ishida式の屋久島の旅(+ちょこっと鹿児島)そのA
2009年9月19日(土)〜30日(水) 長期休暇を取って屋久島へ行って来ました。

K氏が先に島を離れた後は、いよいよ本当に一人旅の始まり、鹿児島発の飛行機予約と決めてあるだけの、のんびりした旅の予定です。

 

ダイジェスト版でのレポート(そのA)です。詳細は順次アップしていきます。

 

 

9月24日(木)
安房〜春田浜〜トローキの滝〜平内海中温泉〜旭牧場〜中間〜栗生〜大川の滝〜
西部林道〜永田〜東シナ海展望所〜志戸子ガジュマル園〜安房(全てレンタルバイク)

前日に電話して、レンタルバイクを予約。(本当は125ccが希望だったが、予約で一杯のため50ccスクーター)

AM9:00にバイクショップを出発し、時計回りで屋久島一周します。

 

春田浜は夏には海水浴場が開設されます。周辺は岩場で、隆起珊瑚礁とのことで、海岸にも珊瑚のカケラが多く見られます。

 

トローキの滝は、国内では珍しく直接海に注ぐ滝です。(上流は千尋の滝)
県道から遊歩道を下ると展望所があります。

 

モッチョムが綺麗に見える尾ノ間から先、左手には終始海が見えるようになります。
平内海中温泉は水没中のため入浴できず残念。干潮時間は調べてなかったが、今朝入浴した人と丁度会って、聞くと「午前2時から6時くらいだった」とのことです。

その先、なるべく県道よりも海沿いを走り、海沿いの牧場も見付けました。

牧草地で草を食む牛たちの向こうには青い海(^^)

 

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モッチョム岳(左) 道端で見たアコウの巨木(中) 海を望む旭牧場(右)


更に進んで中間、栗生の周辺は南国情緒満点。砂浜が綺麗なだけでなく、栗生川の澄んだ水は感動的ですらあります。
さらに、県道の「栗生橋」のすぐ上流に「旧栗生橋」があり、橋を渡ってみると栗生小学校の前に巨大なガジュマルの木がありました。
さらに青少年旅行村に入って海岸へ出ると、岩場の周辺に堆積している砂利は全て珊瑚のカケラ。周辺の潮溜まりを観察すると、いろいろな生き物がたくさん見られて見飽きません。
とはいえ、先へ進んで「大川(おおこ)の滝」を見物。
(ついでに花山歩道に入る林道やバス停もチェック)


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珊瑚の海岸(左) 林道で鹿と猿が仲良く食事(中) 楽しい旅の友達(右)

 

その先からはいよいよ「西部林道」に入ります。
暫く行くと道は狭くなり、人や車に会わないかわりに猿や鹿の方が沢山いるようになります。
でも、この辺りから本格的に雨。永田灯台辺りまで降ったり止んだいの天気でした。

 

志戸子のガジュマル園にも寄ってみましたが、思った以上に迫力があってよかったな(^^)

 

その後は再び雨が降ったり止んだいの繰り返し、安房に着いたときにはちょうど止み間で助かりました。

 

夜のひと時は、一人旅同士の楽しい仲間と情報交換&交流でとても楽しく過ごしました。

そのうえ、翌日は次の大イベント「宮之浦岳〜永田岳〜花山歩道縦走」の予定ですが、仲間が出来たお陰でレンタカー便乗&淀川・宮之浦岳への道連れが決まりました。

 

詳細レポート屋久島の旅-9/24(屋久島一周編)

 

 

9月25日(金)
安房(レンタカー便乗)淀川登山口--淀川小屋(ここで二人とお別れ)

花之江河--宮之浦岳--焼野三叉路(T君とお別れ)--永田岳--鹿ノ沢小屋(泊)

単独行で宮之浦岳経由新高塚小屋泊のT君と途中まで同行することになっただけでなく、同宿のお友達のお陰で淀川登山口までレンタカーで便乗できることになって感謝!天候も良さそうで、絶好の縦走日和の予感♪

まずはishidaのガイドで(?)、四人で淀川小屋を目指します。

淀川小屋の水場と小屋先の淀川吊橋からの澄んだ淀川の流れを楽しんだところで二人は下山。

ここからはいよいよ本格的(?)な登りにかかります。

同行のT君にはishida式のガイドで巨樹や撮影ポイントなどの解説をしながら(実際には先日初めて来ただけなのに、一端のベテラン口調)進みます。

 

花之江河では地元の三人組パーティの方が鹿ノ沢小屋泊りとのこと。(近くに居た二人組みのおばさんたちも鹿ノ沢とのことなので、今日は最低でも六人は宿泊者が居るようです。)

小花之江河・花之江河を過ぎ、投石平からの展望も楽しみます。
しかし、だんだんと上昇気流による雲が湧き始めている様子。あわてない程度に先を急ぎますが、宮之浦岳が正面に見えるポイントに着く頃には次第にガスがかかり始めてきました。

 

ちょうどお昼に宮之浦岳山頂に到着。昼食タイムにしますが、大量の羽アリが舞っていて、体中に止まってこそばゆいだけでなく、お食事の中にも紛れ込んできそう。銀シャリおにぎりのT君のお食事にはちょうど良いスパイスかしら(^^;

 

天候は晴れているものの、宮之浦岳山頂ではガスのせいで周辺の展望はない状態で、永田岳の雄大な風景が堪能できず、ちょっと残念。それでも、時々ガスの切れ間に永田岳が姿を現してくれてよかった。

 

宮之浦岳山頂を発ち、焼野三叉路で新高塚小屋泊予定のT君とお別れします。その先は縄文杉〜白谷雲水峡〜宮之浦から鹿児島に渡るとのことで、短いながらもとっても楽しい旅の道連れとなってくれた彼とのお別れも寂しい気持ち(T^T)

 

ここから先は(いつもの?)ishida式単独山行となります。
振り返ると、さっき越えてきた宮之浦岳は時折り姿を見せるものの、これから登る永田岳の山容は全く見えず、最も期待していただけにちょっと複雑。

 

とはいえ、ちょっと喘いでいるうちにいつの間にか山頂直下の大岩が霧の中から現れました。

霧に霞む山頂は、想像していた以上の大岩の集積で見応え十分。
返す返すもこのガスが恨めしい。

 

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はい、豆腐一丁(左) ガスが巻いてきた宮之浦岳(中) 永田岳山頂部(右)

 

ひとしきり山頂で遊んでから、今日の宿泊地の鹿ノ沢を目指して下降を開始します。といいつつ、だらだらと写真を撮りながら少しづつ下ってゆくと、だんだんとガスが切れてきました。

なんだか頭にきて(?)ザックを放り出して山頂の見える付近まで登り返してもうちょっと写真撮影。

ちょうど花之江河で会った三人組パーティの方々も山頂直下に到着。

写真を撮って、お腹も空いてきたので鹿ノ沢小屋へとダイブ(^^)

 

鹿ノ沢小屋は周辺の環境も良く、小屋も心配とは裏腹に清潔で感じが良かったです。(でも、前に使用したパーティの皆さん、掃除はしっかりして行くように!)

 

夜はとっても星が綺麗でした。ぎょしゃ座δ流星群が活動期のようで、けっこう明るい流星も見られました。


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ローソク岩と山頂部(左) 鹿ノ沢小屋(中) 小屋の内部(右)

 

詳細レポート 宮之浦岳〜永田岳縦走編@

 


9月26日(土)
鹿ノ沢小屋--永田岳(往復)--鹿ノ沢--花山歩道--林道登山口--県道・大川の滝(バス)安房

早朝、再び永田岳を登り返して淀川登山口に戻る地元の三人連れパーティーの後を追うように、軽い朝食を済ませて永田岳往復に向かいます。

(昨日の天気がどうしても満足できなかったので(^^ゞ)
天候は晴れ、日の出の時間には間に合いませんが、徐々に明けてゆく空と朝もやにかかる「影永田岳」も見られてちょっと嬉しい。

先行パーティが手を振って励ましてくれたお陰で楽しく永田岳に到着。

(彼&彼女たちがいなかったら、多分もう一度永田岳の往復は考えなかったと思うので、感謝です。)

山頂からの朝日に輝く風景は最高!

永田の祠の位置を教えてもらったら、大岩の下に大空間の岩屋が広がっていてびっくり。祠は永田の集落を見下ろして鎮座しています。

 

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海に映る永田岳の影(左) ローソク岩(中) 朝日に輝く永田岳山頂(右)

 

もう一度三人の方にお礼を言って別れ、鹿ノ沢へ三度目のダイブ。

ちゃんとした朝ごはんを食べ、室内の掃除を済ませて小屋を後にしたのは9時過ぎで、ちょっと遅すぎ?(山頂で遊びすぎ)

 

窪地になった鹿ノ沢からは15分ほどの登りで花山歩道の尾根に出ます。

ここからは時折り南の方向に展望が開けますが、ほとんどは樹林の中になります。

 

いよいよ次のハイライト、「原生自然環境保全地域」の周縁部を通る山道となります。

ピンクテープはしっかり付いていますが、踏み跡は思った以上に薄く、経験の浅い登山者には絶対お勧めしないコースです。また、展望の開ける場所や明確なピークがないため、地形図上で自分の位置を把握するのも困難です。

 

しかし、杉に限らず、他の観光コースなら名前が付きそうな巨樹が至る所に群生し、さながら「巨人の森」の様相で、素晴らしい景観が楽しめます。

また、ほとんど海岸線までの下りとなるため、亜高山帯から暖地性の照葉樹林までの植生の移り変わりが感じられます。

 

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ハリギリの巨木(左) 花山広場の水場(中左) 次第に亜熱帯へ(中右・右)

 

しかし、花山広場を過ぎてから栗生の集落が見える場所までの間は現在位置がはっきりと判らないため終点への到達予想時刻が判断しにくい状況です。

15:15のバスに乗るためには13:00頃には林道に出たいところです。
しかし、林道に出たのが13:15で、その後2時間の林道歩きを考えてかなり巻き巻きで下ります。(そのうえ、下山方向が登りになっているため方向を勘違いして10分ほどロス(^^;)

途中で地図を確認すると、どうやら余裕で一安心、結局、40分以上バスを待つほどの余裕でした(^^)

のんびりバスに揺られて安房へ戻りました。

宿に戻り、夕方外で電話していると、鹿児島に渡ったはずのT君が登場。

どうせなら鹿児島で一泊するより、こっちの宿のほうが楽しいに決まってるということで舞い戻ったそうです。

 

レンタカーも借りているそうなので、明日の朝まで延長してもらって(^^;みんなの足として調達。総勢7人で深夜の永田いなか浜へ。

(そこでの思い出はみんなの胸の中にしっかり刻まれてるはず)

 

詳細レポート 宮之浦岳〜永田岳縦走編A

 

9月27日(日)
安房〜白谷雲水峡〜楠川温泉〜田代海岸〜安房(全てレンタルバイク)

 

いなか浜から帰って仮眠後、干潮時間の平内海中温泉へ。

朝一番のトッピー(高速船)に搭乗予定のT君とA君を港で見送り。(やっぱりジーンと寂しい気持ち)

 

その後、レンタルバイクを借りて白谷雲水峡へ。

今回は125ccを借りられたので、白谷雲水峡への登りも楽々。ついでに混んでいる乗用車用駐車場を尻目に駐車も楽々(^^)

 

しかし、天候は晴れ時々雨でカッパを着たり脱いだりで暑くてムンムン。

太鼓岩まで行くのはちょっと断念。(昨日までの疲れも蓄積して、ちょっとだらしないishidaになってます?)

 

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苔の美しい白谷雲水峡(左・中・右)

 

楠川歩道登山口周辺に移動し、今回の目的のひとつである「昆虫探し」に移るつもりが、あまり良いポイントが無いというか、これまでの山歩きでもあまり昆虫相が豊富な様子が見られません。

もちろん、針葉樹林帯や常緑照葉樹林帯の林床っていうのは、昆虫が豊富とはいえませんが、亜熱帯の豊富な昆虫との出会いを期待していただけにちょっと不完全燃焼。(タクシーの運転手さんに聞いた話では、初夏の頃には本土から大量の昆虫ハンターたちが押し寄せるとか)

田代海岸や周辺の森にも入ってみましたが収穫なし。

 

今回は諦めて、楠川温泉に入浴して戻りました。

 

宿の宿泊者も大分減ってきましたが、新たに本格的登山の方が投宿、山の話やカメラの話で盛り上がりました。

 

 

9月28日(月)
安房〜宮之浦〜安房(バス)

 

朝一、今日帰る友達と日の出を見物(島へ来て初めて)し、トッピーターミナルでお別れの後で再び出航するトッピーを見送ります。

 

その後、宮之浦までバスで出掛けて、お土産物色、屋久島環境文化村で屋久島の自然についての情報収集(ちょっと順番逆ですが)の予定。

安房バス停で下車、ナカガワスポーツに立ち寄ったりしながら港の入り口にある「屋久島環境文化村」にゆくと、「ガーン!」休館日でした。

 

お土産物色・早めの昼食後、宮之浦川にかかる旧宮之浦橋や益救(やく)神社などを見て歩き、バスで安房へ戻りました。

 

いよいよ島を離れる準備で、荷物の梱包や発送の手続き、宿の一階でお土産を購入して発送などしているうちに時間は過ぎました。

 

晩御飯の後はいつもお世話になっていた行きつけの(?)酒屋の看板娘にもお別れの挨拶、いつもお世話になっていたスーパーのおばあちゃんにもお別れとお土産も購入。何だか寂しい…。

 

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旧宮之浦橋(左) 野積みされた屋久杉(中) 南国風な益救神社境内(右)

 


9月29日(火)
安房(トッピー)鹿児島港(市電)鹿児島中央駅(市電)水族館(市電)ホテル

 

 

朝一、一人でトッピーターミナルへ。

地元で生ごみの堆肥化に取り組んでおられる方と談笑。

 

屋久島を後にしたトッピーは種子島を経由し、虹のアーチのかかった開聞岳を見つつ鹿児島港へ。

お邪魔な荷物をコンビニで自宅に向けて発送して身軽になって、鹿児島観光へGo!…ですが、恨みの雨が。

 

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判り難いけど、虹のアーチ

 

でも、市電や水族館(いおワールド)など、鹿児島の町も面白いですね。

夜は本場のとんこつラーメンを食して早めに就寝。

 

そういえば、駅のFM鹿児島公開スタジオ放送で「AI」が生出演しているのを見て何だか嬉しい?

 

 

9月30日(水)
鹿児島中央駅前--県立博物館--天文館--俊寛の碑--天文館

(シャトルバス)鹿児島空港(飛行機)中部国際空港(電車)自宅

 

朝は特に取り得なく「ジョイフル」で朝食。

その後、徒歩で県立博物館へ。(ishidaは、余裕があれば必ず博物館に寄るようにしているんです。)

ついでに地域の自然に関する書籍を求めて図書館にも行ったが収穫なし。

 

天文館に移動し、K氏お勧めの「白熊」を食するために「天文館・むじゃき」へ行きました。軽くパスタを食べて昼食とし、デザートに「白熊」を。

見た目はてんこ盛りでびっくりですが、意外にあっさりしていてぺろりと行けました。

 

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様々な形の市電が楽しい(左) 白熊を食す(中) 俊寛船出の地(右)

 

鬼界ヶ島へ流された俊寛(平家物語参照下さい)が船出した地の碑というのも見ておきました。

天文館で見つけたジュンク堂書店に行って地域性のある出版物を物色して購入。駅ビルの本屋よりずっと品揃え豊富で宜しい。\3000以上購入の方にはおまけでチーズケーキをくれるとのことでしたが、お腹もくちいので辞退。

 

天文館の空港行きシャトルバス乗り場でバスの時間を確認しようと思ったら、乗車待ちのバスがいたのでそのまま乗車して空港へ。

 

15:25発の飛行機で中部国際空港へ。身軽なため17:05初のミュースカイに余裕で乗車でき、快適に豊橋まで戻りました。

おまけに、途中でちょうど学校帰りの次女が同じ電車に乗ってきたため何だか嬉しい帰宅となりました。