ishida式の恵那山登山 2008Part3(^^)
2008年11月22日(土) 雪の予報にたまらず、恵那山へ。
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看板の前でカップルのお二人の写真も撮ってあげて、避難小屋に向かいます。 ここでお約束の(?)大岩の上からの展望パノラマ作成しました。 ここで11:30頃ですが、腹ごしらえの前に大岩に登って景色を楽しみます。 のんびりとお湯を沸かしながらお食事にします。 身も心も満腹したところで、最高地点の神明社まで往復に出かけます。 神明社からは御岳、乗鞍岳、穂高連峰も見えます。
今回の絶景のお礼に、神明社ではしっかりお礼と(自分としては)大枚のお賽銭を収めて帰ります。 とは言っても、看板ピーク付近でも一度緩んだ雪が日陰に入ってクラスト化してきている様だったので、相変わらず気温は0℃近辺のようです。 広河原登山口に到着です。 ----------------------この日の行程---------------------- 7:05駐車場発〜7:30広河原登山口〜8:55看板ピーク〜10:25県境分岐〜11:05山頂(三角点広場)11:20〜11:25避難小屋・大岩(昼食)12:50〜12:55神明社(最高地点)13:05〜13:20三角点広場〜13:35県境分岐〜14:35看板ピーク14:40〜15:20広河原登山口〜15:50駐車場 今回は新雪で足元がおぼつかない(?)うえに、写真撮影に時間がかかっていたようで、思った以上に時間がかかっていました。
小屋前の広場にもウサギの足跡(それも、何故かちゃんと玄関前まで行って戻っている)しかありませんね。
避難小屋に到着(左) 小屋裏の大岩へ(右)
大岩からの南アルプス南部(左から荒川岳、赤石岳、聖岳、富士山、上河内岳、茶臼岳)
雲一つ無い快晴の空の下には、雪を戴いた南アルプスから八ヶ岳まで見えます。
その後、小屋の前で風を避けながらのんびりと昼食の準備にかかります。
小屋で休んでいたカップルが出てきたので、おせっかいにも大岩の展望を楽しむようにお勧めしておきます。今日ここまで来て、この展望を楽しまずに帰るのは、とってももったいないですよね!
帰られる際にはご丁寧にお礼まで言われてしまいました。とんでもない、単なるお節介ですから(^^)
(しかし、ご高齢の単独行の方はここまで来ずに帰ってしまったようです。残念。)
気温は氷点下ですが、小屋の前は陽射しのお陰でまるで春のようなポカポカ感です。
食事が終わったところで、一眼レフを持った単独行の男性が現れたので、再びお節介にも大岩の展望をお勧め。
更にもう一度自分も登って、お節介の山座同定も(^^)
その方も「山頂の展望が悪いとか言ってそのまま帰るのは登山者として怠慢。山の楽しみがわかってないですね。」と同意見。
そのうえ、関東出身だが現在は大阪に赴任されているというその方の持参のカメラはα700だったので、更に話が盛り上がり(^^)
ついでに「恵那山の最高地点」も解説しておきます。お節介を通り越して有難迷惑だったかしら(^^;;;;;;;;;
暖かい陽射しの小屋前で昼食。(左) 光線が変わったので、もう一回大岩で写真撮影(右)
木立の中に入ると、足元の雪の上を見慣れない昆虫が歩いています。
おおこれは、本で読んだことのある「クモガタガガンボ」の一種だな!
「クモガタガガンボ」類は、雪の上だけで活動する翅の無いガガンボの一種で、ほぼ氷点下の気温下でのみ活動する不思議な昆虫です。
本州では山岳地帯でのみ見られるとのことですが、生態は謎に包まれているようです。
雪の上でのみ活動するクモガタガガンボの一種(左) 神明社から御岳(右)
ここから前宮分岐方面や恵那山の南面も見えますが、強い西風によって形成された霧氷が「エビの尻尾」と呼んでも構わないくらいに成長しています。
そして、大岩の上からでは不明瞭に見えた南側の遥か彼方の輝きが海だということがはっきり確認できました。
それも、帰ってからカシミールで再確認すると伊勢湾と知多半島かなと思っていたのが、実は三河湾と渥美半島のようでした。ishida家も見えそうな勢いですね(^^)
渥美半島のさらに向こうには遠州灘(太平洋)らしき輝きも見えました。
もう少し早い時間に来ていたら、もっとはっきり見えたと思われるとちょっと残念…。
風下に成長した霧氷(左) これならエビの尻尾と呼んでも良いでしょうね(右)
南側の近景は焼山、左側遥か彼方に海が見えます。
神明社前から西を見る。南側、西側は特に霧氷の発達が顕著?
ここからは一路下山…のつもりが、再び途中の展望ポイントで道草。
「あれ?先に人が入った踏み跡が?」と思ったら、先程の方でした。
中央アルプスや富士見台方面はここからが最もよく見えますね。
しかし、標高の低い辺りではカラマツやダケカンバの霧氷はほとんど落ちてしまった様に見えます。
中央左よりの崩壊地が神坂峠コースの「姥ナギ」
右の山頂方面から伸びる広河原コースの尾根(左) 逆光に映える林床のササ(右)
ここから先は避難小屋、三角点広場を過ぎてどんどん下ります。
下りながら見る風景は、朝とはうって変わってダケカンバの霧氷はすべて落ちてしまった後でした。自然の美しさって儚いですね。
見覚えのあるダケカンバ達も、普段の姿に戻っています。
真っ白だったカラマツ林も茶色に(左) 看板ピークまで戻りました(右)
看板ピークを過ぎて更に下ると、場所によっては雪が消えて土の上を歩く場所が現れてきました。
登った時は雪景色でわくわくしていたためそれほど長く感じませんでしたが、下りは気ばかり急いてしまってかえって長く感じます。
やっと登山口まで戻りました(左) 駐車場に待つエブリちゃん(右)
あと25分ほど歩けばエブリちゃんの待つ駐車場にたどり着きます。
朝は凍結していた林道も雪はほとんど消えていました。
駐車場にはエブリちゃんのほかにはカメラの方と思われる車と、最初から止まっているミニバンの三台だけが残っています。
はて?雰囲気ではあと何人か入山しているはずですが??
帰り支度を済ませて林道を下っていくと理由が判りました。
林道の日陰になっている部分には上に向かう数人の足跡が残っています。
雪のため林道を進むのを諦めて、下から歩いてきた人たちがいたんですね…
しかし、その先にはそれらしき車はありませんでしたから、タクシーで林道の入り口まで来たのかもしれませんね。