ishida式の燕岳日帰り登山
2014年7月6日(日) 一年ぶりの北アルプス登山は不安と期待(?)でいっぱい。

昨年からずっと続くishidaの心の中でのモヤモヤとの戦いに、春先からは腰痛までも参戦してきて心身ともにますます不調続きです。
そもそもお出かけ自体も億劫で、2月の富士見台スノーシュートレッキング以降は登山にも出掛けず、他人の山行記録を見るのも苦痛に難じるため、ヤマレコのサイトさえ開いていませんでした。

さらに今年は、子丑会ツアコンのK氏も町内のお役で超多忙なため、富士登山も計画されていませんでしたが、ある日、当のK氏よりのTELで「急遽、7/6(日)に燕岳に日帰り登山するけど行かん?」とのお誘いがありました。

体調や体力の不安もあったものの、せっかくのお誘いだしということで、一応(体調不安の場合は登らんかもねという宣言付きで)登山口までは同行しましょうということにしました。

で、メンバーを聞くと、現役女子大生も初参加ということで、俄然元気が…(^^;

実際にはいつもの登山メンバーのK氏、HG氏、S先生の奥様、K氏の娘さんのHちゃん(小さいころから良く知っている)にishidaを加えた総勢5名での決行とのことです。

 

大学2回生のHちゃんが、今年から大学のワンダーフォーゲル部に所属することになったとのことで、今回はその夏合宿の下見も目的のひとつだとのこと。

何となくK氏の言葉の中に娘を気遣う気持ちと、山を部活に選んでくれた嬉しい気持ちが見え隠れしているように感じたのは気のせいかしら。

 

今回は、前日土曜日の夕方に蒲郡を出発し、松本市内に宿泊して早朝に登山口の中房温泉の登山口に入るという日程です。

当日はAM4:00起床、4:30松本発〜安曇野で買出し後に中房の登山口へ向かいました。

6時頃には(天候も不順なためか駐車車両も少なめの)第一駐車場に入ることができました。
車中で朝食をとり、登山の準備を済ませて登山口に向かいます。

「とりあえず嫌になったら下山しても良いかな。」くらいの軽い気持ちと、体調不安で重い心を背負いつつ登山開始しました。
で、今回は何故かishida以上に体力不安を訴えていたHG氏を先頭に立ててペースを作ってもらうことにしました…が、意外にペースが早くて、あっという間に第一ベンチに到着(^^;;;;

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最終水場のある「第一ベンチ」。(左) 少し雲が切れて薄日が差します。(右)

 

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第二ベンチを過ぎると南の谷を隔てて稜線が顔を見せる。

 

今にも泣き出しそうになったり、あるいは時折り薄日が差すなど空の状態は不安定です。

体調的には今のところ不安無いようで、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチと、ポイントごとに休憩を入れながらすが、わりと快調に高度を稼ぐことができました。

ところで、登山開始後の第一ベンチより上部では、やたらとムシがたかってきて苦になったんですが、「メマトイ」かと思っていたら、腕にとまった姿は「ブヨ」のように見えます。

じっと様子を見ていたら、腕を歩き回ったあと「チク」…やっぱり「ブヨ」じゃん

 

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こんな天候ながら、登山者で賑わう合戦小屋。(左) 合戦小屋のマスコット?。(右)

 

富士見ベンチを過ぎると、いよいよ周辺は亜高山帯上部の雰囲気を醸し出しはじめ、空も気持ちも明るくなった気がしますね。

しばらく登れば、登山者で賑う「合戦小屋」(名前は「小屋」だけど、実際には山小屋ではなくて売店)に到着です。

みんな競うように名物のスイカをほおばってます…って、うちのメンバーもいつの間にか買ってるじゃん、ishidaも負けちゃおれん(^^)ということで、冷たくて甘いスイカをパクリ。元気が出る〜〜〜。

 

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親子で合戦小屋名物のスイカをパクリ。(左) これも合戦小屋のマスコット?。(右)


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合戦尾根の頭に出るも、展望は無し。(左) 本当なら燕山荘を見ながら登る合戦尾根上部も全く展望無し。(右)

 

合戦尾根の上部に出ても、相変わらずの不安定な天候のお陰で展望はほとんど無く、燕岳どころか燕山荘さえ全く見えません。

尾根伝いに行くと、やっと燕山荘らしき小屋のシルエットが見えてきますが、ルートが記憶と違っていて、尾根の右側を巻かずに直登して燕山荘の裏手に出ました。
(あとで見たら、小屋の下を通る旧来のコースは崩落があったため登山道を付け替えたようでした。)

 

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燕山荘の裏手に出ました。(右・左)

 

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よく見るシーンですが、やっぱり山頂は見えず。

 

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荒々しい硫黄尾根。(左) 相変わらず湧き上がるガスで山頂は見えず。(右)

 

小屋の玄関先に出ると、西側の谷は雲が切れていて、高瀬渓谷上部から硫黄尾根、燕岳の西面のオベリスク群が見えてきました。
燕岳の山頂は見えませんが、とりあえず今日の天気でこのくらいなら良しとしましょう。

 

まだ時間も10:30だし、山頂往復の前に燕山荘の喫茶コーナーでおやつタイムにしました。

ついでに、下山中の人に教えてもらった今年の新作TシャツなんかもGETしておきましょう。

 

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喫茶コーナーで勢揃いしてパチリ。

 

ティータイムの後、最終目標の燕岳山頂に向けてしゅっぱ〜つ。
なんだか元気が出ちゃってるishidaって…なんて現金なんでしょう(^^;

 

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小屋から燕岳山頂往復に出発。(左) ハクサンイチゲに何やら複雑な模様のミバエが。(右)

 

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コマクサはまだ最盛期前みたい。(左) 以前来たときよりも格段に植生が回復しているようですね。(右)

 

白い砂礫の斜面には可憐な「コマクサ」の群落になっていて、長年の保護活動のお陰か、以前来たときよりもずいぶん植生が回復しているようです。
しかし、それでも崩れ易い砂礫の斜面の中を(規制を無視して)歩きまわった痕があったりしてちょっと憤慨です。


なんて言いながら、写真撮影のため頻繁に立ち止まって、どんどんみんなから離れてしまうのがishida式ですね。

 

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雪田跡などに群生する「オオバキスミレ」。(左) 一回り小さい「キバナコマノツメ」(右)

 

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「ハクサンイチゲ」。

 

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陳腐な表現ですが、いわゆる高山植物の女王「コマクサ」。

 

昔からの名物オブジェの「めがね岩」は、あまりに多くの人が登るせいで磨耗が激しく、「危険なため登らないでください」との看板が掲示してありました。

 

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メガネ岩になりきってる人たちも。(左) あとひと登りで山頂です。(右)

 

最後の急登をひと登りすると、巨岩の上の山頂に到着です。

生憎の天候のため展望はありませんが、やっぱりピークに立つのはお約束で、気持ち良いですね。

 

そもそも登山できるかどうかが心配だったくらいなのに、意外にもそれほどきつい思いもせずに(といっても、いつもよりはずっと体力的にはエライけど)山頂まで到達できちゃった感があって、こんなに楽しい気分になっちゃったのは、山仲間のお陰かしら(^^)。

 

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やったー!燕岳山頂に到着っ!!

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久々にセルフポートレートの構図でパチリ。(左) 早々に帰路につきます。(右)

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燕山荘への途中で、大天井へと続く尾根上の蛙(げえろ)岩が、見えました。

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これでも草じゃなくて樹木の「イワウメ」。(左) 「ヒメイチゲ」(右)

小屋まで戻ったところでお昼を少し過ぎたくらいの時間となり、ここで昼食をとって下山にかかることにします。
食事中にパラパラと小雨もあったので、念のためカッパの上だけを羽織って下山開始が、そのまま雨が降ることは無く、逆に暑くなってきたので、合戦尾根の頭に着いたところで脱いでしまいました(^^;

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合戦尾根上部と有明山、中房渓谷の向こうに安曇野の街が見えます。

 

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大天井岳へと続くサイクリングロードの尾根。

 

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帰路には燕山荘が見えました。(左) 雪渓のトラバースはありませんが、残雪はそれなりにあります。(右)

 

登りに比べれば少なくなったものの、相変わらずまとわりついてくるブヨに悩まされつつ、順調に高度を下げ、無事に登山口に到着です。

 

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やったー!無事下山。

ishida的には「体力使い切っちゃった」感がありますが、あいにくの天候にもかかわらず、思った以上に楽しい登山でしたね。

下山後は、いったん車で「有明荘」まで移動して入浴後に帰路につきました。
途中からは(お約束の?)腰痛からくる脚の痺れにも悩まされ、帰りの運転はずっとK氏にお任せでスマソ。

皆さん、どうもお疲れ様でした。

------------------------------------今回の行程-----------------------------------------

松本4:30〜買出し〜5:50中房第一駐車場

登山口6:30---6:55第一ベンチ7:05---8:10富士見ベンチ---9:05合戦小屋9:30---10:30燕山荘

燕山荘11:25---11:54燕岳山頂12:02---12:20燕山荘12:40---13:25合戦小屋13:35---15:20登山口