ishida式の大川入山登山
2018年1月20日(土) これもまた何回も行っているお馴染みの山。豊富な雪を期待したが…

2018年になっても慢性的な腰痛の改善の兆しは一向に見えてきません。

 

とはいえ、雪の便りが聞かれたら山に行こうかという思いはあるものの、日本海側の豪雪の報道が続くもののなかなか東海地方では雪の便りが聞かれませんでした。
で、1月も2週目になってやっと豊根村の国道でも積雪があるくらいの降雪がありました
しかし、友人K氏から1/14(日)のスキーのお誘いがあって、誕生日なのにスキーにお出掛けの予定としていました。そのうえ、素晴らしい山日和&スキー日和なのに何故かよりにもよって狭くて雪質のよくないスキー場…行き帰りの道中ずっと、素晴らしい天気と富士山や南アルプス、八ヶ岳、北アルプス、中央アルプスなどの山並みを見ながらの移動でした
まあ、これだけ雪が降れば次週以降に南信の山も良い感じになっていることでしょう…と自分に言い聞かせてつつ、はやる心と体力不安(^^;な気持ちを鎮めました。

しかし、それ以降の急激な温度上昇や雨などのマイナス要素はあったものの、とりあえず週末は晴れ。
金曜の夜に、ほとんど出しっぱなしの装備を詰め込んで山の準備をして就寝します。

なかなか寝付けないうちに目覚ましが鳴って、軽く腹ごしらえしてAM3:37に自宅を出発。
気温は新城で0℃、稲武で-3℃、平谷でも-3℃と、予想通り高めですが、稜線の雪に期待します。
でも、平谷の道の駅でもほとんど雪が見られない状況からすると、この1週間の高温と雨でせっかく降った雪もかなり消えてしまった様子ですね。

平谷から治部坂峠まではひとっ飛びで到着、まだ暗い駐車場で腹ごしらえします。
だんだん空が明るくなってきた頃に身支度を整えていると駐車場に二人連れの登山者の車が到着しましたが、自分はほとんど準備完了だったので挨拶だけして出発しました。

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日の出前の駐車場を出発します。(左) 登山口手前の道には少し積雪。(右)

 

登山口手前には雪はありましたが、登山口にはほとんど無し。
水道施設を過ぎると、融け残った雪が凍結して滑りやすい状態となっており下りの登山道で注意注意…と思ったところでツルンと滑って尻餅をついちゃいました。
昨年の悪いイメージ(3月の「野伏ヶ岳」で歩き始めてすぐに滑って、足首を捻挫したのが未だに完治していない)が湧いてしまいましたが、今回はただ尻餅をついただけでした(^^;
すぐ先の沢を渡る鉄橋では完全に凍結してスケートリンク状態、ストックがあってもおっかなびっくりで渡りましたが、まだまだ凍結路面は続く…

 

巻き道から支尾根に出ると、いつもながらの根っ子で歩き辛い道に凍結のスパイスまで効いて、ますます辛い登山道が続きます。

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いつもの杉の根っこがうるさい尾根、凍結まである。(左) 主稜線に出ると雪でした。(右)

主稜線に出れば登山道はほぼ雪に覆われていますが、急斜面の手前で再び凍結が現れてきたので、急登の手前で素直にアイゼンを装着します
急登に掛かると予想通りほとんど凍結していて、おまけに右側から進んでいた登山道の崩壊が、とうとう登山道に達してしまっています。 

左側に付け替えられた部分を通過しながら右手に見える大川入山を眺めると、山頂周辺の針葉樹にだけ霧氷の名残のようなものが見えています。

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山頂付近のみ霧氷が見える。

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中央アルプスも霞んでいます。

 

振り返って見る中央アルプスも、まるで春のように霞んでいます
さらに東側には、伊那谷の靄の上に南アルプスの稜線が浮かんで見えます。

 

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西側から見るといつも目印になる南部の三巨峰たち。


稜線から見た南アルプスのスカイライン。

アイゼンの助けを借りて、今日一番の悪場(^^;を通過すれば、傾斜が緩んで横岳への快適な尾根道が緩やかに続きます。
おまけに、期待していなかったにもかかわらず、カラマツの樹冠には朝日に輝く霧氷が見られました。

 

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思いがけず、南東斜面には霧氷が見られました。(左) 期待してなかっただけに、ちょっと心もウキウキ?(右)

 

ほとんど通過点にしか思っていない横岳のピークを過ぎ、東西に伸びる主稜線に出ると景色も開けてくるので、いつも明るい気持ちになりますね。

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横岳を過ぎて尾根道に出ると、いつも明るい気持ちになる。

しばらくは開けた尾根を辿り、ベンチのある小ピークを越えて登り下りすると、再び樹林帯の中の道になりますが、多くはカラマツ林なので暗い感じではありませんが、やっぱり登り下りは体力的に堪えるな〜

 

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ベンチのある小ピーク。(左) カラマツの多い尾根から大川入山。(右)

 

幾度かピークを越えると、葉を落とした木々の向こうに見える大川入山がだんだん近くなってきます。
部分的に発生した霧氷の最後の名残りとせっかく稼いだ高度を惜しみながら最低鞍部に向けて下り、いよいよ大川入山本体への登りにかかります。

 

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最後の霧氷の名残りを惜しむ。(左) 最低鞍部近くの立派なツガ。(右)


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最低鞍部近くのカラマツ林。

 

いよいよ最低鞍部を過ぎてからの登り…いつ来てもここからがさらにきつく感じる。
でも、途中の展望ポイントから横岳へと連なる稜線を見返すとやっと人心地がついて、あとは展望の良い開けた斜面を(息は切れるけど)気持ちよく登れます。

 

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樹林帯の先に空が見えてくると…。(左) 展望ポイントに出ます。蛇峠山とスキー場。(右)

 

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展望ポイントから先、開けた斜面を行きます。

 

南寄りに巻くように登ると開けた笹原となり、大川入山山頂へと続く広大な斜面の端に出ます。

さらに高度を上げるに従い、西側には大好きな1796標高点から続く、たおやかな笹の斜面が見えてきます。

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開けた笹原に出ます。

予想通り、今日はやっぱり真っ青な笹原ですが…。
いよいよ山頂が間近に見えるようになりますが、今日はいつも以上に息が上ってしまって、なかなかペースは上がりませんね。


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山頂南面の広い斜面と向こうに見える、1796標高点から続くたおやかな笹のピーク。

 

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山頂は左奥のピーク。

 

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顔は笑っていますが、息も絶え絶え(^^;なishida。(左) 辿ってきた道。(右)

 

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大好きな笹のピーク。

 

本当に息も絶え絶えな感じですが、何だかんだ言っても止まらなければいずれは山頂に着きますけど…

でも、いつもながら「前回よりきつい」みたいな台詞を言っているのは、年々体力が衰えているのか、それともきつかった思い出を忘れてしまう単なる健忘症?
いよいよ、お出迎えしてくれるように霧氷の付着した木々に囲まれた山頂に到着です。

 

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ツガの葉に付く霧氷は融けにくい?。(左) 山頂に到着!お出迎えの中央アルプス。(右)

 

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北西風の強さを想像させる山頂の枯れ木。

 

早速ですが、山頂に荷物を置いて西側からの展望を確認しに行きます。
今日は白山は見えないだろうな…と思っていたら、白山どころか御嶽や乗鞍さえ見えませんでした。
本当に春山みたいだけど、北西風があたる場所だと体感気温は意外に低い感じをうけます。
西北西に見える恵那山や恩田大川入山、尾根の向こうにチラッと見える富士見台など、本当に雪が少ない。
今日の候補として恩田大川入山も入れていたんだけど、登山道の無い山なのでこの雪の量では無理でしたね。
それでも、縦走なのか、それともあららぎスキー場から往復の登山者なのか、西に向かう尾根筋には意外にトレースが多く見えました。

 

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尾根続きではないが、西の1796ピークと南に派生する笹の尾根。

 

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恵那山と、恩田大川入山。

 

ひとしきり西側の風景を楽しんで山頂まで戻り、お昼の支度にするかそれとも下山しながら途中でお昼にするか考えているところに、駐車場で挨拶した若い二人連れの方たちが到着しました。
片方の方は以前にも雪の季節に登っているそうですが、もうお一方はけっこうバテている様子でした。
やはり風も冷たいので、もう少し下がったところでお昼にしようかなとのこと。

自分もそうしようかなと思っているところへ、さらにもう二人の若い方たちが到着、お二人に西側の展望をお勧めし、自分は山頂をお暇することにしました。

 


山頂直下からのパノラマ。

 

下山に掛かると、次々に後続の登山者たちとすれ違います。今日の大川入山って、けっこう盛況?

展望ポイントまで下って、お湯を沸かすのも面倒なのでパンの昼食をとっていると先ほどのお二人さんが下っていきました。

それにしても、スノーシューも使えないし、お湯も沸かさないのにガスバーナーと燃料、カップヌードルと調理用の水1リットルが全て単なる荷物と化してしまいましたね(^^;

 

まだ時間も早いので片付けてさっさと帰ろうと思いそそくさと下ってゆくと、次のピークで数人のパーティに混じってさっきのお二人さんが昼食をとっていました。これでまた自分が下りもトップ?

それにしても、二十人近い人達と出会っていますが、最近は山頂付近の笹原に点在する霧氷が「羊さんの群れ」とか言われて人気があるみたいです。(ヤマレコでは見たことある)
途中で二人連れの女性にも「羊さん、どうですか?」って聞かれました。

 

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展望ポイントから先の斜面に取り付く三人連れ。(左) シカたちも冬は木の皮ばかり食べてるんでしょうね(^^;(右)

 

午後になって気温も上ってきて、日差しで融けはじけた雪の上を選ぶようにして歩き、疲れのためか横岳の先では朝と変わらず凍結した斜面にちょっと手こずりながらも通過して、やっと人心地です。

でも、この時間(お昼すぎ)に登ってくる人に会ってびっくり。

 

主稜線から外れたところでアイゼンを外し、まだまだ凍結の残る登山道を下ります。
根っ子の尾根も凍結がミックスされて歩き辛い所もあるし、沢の通過では、注意していてもあまりのツルツルに足元をすくわれて、本日2回目の尻餅(^^;;;;;;;ここが一番の難所でした。

 

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痩せ尾根の登山道崩落地点。(左) へなへなとした足取りで、凍結した急斜面を通過しました。(右)

 

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分かっていても尻餅、本当に滑るんです。(左) 今日の登山のお供はハスラーちゃんです。(右) 

 

車に戻ると、駐車場には(登山以外の人もいると思うけど)15台以上の車が停まっていました。

 

時間もちょうど13時だし、何だか早く家に帰りたくなっちゃって、今日も温泉には寄らずに帰宅することにしました…なんて言って、新城の踏切で電車の通過を待っていたら、後続の車のフロントガラスにO先輩の顔が張り付いているのを発見!結局目的地の模型屋さんまで同行してお喋りしたら16時になってしまいました。

結局、自宅到着17時目標でハスラーちゃんに鞭を入れて帰りました。

 

--------------------- 今回の行程 ---------------------

 

自宅 3:35 〜 (買出し)〜R257 稲武 R153 〜 5:32 (平谷道の駅) 5:55 〜 5:51 治部坂高原駐車場

 

駐車場 6:38--7:57 横岳 --8:54 あと2km看板 --9:17 最低鞍部 --10:08 大川入山山頂 

 

大川入山山頂 10:25--10:46 見晴し(昼食) 11:00--11:28 2Km看板 --12:07 横岳 --12:57 治部坂高原駐車場

 

治部坂高原駐車場 13:16 〜 新城 14:35(給油・寄り道)16:00 〜 16:53 自宅

 

往路 自宅〜R257〜稲武経由〜R153〜治部坂峠 116.5km

復路 R153〜津具経由〜R257〜新城・給油と寄り道〜自宅 113.5Km