Panasonic FZ1000 (Black)
以前の記事では「4K動画とか興味ない」みたいに言っていましたが、メーカーは盛んに「4Kフォト」って言って勧めているようだし、実際に｢あくまでも動画切り出し画質｣なのか、ちゃんとした｢写真画質｣なのかは実験してみたいと思っていました。
自衛隊の父兄会イベントにて「2015年度陸上自衛隊 富士総合火力演習(の事前演習)」に行く機会を得たので、実際に｢FZ1000｣を持ち込んで撮影してみました。
雛壇席を死守するために前日夜に出発して現地入りしましたが、現地は生憎の雨模様。
前夜発が功を奏して(？)雛壇席に陣取ることができ、ポンチョをまとって(観覧エリアでは傘は禁止)の観覧&撮影となりました。
・静止画の連射
連射の設定は意外に複雑。以下の設定が可能です。
メカシャッター時
高速（H）：約12コマ/秒（AFS時） / 約7コマ/秒（AFC時）
中速（M）：約7コマ/秒（ライブビュー時）
低速（L）：約2コマ/秒（ライブビュー時）
電子シャッター時
超高速（SH）：約50コマ/秒
高速（H）：約12コマ/秒（AFS時） /
約7コマ/秒（AFC時）
中速（M）：約7コマ/秒（ライブビュー時）
低速（L）：約2コマ/秒（ライブビュー時）
メカシャッター設定にて高速(H)：12コマ/秒(AFS)に設定して撮影しましたが、実際には中速（M）：7コマ/秒（ライブビュー）に設定したほうが良かったみたいな気がします。
12コマ/秒の場合、5秒で60コマ撮影後に連射速度が落ちて2〜3コマ/秒程度の速度になってしまいます。
連射速度が落ちた頃に発砲となると、発射炎は写らない場合もあります。
10式戦車の戦車砲発射。火炎はかなり消え気味です。(前後のコマは火炎なし)
同じく10式戦車の戦車砲発射。(前後のコマは火炎なし)
飛来する対戦車ヘリAH-64D。飛び物を連射すると｢パラパラ漫画｣になって、フレームアウト続出(^^;
やはり、中速(M)：7コマ/秒（ライブビューあり）に設定したほうが良かったみたい。
・４Ｋ動画にて撮影し、静止画を切り出し。
4Kなので、30p：3840x2160 センサー出力 30コマ/秒の撮影となります。
約800漫画素となりますが、α7Dが600漫画素だったことを思えば、画質的に不満がなければ解像度は十分ともいえそうです。
クリエイティブ動画モードでは、シャッター速度も指定可能(1/30〜1/16000)ですが、当日は生憎の天気で1/250〜1/600程度となってしまいました。
撮影後はカメラ単体で動画を再生し、目的のコマをワンタッチで静止画に切り出すことが出来ます。
切り出した静止画をタブレットやPCで表示してみると、十分鑑賞に堪えうる画質であると感じました。
それにしても、秒間30コマで連続的に画像処理をし続けているわけですから、すごい処理能力といえますし、画質からいってもこれを売り物にしないはずがないですね。
4K動画(MP4)のファイルをPCに保存して再生しようとしたところ、ワタシのPCではパワー不足かカクカクして普通に再生は出来ませんでした。
カメラで再生しながらHDMIで接続した家庭用のテレビでの視聴は問題ありませんから、4Kで表示する環境がなくても「とりあえず4Kで撮っておく」という使い方で問題なさそうです。
74式戦車の発砲。
砲弾も写っています。
戦車の場合、概ね3コマ程度は発砲時の火炎が写りました。
87式自走高射機関砲の発砲。
92式地雷原処理車から発射される地雷原処理用ロケット弾。
発射の連続コマ。1/250・F4.5・ISO125.シャッター速度が遅いため弾体はブレている。
時限発火で炸裂する地雷原処理用ロケット弾。水蒸気が多い天候のため、衝撃波がよく見える。
弾着の連続写真。
10式戦車4台による走行中の一斉射撃の連続コマ。
10式戦車の射撃。1/250・F4.5・ISO125
戦車後部の等倍切り出し。静止画よりは若干落ちるが、十分な画質でしょう。
・参考に2012年度のα77での写真
10式戦車の射撃。α77＋100-400mm 1/250・F6.3・ISO100。前後のコマは火炎なし。
α77で連射した、92式地雷原処理車から発射される地雷原処理用ロケット弾。
α77で連射した、10式戦車の射撃。
------さらに続く？------