今回も体調(というよりズバリ腰痛)との兼ね合いでしたが… 前日からの好天を逃してはなるかというはやる気持ちもあって、先週から出しっぱなしの山道具をまとめて準備しました。 いつも通り、午前3時の目覚ましで飛び起き、腰痛と戦いつつ朝食をとって出発です。 (前夜には痛み止めを飲んだものの、朝服用するのを忘れたのがやや気がかりですが…) いつも通りに買い出しを済ませ、一路登山口を目指してハスラーちゃんを走らせます。 路面はドライで、遅い車に阻まれることなく平谷の道の駅に到着です。 道中、新城で-1℃、設楽で-3℃、平谷では-6℃と、思ったよりも気温は下がりました。 園原から先、神坂神社手前で初めて路面に雪が現れましたが、日当たりの悪いヘアピンカーブの辺りだけでした(^^; でも、2駆の車だとかなり怖いかも… 神社前の駐車場には先行車が2台駐車しています。 既に1台の人は出発済み?軽くパンを食べて準備しながら隣りの車の単独の方にあいさつしたところ、ルートについて聞かれました。 このルートでの富士見台は初めてとのこと。 自分も2回目ですが、登山ルートが2本あるのが気になったようで質問されたみたい。 とりあえず、自分の予定は林道ルート→奥の登山口(神社裏からの取り付きはいきなり急登なので)ということをお伝えしました。
その方が先行されるのを見送り、自分も準備を済ませて登山開始です。
道路の除雪はここまで。(左) 日陰にはまだまだ十分な積雪。(右)
林道に出ると、神社前までとは打って変わっていきなり積雪が増えます。 杉林の下はそこそこ積雪があるだけでなく、神社の先で林道に出ると、日当たりのよいところでは地面が見えるところもありますが、逆に日陰では20センチ以上積もっています。 登って行った車の真新しい轍もありましたが、しばらく行ったら(かなりの距離だと思うけど)そのままバックして戻ったようです。 そこから先は、先行者の足跡(初めは二人以上に見えたが、いつの間にかさっきの方の一人分?)だけとなりました。 林道を1qほど進むと真新しいゲートがあって、そのすぐ先に登山道への入り口があります。 看板などが増えて、前回来た時より判り易くなった?
林道の日陰はたっぷりの残雪。(左) このすぐ先に斜面への取り付きがあります。(右)
杉林の上りが続く。(左) 上河内岳、茶臼岳、易老岳、光岳、池口岳。(右)
ちょっと怖い?桟道。(左) 杉林が続く。(中) 尾根近くから広葉樹の林に。(右)
登山口からは杉林の急斜面となり、以降はずっと積雪がありました。 ちょっと危ない感じの桟道を渡り、杉林から落葉樹の森になると尾根沿いのなだらかな道になります。
雪の量も十分にあるので、ここらでスノーシューの出番です。(無くても平気だけど、スノーシューで歩くのも目的の一つだしね) スノーシューを装着して歩き出したら、急斜面のトラバースもあったりして(^^;
尾根伝いに進むと、木の間から恵那山やこれから向かう神坂峠方面が見えてきて、昨年とは大違いの雪の量に気持ちも上向きになりました。 前方が大きく開けると、ヘブンス側の林道からよく見える崩壊地のトップに出て、パノラマルートの尾根や神坂峠奥側の山々が見渡せます。
萬岳荘までのだいたい中間地点。(左) ちょっと急斜面のトラバース。(中) 尾根近くはカラマツ林。(右)
園原川の谷に落ち込む崩落地。(左) パノラマルートの尾根と恵那山。(右)
積雪で境界が判り辛いですが、登山道のすぐ先で笹原が切れ、ほとんど垂直に近い角度で園原川に向かって切れ落ちています。 崩壊地のすぐ先に、神坂神社裏からの直登ルートとの合流点があり、そちらからは2人くらいの足跡が合流していました。
神社裏からのカラマツコースとの合流点。(左) 足跡が増えました。(右)
まだ角度の低い日差しで伸びる影。(左) 巻雲(昔は絹雲と習った?)。(右)
ここからは尾根に沿って東寄りのカラマツ林の斜面を緩やかに登り、傾斜が緩くなって西斜面側に出ると「池の平」の平坦地に出ます。 やや薄雲がちだった空も青空が広がってきて、北寄りの空にはきれいな巻雲(昔は絹雲と習ったと思うけど)が流れています。 ここから先の登山道はほとんど傾斜はなく、園原川の谷の左岸側尾根を巻くように進みます。 南側の展望が開けると、お気に入りの「恩田大川入山」や「恵那山」の姿が見渡せ、陽射しと共に気持ちよく歩けます。
「池の平」の雪原。 (左・右)
こちらから見ると目立つ「恩田大川入山」。
巻雲が長くたなびいていますが、天候悪化の兆しではありませんよね。
パノラマルートの尾根と恵那山。
神坂峠と富士見台間にある二コブ山(勝手に命名)。
昨年は奥さんと二人、真っ青だったあちらの尾根からこっちを見たね。
「千本立」のかつての放牧柵のゲートをくぐり、薄暗い針葉樹林を抜けると山小屋「萬岳荘」の脇に出ます。 先行者の足跡は全て小屋前を抜け、通常の登山道(神坂峠から連なる尾根の鞍部に出る)に向かっています。 神坂山に向かうトレースはなく「やったね、ここから神坂山まではバージントレースいただき(^^)」なんて思いましたが…。
萬岳荘に到着。先行の足跡はこのまま先へ。(左) 神坂山へはバージントレースいただき!(右)
神坂山に向けていざ登り始めたら急に疲れが出ちゃった感じで、なんだか息が上がるだけでなく、足も重く感じてしまします。 アンクルウェイト1.5Kg×2個を付けていた昨年とは違い、今年の鍛錬不足が出ちゃった感じですね。 (以前から使っていたアンクルウェイトが破れちゃったので…(^^;) それでも、杉林を抜けて笹原に出てしまえば遮るもののない展望が待っています。 まだ空はやや高曇りが残っていますが、陽射しも気持ちよくて(少しだけ)元気が出た気がする現金なワタシ。
杉林を抜け、神坂山の開けた斜面に飛び出します。(左・右)
ここからが、今日のルート中でいちばん恵那山が大きく見える?
二コブ山のたおやかなこのピークたちも大好き。
富士見台山頂に先行者が到着したようです。
富士見台へ続く尾根の鞍部へは向かわず、好き勝手に斜面を登りますが、日当たりが良いせいなのか、意外に笹の下が締まってなくてちょっと歩き辛いかも。 途中で富士見台側を見ると、萬岳荘から尾根の鞍部に向かって登っている登山者の姿が見えましたが、先行の単独の方かな? 更に先の山頂近くには2人の人影も見えましたので、あれが1号車(?)の人達?
結局、鞍部から神坂山へ続く登山道の途中に合流し、神坂山山頂に到達しました。 途中からは北側の御嶽、乗鞍、中央アルプスが望めるようになります。 山頂の「岩田石」も、ほぼ埋まっている状態で、表面の文字も雪の下に完全に隠れた状態です。
山頂の「岩田石」。(左) 山頂の看板と、背後は恵那山。(右)
東側を見渡すと、南アルプスの稜線がほぼ一望できますが、今日は湿度が高くて白くかすんだ状態なのがちょっと残念。 山頂ではザックを下さずにうろうろ、山頂直下に下ってアクションカメラをタイムラプスモードでセットして置いていきます。 (今日は空の変化が少なそうで、あまり絵にならないかもしれませんが(^^;) 神坂小屋へ続く尾根道を進むと、富士見台側から一人の登山者が来るのに会いました。 自分よりかなり年上と思われるこの人が、今日の富士見台一番乗りの方のようですね。
立ち枯れ木と中央アルプス。
清内路の谷が深いため、中央アルプスも遠くに見える。
富士見台方面に歩きます。右奥側がピークです。
雪庇も小さめですが、雪の量はまだまだ多めですね。
再び立ち枯れ木。(左) 神坂小屋前から尾根に登る人達。(右)
神坂小屋前分岐に到達。
神坂小屋前から見る恵那山も良いね。
遭難碑を過ぎ、神坂小屋(避難小屋)が見える付近に出ると、尾根に向かって登る人たちと、下ってくる単独の人(朝あいさつした方ですね)が見えました。 すれ違う際に(スノーシュー無いので、行かないつもりだったそうですが)雪も締まっているので、おせっかいですが「神坂山も良いですよ」とお勧め。 尾根に向かう最後の登りを登り切れば、風はちょっと冷たいけどそれほど強くもなく、西側の展望も開けてご機嫌です。
あとは、展望と写真撮影を楽しみながら、のんびりと富士見台のピークを目指します。 ヘブンス側からゴンドラを使ってくる人たちはまだ到着しない時間帯なのか、ピークには自分を含めて4人しかいない状態で、ほとんど貸切ですね。
尾根上も風が弱くてシュカブラはほとんど見られず。
富士見台ピークと御嶽。
稜線の岩ゴロと恵那山。
針葉樹に覆われているため全体的には黒く見える恵那山ですが、実はGWまで大量の残雪があります。
神坂峠側、パノラマルート尾根と遠くに恩田大川入山。
山頂北側から中央アルプス。
御嶽、乗鞍と、手前は先週行った横川山。
しかし、空は晴れてきたのに湿度は高く、残念ながら白山や奥美濃、鈴鹿山系などは見えませんでした。 山頂から下り、カメラ回収のために再び神坂山方面に歩いていく途中でスノーシューを脱いでお昼ご飯にしました。
カメラの回収のため、また神坂山方向に戻ります。
アニマルトラックはノウサギ。(左) だんだんと午後の影に(右)
同じような写真が多い(^^;ですが、午後の日差しですね。
今日はチョコチップメロンパンとスタンダードなカップヌードルのお昼です。 天気も良くて気温も0℃より上がっているようで、風を避けた雪原でお昼ご飯を食べたら居眠りしたくなるような気持ちよさです(^^) 再びスノーシューを装着してカメラ回収後に萬岳荘へと下り、下山にかかります。
尾根から下って巻道に入ると、風もないし陽射しも暖かく、まるで春のように感じてしまうほどです。 今年は結局のところ霧氷らしい霧氷は見ることなく、このまま春になっちゃいそうですね。 (来週もう一回冷え込みがあれば…なんていう期待もありますが) 崩壊地の分岐で一休みがてらスノーシューを外し、往路とは違うルートで、神社裏に直接下るカラマツコースへと進みます。
ミズナラの素敵な樹形。
こちらは老成したダケカンバ?
カラマツコース…すぐに広葉樹林だけど(^^; (左) 今回初登場。暑くてパーカーも脱いじゃった。(右)
尾根上部ではしっかり積雪がありますが、高度を下げてゆくに従って日当たりのよい雑木林では地面が出ているような状態となって、シャーベット状の部分も出てきて少し歩き辛いですね。 それでも足元がぐちゃぐちゃになってしまうようなことはなくて一安心、植林地を過ぎ、下に園原川が見えてくると林道はすぐそこです。
広葉樹林ではほとんど雪が無い。(左) 杉林の下はけっこうな雪。(右)
轍はありますが、全て引き返しています。(左) 園原の里からの赤石岳、聖岳。(右)
神社裏手の林道に出るとかなりの雪の量で、林道末端を目指そうという甘い考えの車がバックしたり切り返しした痕跡を多数発見(^^; 神社の前のヘアピンカーブを登った先までは日当たりが良くて雪はほとんどないので、つい気が大きくなって先へ進むと、次のヘアピンを曲がったところでいきなりの積雪に出会うようになっているようですね(^^;
車に戻って、そそくさと後片付け後、定番の「阿智の里 ひるがみ」で入浴し、自宅に向けてハスラーちゃんに鞭を入れます。 スタッドレスタイヤながら最近はハスラーちゃんの走らせ方も板についてきて、今日も先行車を次々抜き去り(?)追いすがる車も軽くちぎって(??)ハイペースを維持して時間短縮できました。 三上橋脇の堤防で夕日を眺めた後、またまたお馴染みの「らんぷや」で「ハンバーグ焼きカレー」を食して帰宅しました。
三上緑地の堤防から見る夕陽。(左・右)
次はいつ行けるかしら…
--------------------- 今回の行程 ---------------------
自宅 3:30 〜
買い出し・R257・津具経由〜 5:22 道の駅 平谷 5:33 〜 6:00 神坂神社前駐車場 駐車場 6:40 ---
7:20 登山道取り付き --- 7:53 スノーシュー装着 7:58 --- 8:18 分岐点 ---
--- 8:40 池の平 ---
9:07 千本立(旧放牧ゲート)--- 9:25 萬岳荘 --- 9:52 神坂山山頂 10:05 ---
--- 10:32 神坂小屋分岐
--- 10:55 富士見台山頂 山頂 11:05 --- 11:25 神坂山中間点 11:53 --- 12:03
神坂山・萬岳荘分岐 12:10 --- 12:17 萬岳荘 ---
--- 12:40
千本立(旧放牧ゲート)--- 13:00 池の平 --- 13:13 分岐点(スノーシュー外す) 13:22 ---
--- 13:58 林道出会
--- 14:05 駐車場 駐車場 14:15 〜 14:32 阿智の里 ひるがみ(入浴) 15:31 〜
R257・津具経由 〜 17:30 三上緑地・らんぷや(晩御飯) 18:32〜 給油 〜 19:08 自宅
走行距離 268.1km(往路:132.4km 復路:135.7km) |