ishida式の南沢山・横川山登山
2014年1月19日(日) すがぴさんのお誘いにのって、この冬2回目の南沢山です。

年末の南沢山への山行は予想に反して天候不順で、このところ沈んでいた心にも、なまった体にもあまりプラスにならなかったなあという印象でした。
2014年になってからもあまり意欲がわかない状態でしたが、すがぴさんからのお声掛けがあったのをこれ幸いとOKしました。なんて現金なワタシ…

 

決行日は1月19日(日)としましたが、17日、18日とも遅い帰宅で準備もままならず…直前にすがぴさんには出発時間を遅らせてもらうことにしました。
土曜日に帰宅後の準備もそこそこ、なんだかウトウトしているうちに目覚ましに起こされ、道具の準備を確認しているうちにちょっと遅れて自宅を出発しました。
夜半の雪の影響か所々濡れているだけでなく、場所によっては凍結した道路にびくびくしながら予定より15分遅れですがぴさん宅に到着、コンビニで買出しもして一路目的地を目指します。
国道153号線、平谷の温度計は-10℃を表示していて、道の駅の駐車場も積雪で真っ白になっています。
普段は積雪の少ない治部坂峠から先の国道にもそれなりの積雪があって、稜線の積雪に期待を膨らませます。

昼神温泉から清内路峠方面に進み、国道からふるさと村自然園へと曲がると新雪の上に2台分?の轍が見え、どうやら先着の方がいるようですね。
と思ったら、管理棟の前に2台の車が止まっていて、登山者らしい人が見えます。
雪の多さを見て、ここから歩くことにしたのかな?…と思ったら、自分たちの駐車場到着後、続いて登ってみえました。

車2台でお越しですがお仲間らしい、元気なお二人に先に行っていただき、お年寄りふたり組はのんびりスタートです。

 

※ishidaが写っている写真は全てすがぴさんのカメラで撮っていただいたものを拝借しています。

 

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今回も始めからスノーシューで登山開始。(左) 日も高くなっています。(中) 今日も笹には積雪。(右)

 

前回よりも雪の量も増えていいるので登山口からスノーシューでスタートしますが、登り始めてみると思ったより積雪量がないというか、昨年末からほとんど積もっていない???
実際には年越しの雪の上に昨夜降った新雪が積もった程度のようです。
期待したほど笹は埋まっていなくて、また笹の上に積もった雪との戦いになるかと思いましたが、先行したお二人が雪を落として行ってくれたので助かりました。
いつもは雪落としはほとんどishidaの仕事のことが多いのですが、先行のお二人さん、今回はどうもありがとうございました(^^)

思ったより新雪が少なくて残念な気もしますが、適度に締まった雪のお陰でスノーシューのグリップも良く、快調に高度を上げてゆくことができました。
のんびり登って中間点手前の急登をこなす頃、先行の方たちの話し声が遠ざかってゆくのが聞こえ、中間点先の小ピークで一本立てますが、周囲の樹冠には霧氷は全く見られません。
清内路峠より北のピークには一部に霧氷が確認できたので、南沢山山頂辺りではそれなりに見られることに期待をつなぎます(^^;
でも、朝には所々だった雲が次第に空の広い範囲に広がって、雪雲から流れる雪で遠くも霞み気味になってきました。

 

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やっぱり雪を踏んで歩くとうれしい。(左) 可愛らしい霧氷を装った木々。(右)

 

沢コース分岐から先の緩やかな巻き道を進むと、木々の隙間から真っ白になった横川山のピークが見え、その向こうの富士見台は流れる雪雲で見え隠れ(?)
周囲には徐々に霧氷が見られるようになってきて、山頂の霧氷に期待が膨らんできます。
冬の南沢山は今回が11回目なので、周囲の状況から霧氷の発達具合がだいたい予想がつくようになってきました。
(これまでの最高の霧氷は2012年の12月にすがぴさんと来た時でしたので、それに比べると…)
それにしても、青空をバックに見たいぞ〜!!雲の流れは速く、予報では午後にかけて回復基調なのでそちらも期待(^^;

なんて言っているうち、青空も見えてきていよいよ期待が高まります。

 

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やっぱり青空をバックに見る霧氷は良いですね。(左・右)

 

前方が開けて南沢山の山頂部の一角に飛び出すと、霧氷に彩られた木々の向こうに横川山と富士見台、山頂を雲で隠した恵那山が姿を現します。
時折日差しが指す空の下、山頂の小高い部分に登ってみると北側の中央アルプスは雪雲の中、辛うじて摺古木山辺りまでが見えています。
南西方向の平原の向こうには馬篭と中津川の街が(周囲の天候とは裏腹にすっきりと)見えています。

 

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積雪と霧氷に覆われたカラマツと横川山が現れます。富士見台は雲の中…

 

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積雪で真っ白な横川山山頂とモノクロームの森。

 

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鏡餅発見っ!(^^)。

 

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暗い空と日差しを浴びた木々のコントラストもイイね。

 

前回に比べて笹原の笹はほとんど埋まっていて、時々膝下まではまってしまうくらいの雪の量に大喜びのishidaです(^^)
わざと夏道を外して平原をうろついて写真撮りまくり、そんなこんなしているうちに頭上の雲もだんだんと少なくなってきたような…。
粉雪というよりはやや粒の粗い雪ですが、年末から続く低温のためか乾燥していてパフパフの感触が心地よくて、所々で沈んでしまっても足上げはそれほど苦になりません。
(中途半端に締まっていると潜ってしまったスノーシューを引き上げるのに苦労するし、笹に絡んで抜けなくなってしまい身動きが取れなくなって往生したこともありました(^^;)
面白半分に、先行の方たちのトレースからわざと外れてあちこち歩き回ります。

 

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アングルを変えて横川山。(左) 青空に映える霧氷と雪に埋まる(?)すがぴさん。(右)

 

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下界は馬篭の街並み。

 

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風上に発達した霧氷。

 

速い雲の流れで時折り日が差すと、霧氷に覆われた木々が素晴らしい輝きを見せてくれて大喜び。
しかし、せっかく写真を撮ろうと思っても低温にめっぽう弱いCanon PowerShot S110が言うことを聞いてくれません。
S110さんたら、新品電池を入れてもほとんど起動しないか、ズームした途端にシャットダウンしてしまうだらしの無さです。
ポケットで電池を暖めながら交互に使用しても数枚撮るのがやっと…低温に強いLi-ionなのに、カメラのBC電圧閾値が高すぎでしょ!
ああ、車に置いてきた防水カメラTG-1の出番だったかも…と悔やまれます。
(防水カメラの場合でも、保護ガラス内面の結露が心配といえば心配ですけど。)

 

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台地の南端に向かうと、横川山に陽射しが戻る。山頂に先行した二人の人影が見えました。

 

台地の南端に出ると、横川山の山頂に先行のお二人さんが立っているのが見えました。
最低鞍部手前でちょうど下ってきたお二人とすれ違うときに挨拶すると、「気温は-15℃、風速10m/sで、所々で膝まで沈んでしまいますよ〜」とアドバイスいただきました。(ハンディの風速計を持ってみえたのが興味を引きました。)
冬の南沢山は今回11回目 (でも、横川山は7回目?) のishidaですから雪の状態は概ね予想通りですが、気温はishidaの(いい加減な)温度計では不正確なのか-7℃くらいを示していました。
首から掛けていたものの、体に接していたためあまり正確でないみたいですが、風が強いので実際の体感気温は-15℃以下です(^^;;;;
「景色も最高!道中お互いに気を付けていきましょう」と気遣いつつお別れします。


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横川山に取り付きます。

 

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崩壊地の脇を登るすがぴさん。

 

横川山に取り付き、立ち枯れ木のある崩壊地の脇の急斜面であえぎつつ、雲の流れと日差しが織り成す冬ならではの絶景を楽しみ(つつ、言う事を聞かないカメラと戦い)ながら、横川山を目指します。
激しい地吹雪の中、絶好のシャッターチャンスでありながらも、空しくカメラと格闘しているishidaの姿がすがぴさんのカメラに捕らえられています(^^;

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稜線に居並ぶモンスターに吹きつける激しい地吹雪。

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シャッターチャンスを前にして、カメラと格闘するishidaの姿をすがぴさんのカメラが捉えていました。

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ちょっと諦めムードのishida。(左) すっかりトレースの消えた雪面。空の状態も刻々と変化します。(右)

流砂のように流れる雪にほとんど埋まって見えなくなったトレースを辿りつつ、山頂から東に張り出す雪庇の高まりの向こうから富士見台と恵那山が姿を見せ、やっと横川山山頂に到着です。

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お昼ごはんを食べているうちに恵那山の雲が取れました。

激しい風を避けて南側の斜面に滑り込み、乾燥していて踏んでも固まらない雪を踏み固めて休憩場所を設営します。
南斜面であればそれなりに風は防げるのですが、風に乗って巻き込んでくる雪がマットやザックの上にどんどん積もってしまいます(^^;

人間の防寒対策と、気温が低くて言う事を聞かない(^^;着火装置に手間取りつつ、お昼をとっている間に後続のご夫婦が到着し、素早く昼食を済ませてゆきました。
自分たちはいつも通りにラーメンで体を温め、食後の珈琲でまったり…とはいっても、動いていないと足先も冷たくなってくるくらいなので、早々に片付けて身支度を済ませました。

スノーシューを装着し、山頂の(プチ)雪庇を巻いて下からも写真を撮っちゃいます、が激しく流れる雪に写真だけでなくishidaも真っ白け(^^;;;;;
懐で温めていたカメラもすぐに動作停止してしまったので、そろそろおいとまの時間ですね。

 

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山頂から巻き上がる雪煙。

 

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プチ雪庇から巻き上がる雪煙を下から。

 

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あんまりにも雪煙がすごいと写真が撮れないので、これは風が弱まったときの姿です。

 

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背後は富士見台。(左) 雪による地形(雪形?)も刻々と変化します。(右)

最低鞍部までさっさと下り、激しく吹きつける北西風を避けつつ、夏道を外れた別天地(?)へとすがぴさんを案内します。

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そろそろ激しい風の吹きすさぶ山頂を後に下山します。

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青空も広がって明るい高原。

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昼過ぎになって、場所によっては霧氷も全て吹き飛んでしまいましたね。

東側が開けると、台地の向こうには天竜川水系の谷を隔てて南アルプスの主峰群が整列しています。
展望地を後にして更に進むと、夏には笹に覆われた湿地になっているらしき広い雪原の窪地を抜け、カラマツ林の中へと進みます。

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台地の東から見る南アルプス。

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朝の雲はすっかり取れていました。

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南アルプスの眺めにジーンとなるishida。

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冬季限定?普段は湿地になっていると思われる窪地を進みます。

西風が避けられるだけでなく、夏には歩けない明るいカラマツ林を縫って歩くのはとっても気持ちいい(^^)スノーシューならではの楽しみですね。
南沢山の山頂近くまで自由に歩いた後で夏道と合流し、大量に着雪した木々の前を進んで南沢山山頂(の標識前)に戻りました。

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こちらも冬季限定。カラマツ林の中を自由に歩き回ります。(左) 南沢山夏道のプチモンスター。(右)

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こちらも激しい風に吹かれるプチモンスターたち。

再び山頂標識北側の高台に上って中央アルプスと南アルプスを遠くに望め、振り返って横川山と恵那山に最後のお別れをしておきます。

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雪煙を噴き上げる横川山と背後の恵那山にさよなら。

ここからは少し尾根伝いに進んで、途中から登山道に戻るルートを取ってみましょうか。
広い尾根上のルートは冬季限定ですが、所々にある赤テープを拾いながら進みます。
昨年はGPSの地図を見ながら進んだのですが、今回はGPSは持ってきていませんので、だだっ広い台地状の場所でテープが見つからず、時間的にあまりうろうろするのも何なので、登山道に戻るために東寄りに下ったら、登山道は思った以上に近くて本当にすぐそこでした(^^;

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南沢山山頂から尾根を辿ります。(左) 僅かに残った霧氷はお別れの挨拶?(右)

今日は低温続きのため雪も締まっているので歩き易い状態のまま登山口まで戻ることができました。
さっさとお片づけ、定番の昼神温泉へと向かいます。

今回もお気に入りの「阿智の里 ひるがみ」で入浴して疲れた筋肉をほぐして帰宅しました。

自宅4:35〜すがぴ家〜稲武・平谷・昼神温泉〜7:30ふるさと村自然園登山口

登山口7:55---8:30ランドマークツリー---9:05中間点9:15---9:20沢分岐---10:10南沢山頂

山頂10:20---10:50最低鞍部---11:20横川山山頂

山頂12:30---12:40最低鞍部---13:10南沢山頂13:20---14:55登山口

登山口15:15〜15:30阿智の里ひるがみ16:40〜すがぴ家〜18:45新城で給油〜自宅19:15