ishida式の富士見台・神坂山登山
2014年2月11日(火) 今回はへなちょこ登山部(自称)メンバーの初スノーシュー体験。

今年はちょっと時期がずれて1月催行となったスキー仲間での「北海道スキーツアー」は、娘の成人式のため(泣く泣く?)お断りしていました。
2月に入って急に気分が盛り返したというわけではありませんが、8日(土)の大雪を受けて翌日9日(日)に日帰りスキー、中1日後の11日(火)に山に行くことにしました。
今回はすがぴさんからの情報で、「へなちょこ登山部(自称)」紅一点のMさんが満を持して(?)スノーシュー購入ということでスノーシューの練習を兼ねて、お手軽な「ヘブンスそのはらから富士見台」という計画を立てました。
AM4:30に起床して朝食後に出発、途中でMさんをピックアップしてすがぴさん宅へと向かいますが、空はちょっと曇り気味の模様です。
山に向かう道中はそれなりに気温は低いようですが風はなく、霧氷の発達はちょっと期待薄かしら?
国道では8日の雪はほぼ路面には残ってはおらず、走行には影響ありませんでした。

逆にヘブンスそのはらスキー場駐車場前の道路が雪の一番残っている場所だったような気が…(^^;

 

ゴンドラが運行を始める前に準備を済ませ、チケット売り場に並びます。(スキー場からの往復の行程なので「スノーシューチケット\2800」をご利用です。)
今回は登山届けも書いてきたので、窓口へ提出しておきました。
ゴンドラを下りたら徒歩で第4リフトの脇を下り、センターハウスで身支度を済ませて第2クワッドリフトで(ほとんど歩くことなく(^^;)一気にスキー場トップへ。
ゲレンデ上の展望台でスノーシューを装着し、ちょこっと腹ごしらえもしておきます。
朝のうち心配だった雲もほとんど取れ、すっきり晴れた空に期待も膨らみますね。
初スノーシューのMさんに簡単なレクチャーの後、初スノーシューお約束の洗礼も受けつつ楽しい雪遊びの始まり始まり〜

※今回はすがぴさんカメラで撮影の写真に加え、Mさんカメラの写真も加えて掲載させていただきます。

 

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抜けるような青空が広がる第2クワッドリフト前。(左) スキー場トップ。南アルプスにはまだ雲が。(右)

 

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ゲレンデトップの展望台からの恵那山。

 

林道出会いの手前から見える(いつも通り)黒々とした恵那山にご挨拶したあと、この先のコース取りの選択をします。
当初はまず林道を進んで神坂山経由で富士見台のピークを目指し、時間の余裕を見ながら帰りにパノラマルートを歩こうと考えていました。
しかし、朝からの好天にちょっと欲が出てしまい、この晴れ間がどのくらい続くかも気になったので「まず最初に稜線に出て、パノラマルートで展望を楽しもう」ということにしました。

(恵那山など南側の山の展望は朝のうちがベストなんです。)
先行のパーティも多いようなので、まずは人混みを避けたマイナーなルート取りを…という発想もishida式登山の特徴(?)かしら。

 

林道霧ヶ原線をしばらく進んで、最初の赤テープのある場所から尾根に向かって斜面を登ります。
下りに使ったらしき数人分の先行者の足跡はありますが、雪面は中途半端に踏まれてちょっと歩きにくい状態です。
(実はちょっと勘違いしていて、実際のパノラマコース入り口ではなく、手前のマイナーピーク1688.8mに向かって取り付いていたのでした。)

実際には尾根の張り出しで遠回りになっているパノラマコース入り口まで行くのに比べて、かなりショートカットできたようで結果オーライ?

 

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林道脇のカラマツの急斜面に取り付きます。(左) 上部の尾根は広い雪原(Mさん撮影)。(右)

 

気温も低めのため土曜日に降った湿雪が適度にパフパフして気持ち良いのですが、所によっては急傾斜も加わって十分なグリップが得られないためにけっこう息が上がります。
カラマツの斜面を過ぎるとダケカンバの疎林となり、台地状のピークに出ると絶景のお出迎えです。

 

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相変わらず抜けるように真っ青な空です。


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疲れも吹き飛んでにっこり。(左) 尾根の上部は見晴らしの良いダケカンバの疎林。(右)

 

東に伊奈谷を隔てた南アルプス、南は恩田大川入山と恵那山、西には恵那山から神坂峠へと続く長大な尾根の向こうに中津川の盆地とその向こうには伊吹山、能郷白山、荒島岳、白山が並び、北には富士見台へと続く尾根とその向こうに御嶽と中央アルプスも姿を見せています。
特にここは恵那山から神坂峠へ続く尾根から東に向かって派生する支尾根上にあるマイナーピークのため、訪れる人もあまり多くないようです。

 

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振り返ると伊那谷の向こうに南アルプス。

 

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ダケカンバの樹形も見飽きません。(左) こちらから見る「恩田大川入山」は目立ちますね。(右)

 

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北西方向はこれから向かう千両山、奥は富士見台と神坂山。さらに向こうは御嶽と中央アルプス。

 

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この山域で白山がこんなにすっきり見えるのは珍しい?

 

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神坂山の向こうには中央アルプス。

 

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絶景を眺めながらしばし休息。

 

メインルートからこちらに向けて歩いたような足跡が沢山あり、自分たちが登りに使ったルートを日曜日あたりに下山路として使った人達が大勢いたようです。

 

マイナーピークから一旦下った鞍部でパノラマコース看板からのルートに合流し、メインコースの千両山のピークに向かって緩やかに登ります。
こちらも、かつての牧場との境界線の柵の頭が顔を出すだけで遮るもののない笹原からの展望は最高ですね。
特に、ここから眺める恵那山の姿は安定感があって大好きです。

 

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北から見る恵那山の姿は安定感があっていいですね。

 

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見晴らしの良い尾根を千両山へ。(左) 千両山で御嶽をバックにするすがぴさんを撮影中。(右)

 

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東には相変わらず雲がかかっていますが、南アルプスの稜線は見えています。

 

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御嶽がすっきり見えるとなんだか嬉しい。

 

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神坂山と中央アルプス。(左) 稜線上は雪も締まって歩き易い。(右)

 

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マイナーピークへ向かう多くの足跡は日曜日のスノーシューツアーのもの?

 

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林道に近いレベルまで高度を下げます。

 

千両山から先の稜線は緩やかにアップダウンしながら高度を下げます。
途中の開けた斜面でヒップそりを試してみようと思ったら、スノーシューが邪魔でぜんぜん滑れませんでした…無駄な荷物だったかしら(^^;;;;
何となく先行のトレースを辿って(本当は意図していなかった場所から)再び林道に出ると、神坂峠まではすぐそこです。
神坂峠から萬岳荘まではそのまま林道を進み、萬岳荘裏手からの神坂山への登山道を確認すると(期待通りの)「バージントレイル」でした。
ここからは積雪後に全く誰も踏んでいないまっさらな雪面を楽しみます。
暫く登って杉林を抜けると、ほとんど木の生えていない真っ白な神坂山の斜面が広がります。


土曜日の積雪後にあまり温度の上昇がなかったのか、ここもパフパフの雪に覆われていて、昨年のように直登するのはちょっときつそうです。
ここはセオリー通りに少しでも踏まれていそうな正規の登山道を行くことにします…が、歩いてみると実はぜんぜん踏まれていないようで、どこを歩いても沈み込みに差はほとんど感じませんでした(^^;

 

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真っさらの雪原を行くishida。Mさん撮影。(左) 杉林を抜けて鞍部へ向かいます。(右)

 

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鞍部を目指して進むishidaとすがぴさん。Mさん撮影。(左) 鞍部から山頂に向けて登ります。(右)

 

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神坂山に向けて高度を上げると、富士見台の全景が見渡せます。台風のせいか、松が折れていますね。

 

尾根を辿る登山道に取り付き、喘ぎながら斜面を登って振り返ると、恵那山とそちらへと続くパノラマコースの尾根、富士見台周辺の女性的でたおやかなピークの連なりが一望できて元気をもらいます。
左手には清内路の谷を隔てて中央アルプスも顔を出しています。
新雪のラッセルを楽しむ余裕も出てきて(^^)ちょうどお昼時でお腹も空いてきましたが、あとひと頑張りで山頂へ到着〜!
山頂の岩田石はまだ完全に埋まっていませんが、誰も踏んでいない新雪の広がる山頂を独占してひとしきり記念撮影したあとでお昼ご飯の時間にします。


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神坂山に到着です。山頂の岩田石はまだ顔を出していました。すがぴさん撮影。

 

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やったー神坂山山頂到着!(左) 夏は笹薮の山頂東側も好展望です。(右)

 

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もう一回?はしゃぐすがぴさんを撮影(^^)(左) 神坂峠方向の尾根もたおやかで良いですね。(右)

 

雪も軟らかいので踏んでもあまり固まりませんが、ヒップそりの浮力で沈み込んでしまわずに座ることができました。
今日もおにぎりとパン、定番のスタンダードなカップヌードルの昼食(ちょっとワンパターン?)です。
気温は0℃以下だと思いますが、日差しの温かさに加えて風もなくて、とっても快適なランチタイムになりました。

ちなみに、写真撮影の為にスノーシューを外したまま空身で自分たちの歩いたトレースを少し歩き回ったら、自分たち3人で踏んだ後にもかかわらず「ズボッ」と沈んで太腿まで埋まってしまいました(^^;
ううむ、スノーシューの威力ってやっぱり凄いんですねえ。

 

食後にすがぴさん持参のコーヒーもいただいてまったりしつつ、午後の行動時間を考えて富士見台のピークを踏むのはオミットした方が良いかな?と相談しました。
(下りの第2クワッドリフトは4時、ゴンドラは4時半のタイムリミットになっているため)

とりあえず今日は絶好のスノーシュー日和の天候と好展望にお腹も胸もいっぱいだし…(^^)
まずは尾根伝いに神坂小屋前までゆき、残り時間をみながら考えようということにしました。
遭難慰霊碑のある小ピークまではやはりノートレースで、広い雪原を踏んで歩くのは実に気持ちいい…と思ったら、さすがに午後の日差しで雪がやや重くなってきていて、傾斜は緩いわりに足取りはちょっと重めでした(^^;

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午前中に辿ってきたパノラマルートと神坂峠。

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テンの足跡だと思われます。(左) 自分たちのトレースがあれば楽チン?(右)

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神坂山に刻んだ3人のトレース。(左) 抜群のスノーシュー日和の楽しさが表情に出てる?(右)

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午後の日差しで木々の影が長くなって、髭が伸びたみたい?

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ここの風紋はいつもこんな感じ。(左) 湿った雪のせいか、雪庇はだらけ気味?(右)

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神坂山と背後に見えてきた南アルプスの稜線のコントラストもイイね!

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富士見台で休憩していた最後のパーティが下山し始めました。

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慰霊碑のあるピークへあとひと登り。

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あとちょっとで神坂小屋のある鞍部に到着です。

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ほとんどの登山者が帰路につき(^^;、静かな富士見台。

神坂小屋のある鞍部付近まで来ると、先程まで富士見台での展望を楽しんで下ってきた人たちと多くすれ違い、自分たちは最後の訪問者のようです。
なんだか名残惜しく感じて、ちょっと欲張って鞍部にザックをデポしてとりあえず稜線の避雷針まで行って、もういちど御嶽とご対面して帰ることにしました。
もう富士見台のピークまでは200mくらい?といったところですが、これ以上欲張るのはやめておきましょう(^^;

 

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稜線から再び白山。

 

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すがぴさん撮影の白山と戯れるishida。

 

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再び御嶽をバックに最後のひととき。

 

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神坂峠寄りのたおやかなピークと恩田大川入山。

 

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神坂山と南アルプス南部の山々。

 

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もう一回、神坂山と南アルプス。

 

稜線を後にし、もう誰もいなくなった稜線から萬岳荘へと下ります。

神坂小屋から南の鞍部に向かうルートには何故かトレースが全くなくて不思議に思いましたが、鞍部からトレースを見ると、ほとんどの登山者が萬岳荘から慰霊碑のあるピークに向けて直登しているようです。(ちょっと無駄に登り返すコース取りでは…?)

 

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鞍部から萬岳荘に向けて下ります。なだらかな斜面は絶好のテレマークコース?

 

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初スノーシューにも全く疲れを知らない(^^)Mさんに感服です。(左) 午後の日差しに長く伸びた影。(右)

誰もいなくなった(^^;尾根を後にして、萬岳荘まで下った後はひたすら(?)林道を歩いてスキー場のトップまで戻ります。
予定では3時半にスキー場トップまで戻る見込みでしたが、帰りの林道は何だか行きよりも長く感じてしまうのは気のせい?(往路は尾根伝いだったので、実際に歩いた距離も短い)
でも、結局予定の5分遅れくらいで到着できました(^^;。

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林道から見る南アルプスの上に月が上っていました。(左) スキー場への分岐に到着です。(右)

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すがぴさんの真似をしてスノーシュー揃い踏みを撮ってみました。(左) これも真似して怪人出現?(右)

第2リフト4時、ゴンドラ4時半のタイムリミットには十分余裕を持って帰着できたかな?と思いましたが、終了間近になると第4リフトは思いのほか混雑状態でした(^^;;;;
これも帰りは長く感じるゴンドラに揺られて駐車場に戻ると、ゴンドラ駅前の駐車場の車は半分くらいになっていました。

お帰りはもちろん「阿智の里 ひるがみ」で入浴の後、愛知県に向けてエブリちゃんに鞭を入れます。
午後6時を回った時間帯のため、道路も空いていて予想通りの時間に帰宅できました。

今回は絶好のスノーハイク日和に雪のコンディションも良く、加えて楽しい仲間と山を満喫できた山行でした。
皆さん、お疲れ様&ありがとうございました。

何だかishidaもだんだん元気が出てきた気が…(?)

------------------------------------今回の行程-----------------------------------------

自宅5:00〜ピックアップ〜7:50ヘブンスそのはら駐車場〜ゴンドラ・リフト利用〜ゲレンデトップ

展望台9:40---10:30マイナーピーク---10:55千両山---11:20林道---11:30神坂峠---11:40萬岳荘

12:05神坂山山頂13:15---13:55神坂小屋---14:00稜線13:10---14:25萬岳荘---15:35展望台

リフト・ゴンドラ利用〜16:30ヘブンスそのはら駐車場16:40〜16:50阿智の里ひるがみ18:10〜

〜給油〜自宅20:55 

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