ishida式の大川入山登山
2008年9月13日(土) 一年ぶりに大川入山に行って来ました。


 

タイトルどおり、実は昨年も夏に行っているんです。
昨年は思い付きだったため行動開始が遅く、バイクで登山口に到着した時は11時近かった(^^;ので
下山は6時ごろ(^^;;;;;;;;;;;

今年はそのようなことがないよう、午前4時半には起床。ちょっと極端?
おかげで、午前7時には登山開始できました。

登山口からはしばらくは広い道、10分ほどで水場の沢を横切ります。
この後は水場は全くありませんので、鉄橋を渡ったところで必要な場合は水を補給します。

水場を過ぎると、道は尾根への取り付きのために登りになります。
程なく小尾根に出て、針葉樹の間の根っ子だらけの道を稜線に向かって登ります。
途中で若い人を抜いた(休憩されてただけですけど)ので、たぶんishidaがトップで登っているものと思われます。

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早起きしたお陰で、7:00登山口を出発
 

 

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水場の先を登ると小尾根に取り付きます。杉の根で歩きにくい。

 

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横岳への主稜線に出ると大川入山が見えます。

 

道がなだらかになって、周囲が明るくなってくると稜線まですぐです。
稜線に出ると、けっこうやせた尾根で、西側は大きく崩壊しているところもあります。
西側の視界が開ける場所からは大川入山が一時的に姿を見せてくれます。
やや歩きにくい急な尾根を登って、道が平坦になると横岳のピークに出ます。
ベンチなどがありますが、標高点の石標があるだけで、特に明確なピークとはなっておらず、見通しも利きません。
横岳から先はしばらく大きなアップダウンは無く、視界も開け始めると快適な稜線漫歩が楽しめます。
しばらく小さなアップダウンの後、小さなベンチのあるピークに出ます。
周辺は開けていて、気持ちの良い風景が楽しめますが、日差しを遮るものがありません。

 

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横岳から先の稜線は視界が開けて良い気持ち(左) 広葉樹の林と針葉樹の林が交互に現れます。(右)

 

ここから先はけっこうアップダウンが激しく、広葉樹の林と針葉樹の林が入れ替わり立ち代わり現れます。
最後に見通しの利かないピークから大きく下ると「舞鶴のコル 1630m 山頂まで700m」の看板がある鞍部に出ます。
なんとなく、ここまでの下りが凄くもったいない感じもしますね。
舞鶴のコルとは、周辺にマイヅルソウが多いことからの命名のようです。
実際の最低鞍部は少し先にありますが、そこからは一気に大川入山まで280mほどの高低差を登ります。
初めは見通しが利きませんが、樹林帯を抜けると北側の視界が開け、さらに登って南斜面側に出ると、一面の笹原と周辺の
山々が見通せるようになります。
この辺りの山域は、南からの湿った風が雲を起こすため、周りが晴れていても稜線は雲を被っていることが多い場所です。
そのためか、樹木が育ちにくく、やっと成長したツガなども、枝は全て北向きになびいてしまった風衝樹形を見せています。

 

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大川入山に取り付く前に大きく下ったところに舞鶴のコル(左) 登り始めるとますますガスが…(右)

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山頂に続く稜線からの眺め

 

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山頂まであとちょっと。ペースアップでちょっとお疲れ気味…

 

しかし、周辺の山を含め、笹原に異変が起きている様子です。
斑に枯れた部分が見られ、登山道周辺でもまとまって笹が枯れている様子です。
笹の一斉開花によるものか、それとも病気か寄生虫のようなものによるのでしょうか?
実際、登山道周辺の枯れかかっている部分は、大量のササコナフキツノアブラムシが付いているようです。(健全な笹にはほとんど見られない)
弱った笹にアブラムシが付きやすいだけなのか、アブラムシかアブラムシ媒介する病気などが原因ってあるんでしょうか?それとも、単なる気のせい?
ちなみに、笹に付くアブラムシだけに依存して成長・繁殖するシジミチョウの仲間である「ゴイシシジミ」が思いがけず大量に発生して
いました。
--------追記---------

@恵那山の掲示板で金之助さんから頂いた情報によると、富士見台でも笹が枯れているとのことです。でも、原因はやはりアブラムシのようだとのことです。

今年の気象条件がアブラムシの繁殖に適していたということでしょうか?

 

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国内で唯一、幼虫が完全な肉食性の「ゴイシシジミ」

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幼虫はアブラムシを食べ、成虫もアブラムシの分泌物を吸引します。


天候の悪化が気になるのと、ガスが巻き始めているため恵那山が見えなくなるのではないかという懸念があって、ペースを上げたつもりですが、意外に上がってない…
9時30分に(とりあえず一番乗りで)山頂に着いて、記念撮影もそこそこに西側に向かい、恵那山の姿を探します。
見えました…と思ったら、すぐ隠れたりして。
ガスの切れ間に恵那山の姿が確認できて一安心ですが、だんだんと雲が多くなってきたため、そのうち隠れたままになってしまいました。
10時頃、あららぎ高原方向から3人連れの方が登ってみえたので聞いたところ、「恵那山見えませんでした。真っ白。」とのこと。
ishidaはラッキーだったのか?(早起きは三文の得?)
--------追記---------
当日山頂で会った、あららぎ高原から登ってみえた楽しそうなお三方のなかの「まっちゃん」様からメールを頂きました。
前述の@恵那山つながりでメンバーの方が気付かれたそうで、なんだか嬉しいやら恥かしいやら…
まっちゃん様のHP「まっちゃんの多花良物(たからもの)

ごっちゃん様のHP「ごっちゃんの山楽記
で、当日の大川入山登山の様子がレポートされています。

それにしても楽しそうでおいしそう(^^;でした。

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山頂西側から。左奥が恵那山。中央は三階山だと思います。

 

ところで、いつも靴擦れする右足の踵の上あたりにバンソウコウを貼って予防していたつもりなんですが、なんか直接当たってるみたいに痛いんで、もう一度バンソウコウを貼ろうと思って靴を脱いでみたら、ソックスが擦り切れて踵が直接靴に当たっていました(ToT)
その上、予備のバンソウコウが品切れ状態。ソックスを折り返して、踵に被せた状態にして靴を履きました。

時間は早いですが、お腹もすいてきたので、山頂で早目の昼食タイムにします。
しかし、食事中には雲が切れることはありませんでした。

 

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変色している部分が目立つ笹原。(左) 山頂でビールを飲んだだけで下山するおじさんと登って来る二人連れ。(右)

10時40分頃に山頂を出発し、登りと同じルートで下山にかかります。
その後、途中で少しづつ雲が切れてきたので、もしかしたら恵那山も見えたかも(^^)

今回はストック無しのためか、やはり下りはちょっとお疲れ気味ですが、13時10分頃、無事に登山口に戻ることが出来ました。

今回も一眼レフでの昆虫撮影をメインに考えていたため、休憩をしない代りにしょっちゅうストップしていたため、けっこ
う時間が掛かってしまいましたね。

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横岳の西側の見晴らしの良いピーク。(左) 途中、北側に浪合の集落と国道153号線。(右)

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9月7日にも富士山(八合目)を体験しているためか、あまり息も上がらず、調子良く歩くことが出来ました。

ただし、やはり登山靴には何らかの対策が必要ですね。

 

←無残に破れたソックス。去年買ったばかりなのに…

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カシミールで撮影した鳥瞰図

   往路 登山口7:00〜横岳7:55〜舞鶴のコル9:05〜大川入山山頂9:40
復路 山頂10:45〜舞鶴のコル11:10〜横岳12:20〜登山口13:10

 

 

 

番外編−山で見た食材 

秋はキノコのシーズンですね。キノコについては良く知りませんが、今回見つけたキノコはなんだか面白かったのでご紹介。 本当に山にどら焼きが落ちているわけではありません(^^)

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マシュマロ!(左) どら焼き??(右)

 

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なごやん!(ちょっと東海三県ローカルなお菓子)(左) あんぱん。(右)

 

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ゆで卵?(左) お餅??(右)