ishida式の恵那山登山 2009Part1
2009年4月19日(日) 今シーズン最初の恵那山。

冬の間はスキーに注力(?)していたため、1月の毛無山以来の山行です。
今回は久々に(昨年の9月の富士山以来)K氏と2人で出掛ける事になりました。
残雪の山を経験しようということで、今回もお馴染みの恵那山を目的地に選びました。


4/5に志賀高原に今シーズン最後のスキーに行った際、帰路に中央道から見た恵那山の広河原コースの稜線にはくっきりと雪の帯が見えました。
ただし、この冬の小雪と相まってこの春の急激な温度の上昇(夏日連続)はかなり融雪が進んでいることを予想させます。


豊橋から蒲郡のK氏宅までお迎えに走り、音羽蒲郡ICから高速に乗って恵那山広河原登山口を目指します。
途中、恵那SAにて朝食と買い出し、おトイレも済ませ(これは山の環境を守るうえで大事)ます。
初めておりる園原ICから登山口(駐車場)は10分ほどです。
高速を使うとずいぶん便利ですね。(名古屋方面限定ですが)


駐車場には既に10台以上の車が入っていて、恵那山も本格的な登山シーズンの趣きです。
初めからスパッツを付けて行くかどうか迷うところですが、雪があることは判っているので装着してゆくことにします。
準備を済ませて7:50頃に出発です。


林道は冬の間の落石等で荒れたようですが、既に工事も始まっているのか、道路は通行に差し支えない程度に片付けられています。
とはいえ、この地域の山は地質がもろく、いわゆるナギと呼ばれる崩壊地が大変多いのが特徴でもあります。
登山口に着くころにはすっかり暑くなってしまいました。
登山口からの登りでは木漏れ日も射してくるうえに風もなく、長袖シャツを腕まくりしたうえに襟首のジッパーも全開、更にズボンのジッパーも全開…社会の窓じゃなくて、サイドにあるベンチレータのことです(^^;

途中、急な登りが終わって傾斜の緩んだ地点で小休止。
そこから先、カラマツの植林地に入って稜線が近付く頃になって登山道にやっと雪が現れ始めます

 

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登山口から登り始めれば既に春の陽気。(左) 登山口から1時間ほどで休憩。(中) 登山道に雪が現れ始めます。(右)

 

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看板ピークの先から見た恵那山本峰。左側が雪の残る尾根道。

 

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この先の尾根道から雪が増えてきます。

 

看板ピークの先で恵那山本峰が見えてくると、山頂稜線下の樹林帯にはしっかり雪が付いているのが見えます。
また、登山道の先の稜線には白く雪の帯が見えますが、やはり予想よりかなり細ってしまっているようです。
見晴らしのよい稜線上を行くようになると雪も少なくなってしまいますが、1716m標高点を過ぎて再び傾斜が急になるあたりから雪が増えてきます。


振り返って見る南アルプスと中央アルプスは、高い気温と黄砂(と花粉?)のせいでぼんやりとしか見えません。
その先は稜線上だけに吹き溜まった雪が残っている状態ながら、八割ほどは雪の上を歩くことが出来て快適です。
気温も高めなので、雪の多いところで踏み跡を外すと「ズボッ」と足首くらいまで入ります。
ここからはストックのゴムキャップを取って使用することにしました。

 

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一段登った地点から1716m標高点尾根。(左) 雪が現れるとなんだか楽しい。(右)

 

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この辺りは歩き易い。(左) 気持ちよく高度が上がりますね。(右)

 

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中央アルプスはかすんでいます。富士見台方面には全く雪無し。

 

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冬には雪庇が発達する地点。(左) この先の針葉樹の下が凍結。(右)

 

予想通り県境が近付いてくると針葉樹の下の急な岩混じりの斜面は凍結していて非常に歩きにくい状態でした。
県境の手前で下山してくる第一号の方とすれ違いました。
「これだけ早いと昼食は下界でOKだね。」「昼神温泉で昼席とか?」
などと言っている間に県境尾根に到着。再び小休止です。駐車場を出てからここまでで、3時間弱です。
立ったまま行動食をもぐもぐしていると、2番手の下山者の方が下ってみえます。
「こんにちわ〜」などと挨拶していると、脇へそれてちょっと雪に足を取られそうな様子。
ああ〜申し訳ないです。道の真ん中に立ったまま休んでいました(^^ゝ
(看板ピークの手前で中高年の団体が登山道の途中で休憩していたのに遭遇して「ちょっとマナーがなってないな」などと感じていたのに自分がやってしまいました…)

 

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県境分岐に到着。(左) この先はほとんど雪で量も多い。(右)


県境の看板から先はさすがに雪の量も増え、一部を除いて全く土の上を歩くこともなく、周囲も雪景色(?)です。
約30分で山頂(ヤグラのある三角点広場)に到着です。
ヤグラの上は団体が陣取ってお昼の宴会の真っ最中…休憩所と違うけど。
どうせここでわざわざヤグラに登っても展望はないので、写真撮影もそこそこに避難小屋へ向かいます。


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三角点のある広場に到着。(左) 山頂稜線の雪の量はこんなもん。(右)


小屋前では若い人が二人、元気に挨拶してくれました。
後で聞いたら、大檜駐車場から鳥越峠経由で神坂峠ルートを来たそうで、前半は全く雪が無く、天狗ナギを越えた最後の登りからずっと雪だったそうです。


まずは小屋裏の岩に登って景色を確認…かなり春の霞がかかってぼんやりしています。(標高が上がった分、途中の尾根からよりは南アルプスの峰々も同定は可能なレベルです。
富士山は見えません。

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避難小屋周辺の残雪は昨年のGWよりだいぶ少ない。

再び小屋前に戻って昼食タイム。
そうこうしているうちに何人もの登山者が到着してにぎやかに。
昼食後に最高地点まで往復します。
2191mの最高地点からは御岳がうっすら見えますが、今日はishida家は見えませんでした。
小屋前に戻って身支度してそそくさと下山にかかります。

小屋前を出発すると、黒井沢方面から登ってきたご夫婦と遭遇。林道は特に問題なく通行可とのことでした。

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お馴染みの木(左) 気持ちよく下ります。(右)

 

雪のおかげで楽ちんに下り、県境分岐を過ぎて樹林の下の歩きにくい凍結部分を注意して通過します。
とりあえずストックでバランスをとりながら通過すると、背後でバキッと枝の折れる音が…
振り向くと、K氏がつかんだ枝が折れてあわや!隣の木にぶら下がって両足宙吊り状態で事無きを得ました(^^;
とりあえず歩きにくい部分を通過した後は豊富な残雪の上をトレースを外して滑るようにして下って楽しみます。(トレース上のステップを崩してしまうとあとで登る人の迷惑になるのでご注意)

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笹のつぶれ方で今冬の雪の量が判る?

看板ピークで小休止後は単調な下りを黙々とこなして登山口へ。
登山口で小休止後、林道を歩いて車に戻りました。
時間的にはまだまだ早いですが、帰りの時間も考えてお風呂は入らずに高速に乗ってしまいました。
高速道路の上限1000円の効果か、豊田JCT〜岡崎IC間は行楽シーズン真っ盛りの渋滞でしたが、明るいうちに蒲郡に帰着できました。

----------------------------この日の行程---------------------------

自宅4:30〜蒲郡5:00〜音羽蒲郡IC〜恵那峡SA(食事・買出し)〜園原IC〜7:30林道駐車場(175km)

林道駐車場7:50〜8:15登山口〜9:25看板ピーク〜10:35県境10:55〜11:25三角点
〜11:35避難小屋前12:25〜12:35最高地点12:40〜12:50避難小屋前12:55〜13:05三角点〜13:20県境分岐〜13:50看板ピーク14:00
〜14:45登山口14:50〜15:15林道駐車場

林道駐車場15:30〜園原IC〜神坂PA〜17:30音羽蒲郡IC〜17:45蒲郡18:40〜19:20自宅(350km)