ishida式の富士見台スノーシュートレッキング
2016年2月11日(木) 雪が踏みたくてうずうず、奥さんのスノーシューデビューを兼ねてへ行って来ました。

前回は雪不足が明らかだったために、奥さんのスノーシューデビューは延期とし、単独で南沢山へ出掛けました。

しかし、2月の第2週にはそこそこの降雪があり、南信の山々にも多少なりとも積雪が期待でき、ヘブンスそのはらスキー場でも積雪の便りが聞かれたこともあって、決行日を2月11日(木)と定めて準備をしました。

 

2月10日のヘブンス日記では、最高の霧氷の便りがありましたが、GPV気象予測では2月11日は霧氷は期待薄、しかし天候はバッチリ安定と思われます。却って暑いくらいかも(^^;

 

素晴らしい星空を眺めつつ自宅を出発し、今回は登山口がスキー場なのでトイレ休憩もなく走って現地着です。

途中の寒原峠では、朝日を浴びた中央アルプスが今までに無いくらいクリアに見え、いやがうえにも展望に期待が高まりました(^^)が、逆に霧氷への期待はしぼみました(^^;

 

準備を済ませてゴンドラチケット(今回も「スノーシューセット\3000也」)を購入しました。

山頂駅で降りて、スノーシューレンタルに向かうと、先のゴンドラで到着した人たちもスノーシューをレンタルしていました。

奥さん用のスノーシューをレンタルしつつコース状況を聞くと、富士見台への林道でも部分的には地面が出ているところがあるとのことです…(ToT)

センターハウスで用足し後、第2リフトを使ってゲレンデトップに向かいますが、今日の青空のクリアーさにますます期待が高まってきます。

 

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ゲレンデトップの展望台から。いつもの風景ですが、いつも以上に空気は澄んでいます。

 

軽く追加のエネルギー補給をし、自分と奥さんのスノーシューセッティング。

簡単にレクチャーの後、いよいよ奥さんの初スノーシュー体験の始まりです…でも、一昨日には積雪があったはずなのに、思った以上に雪が少なく、展望台から登山道に入るところで既に土を踏んでしまいました(^^;

 

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林道ににはそれなりの雪(?)で、スノーシューの楽チンさを実感。(左) 今日もお約束の「注意人物」。(右)

 

林道に出てからはそれなりの積雪があって、奥さんにもフラットに踏み出せるスノーシューのメリットは感じることが出来たそうです。

しかし、案の定、、昨年に直ちゃんと来たときに取り付いた斜面は雪が少なくて取り付くことが出来ないので、一般的なルート取りで「パノラマコース」の看板から登山道に沿って斜面に取り付いて稜線に向かいます。

先行の登山者のうちの2人はこちらのルートを取ったようで、つぼ足の足跡が尾根に向かっていますが、これなら本当はスノーシューは要らんかったカモ(^^;

 

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神坂山の向こうに中央アルプス。

 

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パノラマコース看板から斜面に取り付きます。(左) 真っ青な空にダケカンバ。(右)

 

林道から鞍部まではひと登り、尾根に出ると谷を挟んで恵那山がお出迎え、更にもうひとつコブを越えれば素晴らしい展望が待っています。

 


稜線からのパノラマ(スクロールできます)

 

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白山の尾根が端から端まで見えます。

 

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神坂山へと続く尾根と、背後の中央アルプス。

 

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神坂山と空木岳、南駒ケ岳、仙涯嶺、越百山。

 

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木曽駒ケ岳、三沢岳、宝剣岳、檜尾岳

 

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鋸岳、甲斐駒ケ岳、仙丈岳

 

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これから向かう富士見台のピークが奥に見えます。中央に神坂峠から岐阜県側への巻き道。

 

シーイングの良いときに伊吹山や能郷白山、白山連峰が見えるのは当たり前ですが、尾根が全て繋がって見えるほどのクリアな眺望は初めてでした。

でも、稜線の雪はとっても少なめなうえ、下界の中津川の風景はまるで春のように見えます(^^;

 

恵那山縦走路の分岐がある千両山の山頂で、お約束の写真も撮っておきます。

 

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これがお約束の写真。好天にはしゃぐ奥さんとバックに御嶽。

 

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富士見台高原の全容。左奥が山頂。(ずっと林道を歩いて行くと、神坂小屋に着くまで見えないですよ(^^;)

 

恵那山縦走路に入ると、これから辿る予定の富士見台へのルートが見渡せますが、今って本当に2月なの?と思うくらいに青々とした笹原が広がっています(^^;

実際には笹の下の雪はあるし登山道にも雪が着いているため、スノーシューでの歩行は問題ありませんが、やっぱりレンタルしてまで準備する必要はなかったですね。

 

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立ち枯れ木と南アルプスの稜線。(左) 昭和の香りが漂う縦走路の看板です。(右)


これまでだと、縦走路を神坂峠に向かっているつもりでいつの間にか手前の林道に出てしまうことが多かったんですが、今回は登山道がしっかり見えるので、峠までそのまま進めました。

神坂峠に下りてみると、いつも雪が風に吹き飛ばされて路面が見えることも多いのですが、今日は峠部分は全て融けて舗装路がむき出しになっています。

 

峠の岐阜県側のルートを覗いてみると、(多すぎても少なすぎても歩き辛いですが)適度に雪が着いた状態のようで今日は岐阜県側の巻き道を行ってみることにします。

 

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このコブを越えれば神坂峠。(左) 岐阜県側の巻き道の白骨樹と青い空。(右)

 

峠直後の急傾斜のトラバースでは、スノーシューのトップを山側に向けるテクニックを駆使(^^;して無事に奥さんも通過です。

ところが、もっと雪があると思っていたものの、南斜面になっている辺りでは登山道の雪が無くなってしまっている箇所も所々に出てきました。

スノーシューの歯を痛めないように通過し、大きく回りこんで北側が見渡せる場所まで来れば登山道の雪が復活しました。

 

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富士見台のピーク(実際には手前の避雷針ピーク)見えました。

 

でも、先に見える萬岳荘からの登山道との分岐の周辺では、完全に雪が無くなって、砂利の登山道が広く露出している(^^;のが見えたので、分岐の看板前でスノーシューを外すことにしました。

何人かの先行の人たちもここにスノーシューをデポしているようですね。

自分たちは神坂山へのルートをとることも考えていたので、デポせずに神坂小屋までは持ってゆくことにしましょう。

 

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萬岳荘との分岐より先では地面が広く露出。

 

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南アルプス南部の重鎮たちと再会です。

 

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辿ってきた巻き道と恵那山。

 

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神坂峠小屋前から、いよいよ最後の登り。

 

神坂小屋前の分岐に奥さんのスノーシューをデポし、いよいよ富士見台のピークに向けての最後の登りにかかります。

避雷針ピーク手前で尾根に出ると、再び西〜北にかけての展望が開け、少しの登りで富士見台のピークに出ます。

 

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神坂山の背後に伊那谷を隔てた南アルプスの稜線。

 

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稜線から富士見台ピーク。(左) やったー!あと少しで山頂です。(右)

 

ここからは朝からの好天と良好なシーイングがそのまま持続して360度遮る物のない大展望が開けました。

とりあえずザックも下ろさずに写真撮影に邁進、他の登山者への山座同定などにも大忙し(?)

実は、山頂には(真剣に見たことなかったけど)展望を説明した看板があるんですが、穂高に重なって実際には見えない「槍ヶ岳」とかまで表示があって、一見すると前穂が尖って見えるために多くの人たちが「あれが槍だ」と勘違いしているようでした。

 

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山頂から見た御嶽、乗鞍岳。手前の青々とした尾根は先月行った横川山。

 

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いつもにも増して黒々とした南木曽岳。背後に穂高、大天井岳、常念岳、大滝山、鉢盛山。

 

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登りのゴンドラで一緒だった方に撮ってもらいました、今回初のツーショット。

 

山頂から北〜東〜南方向のパノラマ(スクロールできます)

 

山頂から南〜西〜北方向のパノラマ(スクロールできます)

 

今日のお昼は定番の「カップヌードル」ですが、自分の「スタンダード」に対して奥さんは「チーズカレー」を選択。

ちょっと味見させてもらったら、意外にもチーズがマイルドな味を出していて、やっぱりカレーも良いですね(^^)

抜群の好天に恵まれて日差しも暖かく、このままお昼寝でもしたくなるようなポカポカ感です。

お腹も満足したところで、残り時間の余裕も見ながら神坂山方面に寄ってみる事にします。

 

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山頂から、神坂山方面を目指します。

 

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振り返って見る山頂の尾根。

 

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神坂山と南アルプス南部の山々。

 

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春山の気分?(左) ここも例年なら大きな雪庇が出来るところですが…。(右)

 

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神坂山との鞍部に差し掛かると、そろそろ山頂も見納めです。

 

時間的には既に13:30をまわっていますが、第2リフトの停止する15:30のタイムリミットに対しては神坂山往復くらいなら問題ないかなとは思いましたが、帰路の林道歩きの疲れも考慮して神坂山との鞍部まで行ったところで萬岳荘に向けて下ることにしました。

樹林帯の中の道には十分な雪があって、かつ適度に踏まれていたため問題なく通過できました。

奥さんにはつぼ足の練習にもなったかしら。

 

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萬岳荘に向けて下ります。

 

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安心してください?履いてます。(左) 神坂峠では路面が大きく露出。奥は笠置山。(右)

 

萬岳荘前からは林道を辿ってスキー場トップまで戻るお決まりのルートですが、場所によっては路面が出ていたりして、スノーシューもアイゼンも不要な路面状況でした。

 

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左が今回、右が昨年の1月末の写真です。本当に同じ場所?

 

少しでも楽に歩けるように、峠を過ぎた後の無駄な登りにかかったところで奥さんはスノーシューを装着しましたが、ishidaはちょっと面倒だったのでそのまま登山靴で歩いてスキー場トップまで戻りました。

 

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本当はここから尾根に出たかった。(左) 無事に林道終着点に戻りました。時間も余裕?(右)

 

スキー場トップに戻っても朝からの好天は相変わらずで、今日は本当に抜群の天候とシーイングに恵まれ、奥さんのスノーシューデビューも成功裏に終えることが出来たかな?

(実際にスノーシュートレッキングの醍醐味が味わえたかどうかは微妙ですが…)

 

時間的なものか、帰りの第4リフトが長蛇の列だったので、歩いてゴンドラ山頂駅まで戻って、レンタルスノーシューを返却し、ゴンドラに乗って下山しました。

 

お帰りは、やっぱり外せない昼神温泉「阿智の里 ひるがみ」で入浴後に帰路につきました。

 

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ゴンドラに乗ってからも、相変わらずの好天。

 

------------------------------  本日の行程  -----------------------------------

 

4:35 自宅 -- 4:40 サークルK 4:50 -- 7:09 ヘブンスそのはら駐車場

8:15 発券 -- 8:35 ゴンドラ乗車 -- 8:50 山頂駅 -- レンタルショップ・センターハウスetc.

-- 9:25 スキー場トップ展望台(登山口)

 

登山口 9:38 〜 9:50 林道出会 〜 10:15 パノラマルート分岐 〜 10:40 千両山10:45 

〜 11:00神坂峠 〜 11:36萬岳荘分岐11:44 〜 11:53神坂小屋 〜 12:05富士見台山頂

 

富士見台山頂 13:00 〜 13:30 神坂山分岐 〜 13:42 萬岳荘 〜 13:55 神坂峠 〜 14:05 スノーシュー装着 14:15 〜 14:58 スキー場トップ展望台(登山口)

 

15:10 センターハウス 15:15 〜 15:25 レンタルショップ・山頂駅 15:30 〜15:45 山麓駅

 

駐車場 16:06 -- 16:16 阿智の里 ひるがみ 17:15 -- 19:10 王将 19:50 -- 20:17 自宅