ishida式の 霊仙山 登山
2023年1月11日(水)
行きたいと思っていてなかなか行けなかった(?)山でしたが、好天に恵まれて大満足。

2022〜23年の積雪期は日本海側では昨年に引き続き大雪ですが、普段登っている南信の山は全体的には雪不足なうえに、年末年始は気温の高い日が続いています
木曽や伊那谷エリアでは冬型の気圧配置では日本アルプスなどの脊梁山脈に遮られて雪雲の流入が少ないのが普通で、2022年のクリスマス前の大雪の際でも、伊那谷エリアでの積雪はわずかでした。
積雪が少ないだけでなく気温も高めの日が続いたことから、なかなか2023年の登山計画が定まっていませんでした。
積雪豊富なエリアを求め、ちょっと贅沢に(?)高速道路を利用して出掛ける目的地として選定したのが今回の「霊仙山」です。

脊梁山脈がないことから、日本海側からの雪雲が若狭方面から直接吹き当たる地形ですから、標高は低くても積雪は豊富だし、湿った寒気による霧氷の発生も期待できるエリアですよね。
特に鈴鹿山系の北端に位置する霊仙山はアプローチし易いうえに冬には山上のカルスト台地に広大な雪原が広がって、展望も良好な山として人気がある場所です。
しかし、以前にも出掛ける計画はありましたが結局まだ登ったことはなかったのでした。
本来は初めて行くのが積雪期というのは良くないんですが、事前のリサーチでルートや雪の状況、当日の天候などを綿密に考えて決行を決めました。

今年は1月上旬の三連休時点での積雪量は例年より少なく、追加の積雪もないうえに気温の上昇もあって雪質は締まっている模様です。
天気予報やGPV気象などからは、週末にかけて気温が上がる傾向なものの当日は気温はまだそこそこ低め・風は弱め・未明に小さな低気圧が通過して以降は安定した晴天と判断しました。
未明に雲がかかって霧氷の発生も多少期待できるかなあ…
雪の状況を見て装備が選択できるように「スノーシュー」「12本爪アイゼン」「ワカン」「チェーンスパイク」を持参するように準備しました。
(今回もCompassで登山計画を提出済み)

当日はいつも通りAM3:00に起床して着替えもそこそこに出発、深夜割引の時間に間に合うように音羽蒲郡ICへ向かい、美合PAで朝ごはん・コンビニで買い出しして目的地を目指します
平均時速90Km/h程度を維持できるようにエブリちゃんを走らせ、養老SAでトイレを済ませて彦根IC〜多賀町の今畑登山口を目指します。
国道から離れて山道に入っても年末年始の温かさのせいか道路には雪は無く、道は狭いですが凍結の恐れもほとんど感じずに午前6時ちょっと過ぎには登山口に到着できました。
冬場でも降雪直後でなければ車でのアプローチもしやすいということもあって平日でもそこそこ登山者はいるようですが、まだ真っ暗な今畑登山口手前の駐車場には先行車が1台でした。
仮眠している可能性もあるかなと思ったので少し車の間隔をあけて停め、室内用のLED照明は控えめにして追加の朝ごはん、着替えや身支度を整えました。(でも後でよく見たら、既に車の主は出発したあとでした(^^;)
その後にもう1台の車が到着し、登山靴も履いたまま運転してきたのか(?)すぐに準備して先に出発してゆきました。
今日の装備はスノーシューとチェーンスパイクを選択し、自分も準備運動もそこそこに出発です。

駐車スペースから100mほど先に年月と雪で傾いたり倒壊しかけた木造の車庫兼倉庫らしきもの(今畑集落へは徒歩でしか行けないため、集落の人たちは車庫をここに構えていたみたい)がある前が登山口で、登山届け用のポストもあります。

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車庫兼倉庫といった感じの建物の向かいが登山口です。(左) いきなり急斜面に取り付きます。(右)

登山口からいきなり急斜面ですが、適度にジグザグを繰り返して登ると両側は耕作地の跡らしき古い石垣が続き、往時の集落の生活を感じさせます。
登山口から10分ほどで「今畑集落跡」に至ると手入れされた水場や朽ちた建物が現れますが、それでもまだ人の往来を感じさせ、お寺などは元住民の方によって管理されている様子です。
お寺の前で追い付いてきた先輩(的年齢の)ご夫婦に道を譲り、しばし人々の生活があった往時に思いを馳せるishidaです。(廃墟とかも意外に好き)

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場所柄か寺院建築っぽくないですが、管理が行き届いた感じのお寺。 

集落跡を過ぎると杉の植林と広葉樹の二次林を縫うように高度を上げてゆき、周囲の雪がだんだん増えてきますが、表面を見るとやはり昨夜は少しだけ降雪があったようです。
この地域は豪雪地帯とはいってもこれまで定番で冬に登っている南信の山に比べて登山口・山頂共に標高が低いということでちょっと油断していましたが、実際には標高が低いがために登山口周辺の雪は天候に左右されやすく、まだらに残った雪が昼間に溶けて夜間に再凍結するというとても歩きづらい状況でした(^^;
標高550mほどのところでちょうど先ほど先行した先輩夫婦がアイゼン装着中のところに追いつき、自分もチェーンスパイクを装着しました。(こういう時に気軽に装着できるのが良いところだよね)

道が尾根の北面を巻くようになると道はずっと雪になり、木々の間から朝日に輝く「近江展望台」と呼ばれる最初のピークが見え始め、標高700mほどの「笹峠」まではあと一息です。

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溶けた雪が再凍結していて歩きづらいです。(左) 笹峠が近付くと木の間に「近江展望台」が見えてくる。(右)

「笹峠」では一気に展望が開けて明るいブナ林となり、正面には「近江展望台」のピークが朝の陽射しに輝いて素晴らしい眺めです。

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笹峠から見る「近江展望台」のピーク。

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朝日に照らされた雪面が眩しい(^^)。斜面には先行する登山者が二人見えた。

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朝日に照らされたブナ林を辿る。(左) 周囲のブナ林は気持ち良い。(右)

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ブナ林の先で急斜面に取り付きます。

峠からブナ林を辿って少し下り、こんもりとした高まりを越えるといよいよ今日最大の難所(?)となる標高差約300mの急斜面に取り付きます。
先ほどの先輩夫婦の先には更に単独行の二人の登山者も見えていますが、今日のishidaのペースでは追い付くどころか、さらに後続の人にも追い越されそうな勢いですね。
(実際には息は上がったものの追い付きも追い越されもしませんでした…)

ブナ林を越えて高度を上げてゆくと、左手には近江平野や琵琶湖、更には対岸の比良山系から比叡山へと続く尾根も見えてきます。
振り返って見ると、背後には鈴鹿山系の山々だけでなく四日市のコンビナートらしき煙突や煙、伊勢湾の海面も光って見えてきます。
この辺りからは写真撮影に忙しくなって立ち止まることが多くなり、後続の単独の男性がだんだんと近付いて来ているようでちょっとプレッシャーも感じる(^^;
でも、斜面自体は急なものの雪はそれほど多くなくて適度に締まっており、踏み抜きには注意が必要ですが息は上がるもののそれほどペースダウンすることなく(^^;ピークに到達できました。

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西側には近江平野や琵琶湖、対岸の山々が見えてくる。

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振り返ると足元には笹峠がほとんど真下のように見える(^^)

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月齢11の月が西の空に見える。それにしても急傾斜です(^^;

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山全体がカルスト台地のため、木があまり育たない独特の景観です。

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先行する先輩夫婦も同じようなペースでした。

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傾斜も緩んできて、ピークまであと少し。

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後続の単独の方に被写体になってもらいました(^^)

最後にちょっと傾斜が緩んで「近江展望台」のピークに到着しました
笹峠からの遠望でも霧氷の発生が判りましたが、未明まで雲がかかっていたわりにはあまり発達していないようでちょっと残念。
しかし展望のほうはお天気も含めて最高で、北にはこれから向かう霊仙山の主峰群が見えるだけでなく、北の伊吹山(ちょこっとだけ)から金糞岳〜湖北と福井県の県境の山、琵琶湖と対岸の比良山系、鈴鹿山系の山々、伊勢湾と知多半島、中央アルプスなどまでがぐるりと一望でき、「近江展望台」の名前どおりの好展望地ですね。

続いて到着した後続の男性とお話しすると、ishidaが勝手に(^^;その男性をフレームに収めていた代わりに、その男性もishidaをちょうど良い被写体と思ってフレームに入れていたそうでとりあえずお互いさまという感じでした。

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近江展望台に到着っ!北に向かう尾根の向こうに霊仙山の主峰群が見えます。左端に伊吹山がのぞく。

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先行する先輩夫婦を見送ります。

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後続の男性にも先行してもらって、自分はまだまだ写真撮影続行中(^^)

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霧氷を纏った木々と近江平野、琵琶湖と対岸の比良山系。

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奥が霊仙山最高地点(1094m)。右手に中央アルプスが見える。

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単独行の男性を見送ります。

今回も試験的に追加して3台のカメラで次々撮影していることもあって、景色が良くなるとペースが落ちるishidaの特性がさらに助長されています。
先行していた先輩夫婦を見送り、更には先ほどお話ししたカメラ好きの単独の男性にも先を譲り、三連休以降でしっかり踏み固められたトレースを辿ってのんびり歩きます。

霊仙山は山全体がカルスト台地で形成されていますが、山頂の周縁部は北東を除いてほぼ急斜面になっており、「近江展望台」から北に延びる稜線は地形的に季節風で東に向かって大きな雪庇が発達する場所のはずですが、年末年始以降あまり降雪もないらしく、何だかのどかな状況ですね。

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霧氷で花が咲いたような木と御池岳・藤原岳。

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霧氷を纏った木々と霊仙山最高地点(1094m)。

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見飽きません(^^)

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かわいい雪庇と霊仙山の山頂(1083.5m)。

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霧氷祭り(^^)。


南霊岳からのパノラマ。(左右にスクロールできます)。

南霊岳と呼ばれるピークを過ぎ、左手になだらかな高原状の雪原の向こうに霊仙山のピーク(1083.5m)を望み、右手は「行者の谷」に向かって急斜面が続いています
行く手のピークに向けて高度を上げると東斜面の向こうには濃尾平野、さらに遠く中央アルプスの隣りには御嶽も見えてきます。
振り返って西の展望に目を転じると、先ほど辿ってきた尾根筋の向こうに琵琶湖が大きく広がり、何とも言えない雄大な景色です。
高度によって移り変わる景観を楽しみながらシャッターチャンスを狙っていると、更に遠く見えていたはずの後続のお二人さんもどんどん近付いてきて、またまた道を譲ってしまいました(^^;
(今日は道を譲ったのはこれで5人目)

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南霊岳を過ぎた尾根から霊仙山山頂を望む。

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左奥の最高地点に向かってなだらかに登ります。

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南には藤原岳・御池岳、更にその背後に御在所岳や雨乞岳などが続く。

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これまで目立たなかった西霊仙が見えてくる。左は長浜の市街地。

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最高地点はこんもりとしていて明瞭なピークが判り辛い。

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近江展望台から辿ってきた尾根。雪庇はほとんどありませんでした。

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後続の男性二人組が見えました。琵琶湖をバックにしていい感じ(^^)

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道を譲ってのんびり風景を楽しみます。

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またまた琵琶湖をバックに。トレースはしっかり踏まれています。

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右の斜面の向こうに御嶽がチラリ。

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さらに高度を上げると、御嶽は隠れてしまうが濃尾平野の眺めが広がってくる。

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霧氷祭り、その2。琵琶湖をバックに。

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近江展望台と南霊岳の向こうに近江平野が広がる。

山頂エリアは雪も締まっていて傾斜も緩いため楽ちんで、霧氷の木々を楽しみつつ全体的にこんもりしたコブを越え、何となくピーク感の無い最高地点に到着しました
北側の展望が一気に開け、伊吹山だけでなく濃尾平野の向こうに御嶽がひときわ目だって見えており、更には伊勢湾の向こうに延びる知多半島から南アルプス南部〜恵那山〜南アルプス北部〜御嶽〜乗鞍岳〜北アルプス、更には白山や能郷白山(伊吹山の右にちらっと(^^;)まで見渡せる絶景が広がります。
最高地点ピークからの展望は絶品ですが、地形的には確かに標高は10mほど高くてもこれといって抑揚のない雰囲気で、昔の人がちょっとだけ標高が低くても存在感のある西隣のピークを霊仙山の山頂と考えたのも何となくうなずける感じですね。

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最高地点からは正面に伊吹山が見える。

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もう一度辿ってきたルートの全体を見渡す。

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濃尾平野とバックに恵那山(右)〜南アルプス北部〜中央アルプス〜御嶽〜乗鞍岳〜北アルプスと続き、左端が白山。

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経塚山(左)と避難小屋のあるピーク(右)。バックは伊吹山と白山。能郷白山もちらっと見えるね(^^)

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さっき先行したお二人さんが山頂分岐に到着。バックは竹生島です。

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最高地点から見た山頂分岐(右)と霊仙山のピーク(左)。

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大垣と岐阜市街地と金華山も見える。背後は恵那山(右)〜南アルプス北部〜中央アルプス。

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あっ、経塚山の天辺に朝イチに会った先輩夫婦がいました。

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もう一度霊仙山の山頂。

最高地点到達時点で時間は10:40、予報通り気象的には安定した晴れで風もそんなに強くはありませんが、流石に山頂域はまだ氷点下付近の気温で吹きっさらしなので、手早く最高地点から霊仙山山頂へ向かい、経塚山経由で避難小屋まで行ってお昼ご飯にしようと思います。
(実際、今日もそれなりの数の登山者がいるはずですが、見える範囲で休憩しているような人影は全くありませんでした。)
とかいっても、最高の天気で景色も最高となると当然ながら歩行ペースはとてもゆっくりになるのがishida式の特徴なんですけど…(^^;

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先行していたお二人さんが山頂に到達。

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霧氷祭りその3(^^)です。

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山頂と北西の尾根に囲まれた平原。

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控えめですが霧氷祭りその4。

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最高地点を振り返る。

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霊仙山の山頂(1083.5m)に到着。

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山頂西側の「西霊仙」と呼ばれる小ピーク。背後は遮るもののない琵琶湖の景観です。


霊仙山山頂からのパノラマ。(左右にスクロールできます)

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経塚山と背後の濃尾平野、遠景の山々。

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西側には最高地点のあるピーク。

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霊仙山の山頂から見る南霊岳と近江展望台、背後の近江平野。

カルスト台地特有の石灰岩のカレンフェルトもほとんど埋まっていて、どこでも歩けそうな緩やかな尾根を辿って霊仙山の山頂(1083.5m)に達すると、ここでも素晴らしい絶景が待っていました。もちろんこれまで見えていた遠景の山々もほぼ全てが見渡せるだけでなく、西には遮るもののない琵琶湖の姿が広がっていて、これは本当に湖国滋賀県の展望地として一番なんじゃないでしょうか。(他の山は行ったことないので知らんけど…(^^;)
西風が直接吹き付けるためけっこう寒くてそんなに長居はできないですが…写真撮影中に前枠アダプターに取り付けたPLフィルターが外れてしまったりしてとっ散らかっていると後続の単独の若い人が到着し、やはり写真だけ撮ってすぐに経塚山のほうへ下っていきました。

ishidaもフィルターをしっかり締め付けてから後を追うように経塚山〜避難小屋のほうへ向けて北側の斜面を下ります。
でも、なんだかせっかくの広大な雪原をただトレースを辿るのもつまらないし背負ったままのスノーシューの出番も作りたくなったので、斜面の途中で一旦停止してチェーンスパイクからスノーシューへと装備転換して歩くことにしました。(実際には何でも歩けるような締まった雪質ですけど)
トレースを外して色々な角度から景色を見たり撮影したりできるのもスノーシューの良いところですが、今日はあんまり利点を生かしてなかったですね。

経塚山から避難小屋のルートではスノーシューの利点を生かして尾根から外れたコース取りをしてみて、ちょっとだけ人様の踏んでいない雪面を楽しみました。(適度にクラストしているのでスノーシューじゃなくても大きくは沈まないんですけどね…)

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御嶽(中央)と乗鞍岳(左端)。手前の中央左寄りには採石で山体をほとんど失った「金生山」も見える。

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大半のトレースは経塚山を経ずに直接山頂に向かっています。(右奥が山頂)

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あ、最高点手前で会った二人を発見。避難小屋でお昼御飯だったんですね。

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霧氷祭りその5。

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経塚山も実際に山頂に立ってみるとあまりピーク感がありません。

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避難小屋はなんだかいい感じのロケーションです。背景は御嶽。

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避難小屋近くから見る恵那山。右側には上河内岳・聖岳・赤石岳。左には塩見岳・農鳥岳・間ノ岳。

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避難小屋側からは経塚山が意外にシャープに見えて、霊仙山の山頂(左隣)より目立つ。

何となく尾根の途中の高まりのように感じる経塚山を越え、少し下った先にある避難小屋まで行ってお昼ご飯にしました。
でも、スノーシューの着脱やらガスコンロの準備とかも面倒くさくなってしまい、今回もお湯を沸かさずに食べられる食事だけにしてしまったので、わざわざ持参した水とガスコンロの重量はまたまた単なる重りになってますね…体力作りも目的かしら(^^;;;;;;;

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小屋の壁には霧氷の付着は少なめでした。後ろは経塚山。

避難小屋から先は経塚山のピークの右手を巻くようにしてショートカットし、落合・榑ヶ畑方面に向かうルートで下ります
全体が高原状のなだらかな霊仙山の山頂域の中でも特に山頂北西側の窪地には池があったりカルスト台地特有のドリーネなどがあって複雑な地形になっており、さらにそこに風雪が加わることで独特の景観になっています。
今日のような天気であれば、時間が許すだけ縦横無尽に歩き回って景色や撮影を楽しんだり、お店を広げてのんびり休憩したくなるような素敵なロケーションです。

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北西側のピークは登山ルートがないためひっそりとしています。

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山頂の北西は複雑な地形が見ていても楽しい。

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経塚山からドリーネのある台地へ下ります。

経塚山から下の平原に向かい、トレースを外して眺めの良さそうなところを巡りながら落合・榑ヶ畑ルートへの下山方向に進みます。
途中の「霊仙神社(お虎ヶ池)」まで行くと、この時期ならほとんど横木しか出ていないくらいと思っていた鳥居はほとんど全身が露出していました。
やはり今シーズンは積雪も少ないうえに年明けが暖かかったのが影響しているんですかね。

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台地の端が大洞谷の源流になっています。

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お虎ヶ池がご神体の「霊仙神社」の鳥居。

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積雪は1mもないっていうこと?

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ドリーネの窪地に滑り降りた跡??

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霧氷祭りその6。午後になっても気温はあまり上がらず、霧氷がしっかり残っている。

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この台地の向こうは逆落としの斜面。

広い台地状の山頂域の西の端まで来ると、急斜面が足元に向かって下のブナ林の尾根まで続きます
でも、急斜面のお陰でここからの琵琶湖の眺めもとっても良い感じです。
最後に西霊仙のたおやかな姿にお別れをして下山方向に向けて一気にダイブ…のつもりが、やっぱり急斜面過ぎ&雪が緩んでいてスノーシューでの下りはグリップが効かないためかなり面倒くさくて、途中でスノーシューからチェーンスパイクにチェンジしました(^^;;;;;

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西霊仙の斜面はishidaの感性を刺激する丸みですね。

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最後にもう一度琵琶湖の景観が楽しめます。中央が竹生島。

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足元は逆落としの急斜面(^^;

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これが最後の霧氷祭りその7。

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斜面の急さが伝わらない(^^;(左) ブナ林に入ると歩き易い道に。(右)

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ブナ帯から霊仙山(見えるのは西霊仙)に最後のお別れ。

スノーシューを脱いでしまえば人様のトレースを踏んでも膝くらいの沈み込みはものともせずにぐいぐい下れますが、樹林帯に入ったらずいぶん歩き易そうなよく踏まれた道にぶつかりました。
そういえばさっき左手の谷筋を登ってくる(お泊り装備の)人を見掛けたし、台地から左手の谷に向かうようなトレースも沢山あったので、どうやらこの斜面を巻くようにして沢沿いに進む冬用(?)のルートがあるみたいですね。

雪の豊富な樹林帯を下ってゆき、だんだん雪と土のミックスになってきたところでチェーンスパイクも外して急な谷筋の斜面を下ってゆくと、ほどなく落合ルートと榑ヶ畑ルートの分岐点である「汗拭き峠」に到着しました。

左の大洞谷側へ急降下するとすぐに沢沿いの道となり、杉木立の道を下って2回ほど渡渉すると砂防工事現場に飛び出します。
そこからは工事用の林道をちょっと進んで落合集落跡、更に10分ほど舗装路を歩いてエブリちゃんの待つ今畑登山口に到着です。

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高度を下げてゆくと雪もまだらに(左)。標高が低いので既にシャーベット状です。(右)

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泥んこ道になる手前でチェーンスパイクも外します。(左) 汗拭き峠で榑ヶ畑ルートと分かれます。(右)

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沢沿いの杉木立の中を進みます。(左) 落合集落跡に出ました。(右)

今回は入浴の適地もないので店仕舞いして着替えてそのまま帰路につきます。(と言いつつ、帰ってから調べたら実は永源寺の「永源寺温泉 八風の湯」がルート上でちょうどいい場所にあった)
もちろんお帰りは交通費節約の南回りルートでね(^^)

この日は終始好天で、帰路の東海環状や伊勢湾岸道でも終始好展望で伊吹山や御嶽がずっと見えていて、刈谷バイパス安城付近では沈む夕日もきれいに見えてなんだか嬉しい(^^)
でも、
自宅へ帰って「山旅ロガー」のログを確認しようとしたら何故か全くログが残ってない…これってGoogleMapの嫌がらせかしらん。(ロガーを起動したときに、先にGoogleMapのナビゲーションが案内中のままだったから?)

----------------------------------- 本日の行程 ---------------------------------------

自宅 3:12 --- 3:44 音羽蒲郡IC --- 3:50 美合PA 4:19 --- 5:48 彦根IC--- 6:06 今畑登山口(176km)

今畑登山口 7:00 --- 7:12 今畑集落跡 --- 7:30 チェーンスパイク装着 7:35 --- 7:59 笹峠 8:08 --- 9:10 近江展望台 9:20 --- 9:49 南霊岳 --- 10:39 最高地点 10:48 --- 11:03 霊仙山山頂 11:12 --- 11:23 スノーシュー装着 11:30 --- 11:47 経塚山 --- 12:05 避難小屋(昼食) 12:30 --- 13:01 霊仙神社(お虎ヶ池) --- 13:21 スノーシューをチェーンスパイクに交換 13:27 --- 13:52 チェーンスパイク収納 13:57 --- 14:00 汗拭き峠 --- 14:25 落合集落跡 --- 14:34 今畑登山口
(歩行距離約11Km)

今畑登山口 14:53 --- 15:20 愛荘町上蚊野ローソン 15:25 --- 石榑トンネル --- 16:16 大安IC --- 16:49 豊明IC --- 17:45 大塚 玉川(晩飯) 18:13 --- 18:40 自宅(174km) (総走行距離350Km)

通行料金 【往路】音羽蒲郡IC〜彦根IC:2210円(深夜割) 【復路】大安IC〜豊明IC:1740円