ishida式の南沢山(南信州)スノーシューハイク
2013年2月9日(土) スキーの準備で休養のはずが、我慢できず…

2/10〜11の連休はK氏たちとお泊りで菅平へスキーに行く予定でした。
流石にスキー前日の2/9(土)は準備のため自宅に…と思っていましたが、天候次第で山に行ける準備はしていました。
すがぴさんが大先輩たちと「南沢山」へ行かれる情報は聞いたのですが、その時点では「2/10〜11がスキーなので…」と答えていました。
その後、天気予報を確認すると意外にも良い天気(それも霧氷が期待できそう)な雰囲気です。
そうなると、居ても立ってもいられなくなってしまい、速攻登山で「南沢山」を目指すことにしました。
平谷での冷え込みは-12℃ですから、稜線の気温もほぼ同じ位と考えられます。
やや暖気が残る夜半から冷え込む未明にかけてのタイミングと、張り出してくる寒気の湿度がポイントですが、思った通りになるかどうかは神のみぞ知る?

午前3時に目覚め、軽い朝食後に満天の星空を見ながら自宅を出発します。
しかし、自宅周辺では予想よりも気温が高め?
いつも参考にしている国道153号線の稲武付近の気温も-6℃、平谷でやっと-11℃を記録しました。寒気の流れ込みが思ったよりも遅かった様子ですね。

 

登山口には午前6時に到着し、2度目の朝食をとっている間に空が明るくなり始めました。
そそくさと準備し、今回は駐車場からスノーシューを装着してまだ誰もいない駐車場を出発します。
登ってゆくうちに、南アルプスの稜線から朝日が顔を出しました。
しかし、思ったほど気温は低くなくて、すぐにオーバーヒート状態になってしまいました。
西側が開ける場所に出て、やっと適温に(^^)

登山道には数センチの新雪の上に前日くらいに歩かれたと思われる軽アイゼンの足跡が一人分。
先週の春の陽気の後、週明けの冷え込みと水曜日の降雪による新雪に期待していたのですが、思ったほど降らなかったみたい。
お陰で、スノーシューは無用の長物だったかしら?でも、軽アイゼンの足跡も場所によっては膝くらいまで沈んだ跡がありますね。
自分の場合はスノーシューの浮力と締まった雪のお陰で、わざとトレースを避けて歩いたほうが凸凹が無くて歩き易いくらいでした(^^)。


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登山道には前日くらいの一人分の足跡。(左) 南アルプスのシルエットを見ながら登ります。(右)

 

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途中で日の出。(左) 雪の量は多いが歩き易い。(中) 中間点に到着。(右)

 

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沢コース分岐のカラマツ林。(左) なだらかな登山道は明るくて気持ち良いですね。(右)

 

中間地点を過ぎ、左前方に富士見台や横川山などが見えてくる辺り(今日は時間が早いせいか、光線も逆光でなくて良い感じ)で写真を撮っていると、後続の単独の登山者が現れました。
のんびり登っていたとはいえ、思った以上に早いですね。
その人はishidaよりはずっと若いと思われるものの、アイゼンもスノーシューも着けずにずいぶん早足で登ってきています。
とりあえず道を譲って先行してもらったり、写真撮影で前後したりはしましたが、なんとなく「私急いでます。」的なオーラが(^^;出ている気がしたので先行してもらったら、どんどん離れていってしまいました。

 

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踏み跡のない雪面は凸凹が無くて歩き易い。(左)  富士見台方面が朝日に照らされています。(右)

 

すぐに南沢山の山頂に到着し、自分は水分補給やちょっと高台に登って写真撮影などにいそしみます。

単独の男性もここでスノーシューを装着していたので、最初からスノーシューのishidaが再び先行しますが、ふらふら寄り道や遠回りして写真撮影などをしているうちにまたまた置いてけぼり。
あまり時間差が開いてしまうのも恥ずかしい気もしますが、写真撮影回数の差とスノーシューを履いても早足の男性とのスピード差(こっちのほうが大きい(^^;)から、次第に距離が離れていきます。


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横川山方面が開けて霧氷も現れました。

 

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山頂付近では局地的に霧氷が花盛り。

 

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登山開始時にはあまり霧氷に期待できなかっただけに嬉しいですね。

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潅木にも霧氷。(左) 雪面の風紋もちょっと硬い雰囲気。(右)

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南沢高原から目指す横川山を望む。

 

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高原の木々の向こうに南アルプスのシルエット。

 

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強い西風と霧氷でうなだれた(?)木々。

 

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鞍部越しに望む横川山。

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着氷した木々の向こうに南アルプス南部。

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振り返って見る南沢高原の台地。

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東側の斜面の木々は積雪と天辺だけ霧氷(^^)

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立ち枯れ木群の向こうに御岳、乗鞍、穂高。

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尾根に出るところにあるお出迎えの木。(左) 南沢高原の向こうに中央アルプス。(右)

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山頂への尾根から見る三巨頭。

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南アルプスの稜線が全て一望できます。

 

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南沢高原の全貌と背後の風景。中央は南木曽岳。

 

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激しい風で削られた雪面と南アルプス。

 

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朝日に輝く霧氷と南アルプス。塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳、上河内岳。

結局、男性の到着の10分くらい後でishidaも横川山の山頂に到着しました。
ishidaの到着後暫くして、その男性は更に先のほうへ進んでいかれました。
ここから富士見台方面へ縦走なんでしょうか?それで「急いでます」的な雰囲気だったのかな?と、勝手に納得。

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横川山の山頂に着くと、富士見台と恵那山がお出迎え。

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横川山から来し方を振り返る。

 

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大きく見える御岳。

 

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孤独に立つ山頂の標識。

 

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東に派生する尾根と南アルプス。右手には横川の集落。

 

 

9時に到着(実はishidaも意外に早かった(^^;)した山頂の気温は-6℃前後で、流れてくる雲が日差しを遮ることも多く、風もそれなりにあったので体感気温は-10℃(^^;;っていう感じ。
行動食をとって(写真も撮って)早々に下山にかかります。
(一応、山頂東側の雪庇の裏側も覗いておきます。)


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強い風で削られてゆく雪庇越しに見る富士見台。

 

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白い縁取りは霧氷。(左) 立ち枯れ木群を振り返る。(右)

 

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中央アルプスの主峰群に日差しが戻りました。

 

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風紋。(左) 霧氷。(右)

 

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鞍部から振り返る横川山と冠雪したカラマツ林。

 

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この辺りでは木々も真っ白ですね。

 

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登山道を外して台地の東端から望む南アルプス。

 

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こちらは南アルプス北部の盟主たちをちょっとアップに。

 

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林の中を歩くのも気持ち良い♪

 

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霧氷が輝く木々の天辺。

 

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風上に長く伸びた霧氷。

 

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南沢山山頂近くの霧氷。(左・右)

 

ちょっと期待とはかけ離れた感じとはいっても場所によっては霧氷もそれなりに楽しめ、締まった雪面も歩き易くて良い気持ちです。
南沢山の山頂まで戻ると、ちょうどスノーシューの夫婦連れの方が出発するところに会いました。
更に単独の若い人(この人はワカン)が到着し、おせっかいに高台の景色をお勧めしておきました。
後続が何組か登っているとのことだったので、すがぴさんパーティもそろそろ来るかな?

 

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再び南沢山の高台から横川山方面。

 

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今回は、尾根伝いに下山するルートをとります。(左・右)

 

山頂から先は、今まで行ったことの無い「尾根伝い」のルートをとってみようと思います。
登山道との位置関係はだいたい判るので、途中で登山道に戻ることも可能です。
(あんまり別ルートを行くと、すがぴさんパーティと行き違いになっちゃうし(^^;)
広くてどこを歩いても行けそう(だけど、尾根の分岐があると迷いそう)な尾根筋ですが要所に赤テープも付いていて、冬限定とはいえそれなりに人が入る様子です。

いったん尾根が細くなる辺りですぐ下に登山道が見える(登山道からも尾根の赤テープが見えたところですね)場所に差し掛かったので、そろそろ潮時と思って登山道に戻ると、ちょうど登ってきたすがぴさんと遭遇しました。
でも、「駐車場に車があったから判りましたよ。」って、せっかく驚かそうと思ったのに(^^;;;;
お互いの無事を祈ってお別れします。(しまった、写真取りっこするの忘れてた(^^;;;;;)
その後、3パーティほどとすれ違って駐車場に到着しました。

 

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お昼前に無事下山しました。(左) ふるさと村自然園内の道路。二人分の足跡が…。(右)

 

まだお昼前ですから、明日に備えて(温泉には後ろ髪を惹かれますが)まっすぐ帰宅することにします。
午後2時ごろには帰宅できるかなと思いましたが、少し過ぎた頃に自宅に着きました。