OFF以外は操作しやすい上面スイッチ配置。(左) 背面のスイッチ類も親指で操作し易い。(右)
・レンズキャップの操作性について
立派なレンズフードが付いているのは良いのですが、フードを付けたままレンズキャップを外そうとすると、つまみが滑って保持できず、必ずと言って良いほど落としそうになってしまいます。
つまみ部分の張り出しが小さいだけでなく成型のための若干の抜き勾配がついているようで、これでは滑りやすくてキャップを親指と人差し指で保持できません。
以前買ったGF1のレンズキットに付いていたレンズキャップが使い易かっただけに、コストの制約による使い勝手の悪化を感じます。
(仕事柄、コストダウンとかいうと身につまされる…本来は「機能・性能を落とさずに部品コストを下げる」のが目標ですが、そうも言っていられないのが昨今ですね。)
とにかく、これではグローブをはめていなくても駄目、フードに手を突っ込んでレンズキャップを外そうとすると高確率で落としてしまうので、要改善項目としてishida式追加工の出番です。
まずは資材入手前の第一段階として、超簡単に「指掛かり部にサンドペーパーの貼り付け」を試したところ、それだけでも大きな効果がありました。(これでも十分だったかも(^^;)
第2段階として、ネジ止めも含めて追加工を加える計画で、指掛かり部分の拡大を図りましたが、出来上がったものは写真のようなものです(^^;
ねじ止めのための追加工まではちょっと忍びなかったのと、十分な効果が確認できたので、追加部品を両面テープ貼りでの固定です。
(原材料は古いパソコンから外したベイカバーを切って使用)
指掛かりの延長と滑り難い方向へ逆テーパーを付けたお陰で、登山用のグローブをはめたままでも落とさずに着脱できるようになりました。

キャップを分解すると、たった2部品で出来ていました。(これは裏面)

樹脂のパーツを切り出して整形。(左) 指掛かり部分に貼り付けます。(右)

比較写真がありませんが(^^; かなり大型化。

久々に登場。I田先生の解説イラスト。こんな感じで出来ています。
・携帯時のケースについて
購入当初から、色々と既存のケースとの組み合わせを試していましたが、カメラのサイズに対して微妙に小さすぎたり、余裕を持って出し入れできるサイズのケースでは大きすぎて携帯性がイマイチなど、決め手に欠けます。
希望は、登山の際も携帯しやすくて、咄嗟の場合に取り出しやすいのがベストですが、どちらもある意味では相反する要素です。
そもそも市販のカメラケースやバッグなどは、一眼レフのような形状のカメラに対してはスペース効率が悪すぎ、かといって純正で用意されているような過去の一眼レフ用のようなセミハードケースなどはあまり好きではありません。
しかし、カメラバッグは電池やフィルターなどのアクセサリー類を含めた「収容性」は利点ですが、「携帯性」と「速写性」の両立は難しいのが実情です。
今のところ、登山も含めての速写性を優先し、それなりの保護ができそうな「カメラジャケット」に落ち着いています。
HAKUBA 一眼カメラケース ピクスギア
カメラジャケット サイズMM ブラック DCS-01MMBK

フードを撮影状態で装着しても、先端に少し余裕あり。

左肩のストラップに落下防止のバンドをまわすようになっているが、長さが不足気味。
AmazonのレビューでFZ1000に使用可能との記載を見て、適応表には「α77+16-50mm」も載っているので、FZ100でサイズが緩めだったらそっちに使っても良いかな?という気持ちで注文しました。
柔軟な素材なので着脱しやすい代わりに、藪などで引っ掛けると破れそうな感じ(^^;
このサイズで、フードを撮影状態で装着しても先端に若干余裕があるくらいで、着脱も楽です。
実際には装着したままだと背面液晶が見えないとか、バリアングルモニターの利便性が発揮できない気もしますが…ファインダーをメインに使うなら特に不都合ありません。
また、落下防止の為にストラップにまわすバンドの長さが不足気味なので、ジャケット自体を脱がせた際に落下しないよう注意が必要です。
(簡単な対応で改善可能ですけど)
冬の登山の際は、キャップの着脱が面倒だったのでレンズフード装着の状態でレンズキャップは無しのままこのジャケットを着せて携帯していました。
必要最小限のケースなので、予備電池やフィルターなどは別に携帯する必要がありますね。
------さらにその4へ続く------