今年は4月以降になると、勤続30周年の長期休暇が取れるということで「ボルネオのキナバル山にでも行ってやろうか?」と考えていました。 しかし、5月になってK氏より「9月の連休に屋久島行かんか?」とのお誘いが。
屋久島といえば、二十歳の頃から行きたいなと思っていて(会社の先輩とか、従兄も行っていた)、なんとなく今まで行かずじまいでした。
普段よりツアコンが得意のK氏にお任せするのも良いかも(^^)。
中部国際空港〜鹿児島空港間の往復予約(3ヶ月前から)と、行きの鹿児島空港〜屋久島空港間の予約(2ヶ月前から)等の手配もK氏のツアコン能力発揮でほぼ順調に行き、おんぶにだっこの屋久島旅行の準備を進めました。
当然ですが、連休(今年は9/19〜23の、いわゆる「シルバーウィーク」)で帰るK氏とは別に、ishidaは休暇をくっつけて長期滞在の予定です。
一ヶ月前には滞在する宿も予約でき、あとは出発の準備だけとなりました。 といいつつ、6月末から予想外の業務多忙でなかなか準備や細かい行動計画が決められずやきもきしてしまいました(^^;
今回の二人での旅の予定(優先順位)は
@縄文杉登山(これは外せないでしょ?) A宮之浦岳登山(山男としては外せない) B綺麗な海でシュノーケリング(屋久島は海も良いらしいが、これは天候次第?) プラスアルファとして
・韓国岳(せっかく鹿児島に行くので) の予定に加え、K氏の場合は(帰りに寄れれば)開聞岳も予定に入れています。
K氏が9月23日に島を離れたあと、ishidaは単独で二段ベッドの宿に移動して
・宮之浦岳〜永田岳〜花山歩道への縦走 ・屋久島一周 ・亜熱帯特有の昆虫の探索・撮影 ・白谷雲水峡トレッキング ・太忠岳、モッチョム岳などの登山
・海岸でのビーチコーミング(要は漂着物拾いね)、磯遊び
・温泉(特に平内海中温泉)
などを(天気や状況に応じて)楽しもうと考えました。
とりあえず帰る日は9月30日(鹿児島発の飛行機予約)と決めてあるだけの、のんびりした旅の予定です。
以下、ダイジェスト版でのレポートです。詳細は順次アップしていきます。
9月19日(土) 中部国際空港(飛行機)鹿児島空港(レンタカー)霧島温泉(泊)
夜に中部国際空港を発って、レンタカーで本日の宿、霧島温泉の「霧島いわさきホテル」へ。 移動日ですが、内湯、露天風呂ともにお風呂は最高に良かったです。 |
9月20日(日) 霧島温泉(レンタカー)えびの高原--韓国岳--えびの高原(レンタカー)
鹿児島空港(飛行機)屋久島空港(タクシー)安房
霧島温泉からえびの高原まで移動し、軽くハイキング気分で韓国岳を往復。 本州にはない標高の低い若い火山らしい景観はなかなか良かった。 多くのの火口湖のなかでも、特に大浪池は素晴らしい眺めです。 午後の飛行機で屋久島に移動ですが、搭乗機はもちろん「ボンバルディア」です。
思ったよりも快適ですね。 空港からはタクシーで安房まで移動、運転手さんのご尽力で翌日の足も確保できました。
本日よりお世話になる素泊まり民宿「一軒屋」さんに到着。
焼肉の美味しい「れんが屋」さんにて、ボリュームたっぷりのお肉で満足! |
韓国岳山頂付近から見た大浪池(左) 山頂にて記念撮影(右)
詳細レポート屋久島の旅のついでに韓国岳へ
9月21日(月) 安房(タクシー)荒川登山口--縄文杉--荒川登山口(バス)屋久杉自然館(タクシー)安房
AM4:00に頼んでおいたタクシーで荒川登山口へ向かう。 早すぎて?荒川三叉路のゲートが開いていなかった。 一等賞で荒川登山口に到着。そそくさと出発し、トロッコ軌道を進みます。 でも、トロッコ道でスピードの上がらないおじさん二人は、途中で若者に抜かれてしまいました。 しかし、トロッコ終点からの登山道では「山男」の本領発揮? ウィルソン株以降では先行して引き離しちゃいます。 縄文杉の手前で、往復して下山してくるパーティと初めて遭遇。 で、いよいよ待望の縄文杉に到着。やっぱりでかい!! まだまだ人の少ない縄文杉では写真も撮り放題。ついでに高塚小屋も偵察。 下山にかかると、いよいよ団体さんとのすれ違いが多くなり、道を譲るのに時間がかかります。 連休のため、特に人出が多いようで、ひどい時には全然進めない状況。 登ってきたガイドさんの勧めで、途中から「自然観察路」にエスケープ。 お陰でウィルソン株まではすれ違いなく進むことが出来ました。 淡々と荒川登山口を目指し、13:20に登山口到着。13:30のバスに間に合いました。 食事時間含めて合計8時間30分の行動時間でした。 |
ライトを点けてトロッコ軌道(左) ウィルソン株(中) ついに来ました縄文杉(右)
詳細レポート屋久島の旅 -
縄文杉トレッキングへ
9月22日(火) 安房(タクシー)淀川登山口--宮之浦岳--淀川登山口(タクシー)安房
AM5:00に頼んでおいたタクシーで淀川登山口へ向かう。 淀川登山口では、既に駐車場が一杯で、Uターンして路駐が始まっている状況です。トイレを済ませ、念のため「携帯トイレ」(連休中のみ販売・回収ブースが設置されている)を購入。 淀川小屋までは小アップダウンが続きます。早朝の雨でしっとり濡れた森に朝日が輝きます。
淀川小屋から先、登りにかかると林相は更に豊かで見応えがあります。
稜線に出ると左手に「高盤岳」が見え始め、山頂の「トーフ岩」が奇観を呈しています。
小ピークに達すると、展望地への枝道が右手に現れます。展望地からはこれから進む方向にそびえる「黒味岳」が綺麗に見えます。
そこから少し下ると「小花之江河」、更に先には「花之江河」の二つの高層湿原が待っています。
道は黒味岳の東を巻くようになり、一旦急な岩場を下り、更に一枚岩の窪みを登って暫くで「投石平」に出ます。 前方に「投石岳」、振り返ると「黒味岳」が雄大に見えます。 投石岳の左にはいよいよ「宮之浦岳」と「永田岳」が見え、天気が良ければ海の向こうにトカラ列島も見えます。
登山道は投石平から先は斜面を巻くように進み、直接ピークを踏むことなく「宮之浦岳」の方向へ進みます。
途中の稜線には小湿原も見られ、笹原と合わせて独特の景観を見せます。
最後に「栗生岳」のピークや偽ピークをやり過ごせば、九州最高峰「宮之浦岳」の山頂です。
山頂からは正面に「永田岳」が雄大な姿を見せます。しかし、次回「宮之浦岳」から「永田岳」へと縦走する際には、両ピークの間の鞍部はかなりの標高差を登下降しないといけないということも実感しました。
山頂でのんびり昼食をとり、往路を戻ります。
翁岳を過ぎて振り返ると、午後の雲が「宮之浦岳」山頂を隠していました。
16:00に登山口に戻ると、もうタクシーが待ってくれていて、すぐに下山できました。 | 高盤岳山頂のトーフ岩(左) 九州最高峰の宮之浦岳(右)
詳細レポート屋久島の旅 - 宮之浦岳登山へ
9月23日(水) 安房〜千尋の滝〜安房〜一湊〜永田いなか浜〜永田灯台〜宮之浦〜安房(終日レンタカー)
K氏は屋久島は今日が最終日、自分もこの民宿とはお別れの日です。 いろいろ(本当に)お世話になったお礼の後、前日のうちに頼んでおいたレンタカーで島内移動。 千尋の滝でお団子・タンカンジュースを買って軽い朝食。 尾ノ間で「屋久島いわさきホテル」からのモッチョム岳を眺めて安房に戻り、「屋久どん」でうどんを食べて本格的な朝食?
宮之浦に向かい、港で「トッピー」の乗り場と宅配便受付けを確認しておきます。
更に先へ進み、一湊の海水浴場へ。砂浜と海が素晴らしく綺麗で、ダイビングのスポットとしても宜しいとのことです。
その先、東シナ海展望所、永田いなか浜へ。 永田いなか浜は砂浜の長さ1Km程ですが、日本最大のウミガメの産卵地だそうです。
あくまでも青く澄んだ海と砂浜が最高に美しい場所です。
その後は永田灯台まで行ってUターン。そろそろ宮之浦港を目指します。
宮之浦の観光センターで昼食兼(K氏の)お土産タイムをとります。 そして、港までK氏を送り届け、自分は再び安房へと向かいます。
途中、「ふれあい公園」から宮之浦を眺めながら、K氏の乗った「トッピー」が出航するのを見送りました。
何だか「本当に独りぼっちになったなあ〜」と、寂しさがこみ上げてきて、ちょっとおセンチな気持ちになりました。
その後、次の滞在先で二段ベッドのお部屋に入ったら「ほんとにここで大丈夫かな?」という気持ちが湧いてきて、更にブルーに… 実は心配無用、旅の友達たちのお陰ですごく楽しい一人旅になりました(^^) |
千尋の滝(左) 一湊海水浴場(中) 永田いなか浜と口之江良部島(右)
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島内観光へ
そのAに続く |