ishida式の南沢山・横川山登山
2017年2月25日(土) お気に入りの山ですが、一年振りに行ったら意外にもしんどかった…

前週は登山の準備はしてあったのに心身が追い付かなくて、午前3時に起床したにもかかわらずお出掛けしませんでした。
もちろん、好天と低温の予想はばっちり当たり、後悔の念が湧くのは重々承知ですが…
で、もう少し気持ちを切り替えて、気分が乗らなかったら登山口で引き返して温泉でも良いでしょ?という気持ちでリベンジの計画としました。
もちろん、天気が良いのが必須条件ですけどね。
また前置きが長い…

直前のGPV気象予測からは、前日から晴天が続くものの、未明から朝にかけては湿度の高い状態で気温も下がることから、多少なりとも霧氷の出現も期待です。
当日は午前3時に起床し、そそくさと朝食をとって出発し、買い出し後に一路登山口を目指します。
いつもはR257で稲武経由R153で平谷へ向かいますが、道には雪もないし、地元の軽トラについてゆけないくせにやたらとインカットして対向車線を走る遅い浜松ナンバーのワンボックスを避け、津具ルートで峠越えして根羽へ抜けました。
道路の表示では新城‐3℃、平谷で‐6℃と、予想通りの低温で、状況次第では霧氷にもますます期待が…
平谷でトイレ休憩し、治部坂では除雪した雪が路肩に現れますが、路面はドライでハイペースを維持できました。
途中見えた横川山方面、予想通り雲を被ってますね。
おおむね予定通りに登山口の「ふるさと村自然園」の駐車スペースに滑り込みます。
(まるでスケート場のようにつるつるに凍結していて、本当に滑りそうだった)
軽い腹ごしらえのあと、そそくさと準備して出発しようとしていると、5人くらいの同世代の男性たちの乗ったワゴン車が到着です。
こういうのを見ちゃうと、ついつい後続が気になって意識するishdaの悪癖が出そうで怖い。
「お先に〜ゆっくり行ってます」みたいに声を掛けて出発です。

 

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今日も一番に登山開始ですが、後続が気になる。(左) 南アルプスの稜線から朝日が顔を出しました。(右)

 

ちょうど朝日も射してきたせいか、気温は低いはずなのに登り始めてすぐにオーバーヒートしてしまい、途中でパーカーは脱いでしまいました。

高度を上げると、背後に見える中央アルプスも雲を纏っていますが、次第に切れはじめてきたようです。
東が開けた斜面では、木の間から南アルプスのスカイラインがきれいに見えています。
急斜面は半分凍結した状態に近て固いため、キックステップは決まらず、仕方なく足を開いて登ります。
それでも中間点から先は凍結はなく、先日の雨のため雪は固く締まっていて、アイゼンもスノーシューも不要(^^;ですが、南沢山が近づくと軽いクラスト状態へと変化してきました。

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いつものヤドリギがお出迎え。(左) 雪の表面が「雨降りました」と言っています。(右)

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富士見台(左)と恵那山(右)は、まだ雲を被った状態です。

 

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樹間に南アルプスの稜線。(左) 来ました、一年振りの南沢山。(右)

 

雪の量もそこそこ多く、登山道わきにそれるとつぼ足では膝近くまで踏ん込んでしまうくらいです。
南側が見渡せる場所では、富士見台方面にはまだまだ雲を被った状態が確認できました。

南沢山山頂手前で、途中で脱いでいたパーカーを羽織り、スノーシューを装着して山頂脇の高みに登ると、すっきり晴れた中央アルプス、御嶽などが見渡せます。
これから目指す横川山は雲が切れていて綺麗に見えますが、木々は真っ黒(^^;;;;;;
ここからは西風も吹きつけますがそれほど強くもなく、カメラを持つ手には氷点下の冷たさを感じますがまずまず過ごしやすいかな?
広い笹原の上を行くと、雪面は低温で結晶が発達していますが、やはり雨の影響で固く締まっていて、スノーシューでは全く沈み込みはありません。
木々も霧氷のベールは無くて丸裸の状態だし、あまり写真撮影に立ち止まることもなく歩みを進めます

 

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南沢山の山頂からの横川山。背後は恵那山。

 

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南沢山の山頂高原からの中津川。

 

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お馴染みの笠置山。(左) 雪面がキラキラ輝く。(右)

 

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南沢山の笹原から見た御嶽。

 

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やはり、いかにも雨の後といった風情の雪面。

 

振り返ると御嶽がきれいに見えますが、最低鞍部から横川山に取り付いてからのほうが見栄えが良いなと思って軽く撮影。
しかし、その後は雲を被ってしまったため、あまりきれいに見えませんでした(^^;
最低鞍部手前から横川山の斜面の立ち枯れ木群を見ると、朝方まで雲を被ってはいたものの、残念ながら霧氷の付着はありません。
雨に打たれた雪面の凸凹といい、笹の露出もけっこう多くて何となく春のような光景です。

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台地の端から見る崩壊地と立ち枯れ木群。

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お馴染みの立ち枯れ木群。今日は記憶より黒っぽく感じる(^^;

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崩壊地の上部まで行くと、中央アルプスも姿を現す。

鞍部からの登りにかかると、なんだかここまでの疲れがどっと押し寄せてきたようで、腰は痛くなるし、だましだまし登れば急登も終わりです。
先回の登山で体得した「ゆっくりでも、登り続ければ山頂には着く」って感じですね

 

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やっと急登が終って一息。(左) 流れる雲が「彩雲」っぽく見えました。(右)

 

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山頂が近付くと霧氷がちょっとだけ(^^)。

 

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いよいよ横川山の山頂へ。

 

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山頂直下の雪庇。暖かさですっかり傾斜も緩んでマイルドに。

 

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頭上を雲が流れますが、下界は晴天。南アルプス南部の山々。

 

それにしても、南沢山に着いたときよりも雲の量が増えて、横川山まで雲がかかってしまい、富士見台や恵那山はすっぽりと雲の中に隠れてしまっています。
あれれ、富士見台辺りではよくある「下界はピーカン晴れてるのに頭の上だけ雲の中」状態ですね。
これが意外に長く続くことがあるので、本当に予想通り晴れるのか心配になってしまいます。
とりあえず荷物は山頂東の斜面(雪庇の下側)にデポし、今回初登場のアクションカメラを5秒間隔のタイムラプス動画モードでセット、必要最小限の持ち物で富士見台方面に向かってみましょう。

 

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山頂を富士見台方向へ進むと、ますますガスガスに…。

 

登山口からそうだったけど、数日前の雨の後に一人分の足跡が付いていますが、これは富士見台まで往復した人がいるんでしょうか?(それにしては、途中の登山道には痕跡が全く見えないけど)
この時間帯ならそこそこ可能かもしれませんが、まずは鞍部まで下って最初のピークくらいまでは行ってみようかしら…
と思いましたが、とにかく富士見台と鞍部を流れる雲の量も多くて、展望も期待できそうにないので諦めました(^^;
山頂周辺や富士見台方面の木々はうっすら着氷していますので、予想は一応は外れていなかったものの、期待ほど気温が下がらなかったようですね。
その後、横川山の山頂まで戻ってもまだ後続の人たちの気配もない様子でした。

 

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横川山山頂周辺の可愛い霧氷。

 

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横川山山頂付近から北の南沢山方面を望む。めちゃガスガス…。

 

今日は到着時間も早いことだし、タイムラプス動画の撮影もしているので、のんびり雲が切れるのを待つことにします。
流れる雲で南アルプス方面の展望も遮られ気味ですが、ちょっと開き直って(^^;変化する空や雲間から覗く風景なども撮影。
しばらくすると、にぎやかな声が遠くから聞こえ始め、5人組の後続パーティが横川山への登りに取り付いた様子です。
しばらくすると、雪庇の向こうから東側を覗き込んでいる人たちの姿が見えたので、挨拶しようとしましたが、こちら(雪庇寄りの足元(^^;)には気が付かない様子で通り過ぎて行ってしまいました。
そんなこんなしていると、だんだんと南側の雲が切れ始めたため、撮影に大忙し。

 

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だんだん晴れてきました。

 

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いよいよあちらの雲が取れれば…。

 

アクションカメラのアングルを確認しようとしたら、誤って録画が止まってしまったみたい。
(明るすぎと老眼でモニターが良く見えない…)
ついでにアングルも修正したかったので、いったん電池交換して、再度設置しました。
ここから、また普通に見られる動画の尺を撮るにはだいたい1時間以上は粘らねば…(^^)
まずは、ちょっと早いけど(朝ごはんも早かったので)お昼ご飯の時間にしましょう。
今回は菓子パン(ホイップクリーム入りメロンパン風デニッシュ)とスタンダードなカップヌードルのお昼で。
まだまだ気温は氷点下という感じですが、日差しが戻ったのと西風を避けた東斜面のため、とても過ごしやすい状態です。
(これもなんだか「春山」みたいな感じ)
明るくなったカラマツ林や、北側の南木曽岳、中央アルプス、御嶽などを撮影しつつ時を過ごします。

5人組パーティが去った山頂(の東側下の斜面)で、のんびり過ごしていると、さらに後続の二人組でしょうか?男女の声がしますがこれも東斜面にいる自分からは姿が見えません。

 

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横川山の雪庇を東に続く尾根から。

 

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おお、もう少しで富士見台ピークが見えそう。

 

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恵那山もほぼ姿を現します。

 

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東側の風景もすっきり。

 

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一時は雲で隠れていた中央アルプスも再び。

 

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雪庇の下から見上げる青空。(左) 南木曽岳。(右)

 

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やっと姿を現した富士見台。(左) 富士見台をちょっとアップで。(右)

 

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ついにすっきり晴れましたね。左が富士見台、右が恵那山。

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クラストした雪面がてかてか光る。

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タイムラプス動画撮影中のアクションカメラ(SJCAM M20)。

 

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富士見台の山頂を400mm相当でアップ。山頂の人のジャケットの色まで見えました。

 

動画も時間的に十分な尺が撮れたようだし、そろそろ店仕舞いして下山にかかることにします。(まだ昼前だけど)

そのとき撮影したタイムラプス動画ですが、うまく貼り付けできないので画像にリンクを貼りました(^^;

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その(1) 

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その(2)

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横川山の山頂を後にします。(左) 崩壊地と立ち枯れ木群。(右)

 

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再び崩壊地から北を望む。

 

最低鞍部まで戻り、途中から登山道東側の台地に移ったところで、登山道の先に南沢山方面から来た人たちの姿が見えました。
2人×2パーティらしき人影を見送って、自分は広い平原(夏は笹原の窪地?)を抜け、カラマツ林を突っ切って南沢山山頂平原に直接飛び出しました。

 

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今回初登場のishida。(左) 空が青い!(右)

 

 

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登山道を外れ、カラマツ林を行く。(左) またまた空が青い!(右)

 

誰もいない南沢山の山頂を過ぎ、今度は登山道を外れ、尾根ルートで行けるところまで進みます。
登山道はありませんが、スノーシューツアーなどでも使われているそうで、所々に赤布がありますが当てにしてはいけません(^^;
自分は以前にもGPSでルート確認しながら通ったことがありますが、間違って清内路峠方面に行ってしまうのだけ注意すれば、実際には登山道のすぐ西側を歩くだけなので、所によっては正規の登山道がすぐ右手に見えるくらいです。
(多少のアップダウンはありますが、正規の登山道よりも若干近道にもなります。)

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尾根筋で見付けた巨大なナラの木。

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緩やかな尾根は気持ちが良い。(左) またまたまた空が青い!(右)

登山道と尾根がほぼ同水準になる場所まで進んで、本来の登山道に戻りました。

ここから先はなんだか消化試合っぽい感じになってしまいますが、それでも葉を落とした木々の樹形など、冬ならではの楽しみは拾いつつ歩けます。
凍結した急斜面も、登りとは違ってスノーシュー装着であれば、滑る恐れもなくて安直に歩けます。
(ishidaのはMSRの25インチですので慣れない人は扱いにくいかもしれませんが、もちろんishidaは平気です。)

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カバノキはいつ見ても良い樹形ですね。(左) ランドマークツリーがだんだん大変な様相に!(右)

はっきり言って登りで一番歩き辛かったのは、登り始めてすぐの凍結気味の杉林でしたが、ここもスノーシューなら特に苦も無く、登山口のスケート場(状態の駐車場)に到着です。
さくっと片付け(ちゃんと管理棟へ行って駐車料金は投入して)、
いつもお馴染みの昼神温泉「阿智の里 ひるがみ」で日帰り入浴。
露天風呂で念入りにストレッチ…と思ったら、リラックスしすぎ(と寝不足)で、いつの間にか居眠りしてました(^^;;;;;;

いつも通りに売店でちょっとだけ散在し、家路を急ぐishidaですが、前走車をどんどん抜いたり譲ってくれたりで、津具までは(ハスラーちゃんにしては)超ハイペースで行けました。

 

帰宅途中、いつもの「らんぷや」で「チキンチーズ焼きカレー」を食し、自宅近くで給油して帰宅しました。

前回1月6日の大川入山の際は「心身の健康のためには、なるべく間を開けずに次の登山をどんどん実行」と思ったのですが、思うようには行かず、結局1か月半も空いてしまいました。
それにしても、普段精進していないishidaなので、翌日は(大川入山より軽い山のはずなのに)思った以上の筋肉痛に見舞われました。
次はいつ…

 

--------------------- 今回の行程 ---------------------

 

自宅 3:30〜(買い物)〜津具ルート〜5:15 平谷道の駅 5:30〜6:00 ふるさと村自然園 登山口
 
ふるさと村自然園 登山口 6:30---7:00 ランドマークツリー---7:30 中間点ピーク 7:35---8:15 南沢山山頂 8:25---9:00 横川山山頂
 
横川山山頂 11:30---道草---12:09 南沢山山頂---尾根コース---12:32 合流点---12:55 中間点---13:15 ランドマークツリー---13:32 登山口
 
登山口 13:45〜14:00 阿知の里ひるがみ 14:55〜津具ルート・長篠ルート〜16:55 らんぷや(晩御飯) 17:46〜(給油)〜18:28 自宅
 
走行距離 270.5q (往路:133.9q 復路:136.6q)