shida式の大菩薩嶺登山
2017年11月3日(金)
職場の楽しい仲間たちとの登山第二弾。素晴らしい天気と紅葉に加えてまたも筋肉痛…(^^;

夏休みに籾糠山にお出掛けしたメンバーで11月の連休は富士山の見える山に行こうということで、いろいろ検討して紆余曲折の結果、お手軽(に登ることも可能な)日本百名山である「大菩薩嶺」を最終候補に選定。
当初は不安な感じの天気予報でしたが徐々に予測が好転、結果としては第一候補の11月3日(金)に決行を決めました。
関東圏から手軽にアクセスできる百名山なうえに、紅葉が見ごろを迎えた連休ですから、混雑は必至(^^;ということで、AM3:00豊川集合で出かけました。

 

東名高速豊川IC〜新東名新富士IC〜西富士道路で朝霧高原の道の駅で白み始めた富士山を見つつ、精進湖から阿難トンネルを抜け、中央道甲府南ICを目指します。

 

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「道の駅 朝霧高原」で未明の空に富士山のシルエット。(左) 中央道「釈迦堂PA」で、東の空に巻積雲。(右)

 

買出しのために甲府南IC手前のコンビニへ立ち寄ると、朝日に輝く南アルプスや八ヶ岳、甲武信ヶ岳などがお出迎えです。
中央道の薬師堂PAでトイレ休憩し、勝沼ICを降りて大菩薩嶺の登山口のある上日川峠(かみにっかわとうげ)を目指します

 

甲州市経由のほうが距離は近いとのことですが、ナビは道の広い甲斐大和経由の道を示していますので、ナビに従って(^^;進みます。
甲州街道を東京方面にしばらく進んで景徳院入口で左折、日川渓谷沿いを北上するように進むと、ほぼ道なりで上日川峠に至ります。
途中、一台の車にも追いつき・追いつかれることもなく来たので、実は思ったよりも空いてるのかなとも思いましたが、浅はかな期待を裏切るように上日川峠の道路沿いの駐車場は満車でした。
やっぱり東京方面からのアクセスが良い百名山はそんなに甘くない(^^;
誘導に従って「ロッジ長兵衛」の前を左折して奥の駐車場に入ると、公称60台収容の駐車場も半分は埋まっていました
駐車場で朝食をとって準備を済ませ、いよいよ登山開始です。

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駐車場から登山口の「ロッジ長兵衛」へ向かう。(左) 登山口の案内図。(右)

「ロッジ長兵衛」前から登山道に入り、「福ちゃん荘」への車道をすぐ下に見ながら笹の林床が明るくて気持ちの良い道を進みます。
それにしても、前後に人が連なって歩く登山道、富士山や立山以外では久々の体験な気がする。

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背の低い笹の林床は明るくて気持ちいい。(左) 朝日に輝くカラマツの黄葉。(右)

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低い日差しで黄葉の透過光の強いコントラストがいいね。

緩やかに上ってしばらく行くと福ちゃん荘前に出て、目指す大菩薩峠周辺の笹の尾根が前方に見渡せます。
そこからも明るくて広い(山小屋の車も入れるので、ほぼ道路)道を進むともう営業していない「富士見山荘」が現れ、名前の通り富士山がきれいに見えました

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「福ちゃん荘」から見る目的地周辺の稜線。(左) 富士見平からはその名の通り綺麗な富士山。(右)

 

「勝縁荘」を過ぎ、いったん尾根を巻くように進んでゆくと前方が開け、広い笹原が現れます。あれ?もう「大菩薩峠」に着いちゃいました(^^)

 

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広い笹原が見えてきました。

 

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右手に「介山荘」が見えて、やっぱり「大菩薩峠」でした。

 

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稜線にだけ広々とした笹原。(左) 名前だけはお馴染みの「大菩薩峠」は意外に標高が高くて1897mもある。(右)

 

峠からは甲府盆地方面に視界が開け、朝もやに沈んだ盆地の向こうには南アルプスの尾根が北から南まで全て見渡せ、さらに右手には乗鞍らしき単独峰が雪を被っているのが見えます。でも、富士山は見えない(^^;
東には奥多摩の山々が広がっていますが、ううむ、これまで全く馴染みが(すみません、あまり興味も)なかった奥多摩の山、全く山名が判りません(^^;

 

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峠から見下ろす甲府盆地と、対面する南アルプスは南北全て見える。

 

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峠にある山座同定板。見えない山まで書いてある(^^;

 

 

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甲府盆地と南アルプスの尾根。

 

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南アルプス南部の重鎮たち。右から塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳、上河内岳(も見えてる?)

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南アルプス北部の重鎮たち。右から鋸岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳。

峠の北側に連なる高台(あれが雷岩と思ったら、もっと手前の「親不知ノ頭」だった)に向かうと、振り向けば富士山、行く手には八ヶ岳の端っこ(編笠山〜赤岳)も見えてきて、ますます展望がよくなって大喜び。
石田の特性が発揮されて、写真撮影の比率が上がると歩みは反比例してなかなか進まないんです。
それも、大菩薩嶺に向かって進めば進んだで景色が刻々と変わるので、その都度止まっては写真撮影でなかなか進みません…って、あれ、二人はどこ(^^;;;;;;

 

峠から少し歩くと富士山が姿を現し始めます。

 

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日川ダム(大菩薩湖)と、遠景に毛無山。

 

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まだ朝の日差しですっきり見える富士山に大喜び。

 

「親不知ノ頭」への登りから見るパノラマ。

 

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富士山と大菩薩湖の対比もいい感じ。

 

「親不知ノ頭」からは、さらにいい感じに見渡せました(^^)

 

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目指す先に「大菩薩嶺」(実際にはピークは見えない)を望む。

 

「親不知ノ頭」から先をいったん下ると、笹さえ無い広い石ころだらけの地形が現れたら「賽の河原」で、小さな避難小屋が建っています。
メインのルートと違って、正面の石ころだらけの斜面を「妙見ノ頭」のピークに向けて縦横無尽に(?)歩いた跡がありますが、ここはパスして「雷岩」を目指します。

 

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正面の「妙見ノ頭」に向けて、縦横無尽に歩いた跡がある。

 

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本当はプリンを手の上に乗せたかったのね。意図を理解してませんでした…(^^;

 

 

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雷岩手前から大菩薩湖と富士山。(展望のためか?カラマツが伐られていた)。(左) 大菩薩嶺のピークへ。(右)

 

「雷岩」は思っていたのとは違って、どちらかというと「岩だらけのピーク」的な佇まいですが、手前に「大菩薩湖」を置いた富士山の眺めも良く、今回の下山ルートに選んだ「唐松尾根ルート」の分岐にもなっています。
ここでお昼ご飯にしようと思いましたが、先にとりあえず目と鼻の先にある「大菩薩嶺」のピークを踏んでおくことにして通過。
5分ほどで標高2057mの「大菩薩嶺」のピークに到着ですが、聞いていた通り樹林に囲まれて展望は全く無く、そのうえ標柱や三角点が無ければ気付かずに通り過ぎてしまいそうな…
三角点にタッチし、他の方に頼んでメンバー3人で勢ぞろいした証拠写真を撮ってもらいました。
そそくさと「雷岩」まで戻り、岩の上の空きスペースを確保して昼食の時間にします。

 

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大菩薩嶺(標高2057m)の山頂で今日のメンバー勢揃い。

 

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「雷岩」前は、唐松尾根コースとの分岐にもなっているため、ひっきりなしに大勢が往来。

 

3人分のカップヌードル用にお湯を沸かしたら何となく火力が落ちてきて、ちょうどボンベのガスがほぼ空に…一応計算どおりですが、そういえば予備は持ってなかった(^^;
気温は20℃を切っていると思いますが、風も無くてポカポカ陽気で気持ちよく、何となく名残り惜しくて1時間もお昼休憩しちゃいましたが、予定通り「唐松尾根コース」に向けて下山です。

 

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富士山の展望に別れを告げて、唐松尾根へと下ります。あれ?K氏ずいぶん前に(^^)


のっけから急なえぐれた登山道を下り、どんどん高度を下げて行きますがまだまだ登りの人達とたくさんすれ違いますね。
でも、晩秋の山は太陽の位置が低いので、特に富士山を南側に望む山は午前中が勝負でしょう。
当初のishidaの主張は「行程があまりにも短か過ぎるので、千石平からの登山にしようよ」だったんですが、やっぱり時間短縮のためにも(実はishidaの体力的にも)「上日川峠発」にしたのが正解でしたね(^^;
傾斜が緩んで気持ちのよいカラマツ林を下るようになると、程なく「福ちゃん荘」前に出て登りに使ったコースとの合流点です。

 

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明るいカラマツ林。(左) モミジの紅葉もうれしい。(右)

 

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登山口に向けて足取りも軽く。(左) 紅葉に癒されます。(右)

 

ここから先は、再び午後の陽射しが射し込む明るいカラマツの林を辿って、今回は意外にも(?)緻密な性格Tくんのスケジュール通りの行程で「ロッジ長兵衛」の前まで戻れました。
朝には満車だった駐車場の車も半分くらいに減っていますが、午後から登り始めたお泊り組の人達もいると思われます。
車まで戻って後片付け、日帰り入浴出来る場所をK氏が探してくれて、次の目的地「大菩薩の湯」に向けて出発です。
上日川峠から先、来た道とは反対に下ると午後の日差しの中で山々の紅葉がひときわ綺麗で、時期もドンピシャでしたが本当に紅葉の綺麗な山域だなあと感心しちゃいます。
20分ほどで、裂石の登山口直近にある立ち寄り温泉「大菩薩の湯」に到着、暖まって帰ります。
ここの泉質の成せる業かすごく温浴効果が高くて、なかなかほてりが収まらないくらい(^^;;;

 

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上日川峠登山口の「ロッジ長兵衛」。(左) 千石平

 

お土産も買って、途中で小腹を紛らわせる名物を目指して帰路につきますが、結局のところ目ぼしい場所が見付からず、豊川まで帰ってしまいました。

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紅富士には間に合わず、月の出を迎えた「道の駅 朝霧高原」。

 

西富士道路や富士宮市街(渋滞を避けて回り道もしつつクリア)や新東名なんかも三連休の影響か車が多かったものの、概ね予定通りの帰着でした。

Tくん、今回も運転お疲れ様でした(^^)。あとはいつもの中華料理屋さんで反省会ね!

 

--------------------- 今回の行程 ---------------------

 

3:40 豊川IC 〜新富士IC 〜 5:25 道の駅 朝霧高原 5:40 〜 買出し・甲府南IC 〜 6:35 薬師堂PA 6:50 〜 勝沼IC 〜 甲斐大和経由 〜 7:40 上日川峠P

上日川峠P 8:10 --- 8:15 ロッジ長兵衛(登山口) --- 8:35 福ちゃん荘 8:45 --- 9:05 勝縁荘 --- 9:25 大菩薩峠
大菩薩峠 9:40 --- 9:55 妙見ノ頭 10:10 賽の河原 --- 10:50 雷岩 --- 11:05 大菩薩嶺山頂 11:10 --- 11:20 雷岩(昼食)
雷岩 12:20 --- 13:05 福ちゃん荘 13:10 --- 13:30 ロッジ長兵衛(登山口) 13:35 --- 13:40 駐車場

駐車場 14:00 〜 14:20 大菩薩の湯 15:20 〜 勝沼IC 〜 甲府南IC 〜 15:50 甲府南産直 16:10 〜 17:00 道の駅 朝霧高原 17:10 〜 19:20 豊川IC